元ポストの方は通知に対して、本来は不要であるはずの異議申立をしてしまった。
そしてJASRAC管理曲を利用していることに間違いはないのだから、通知は正当であり、異議申立は不当なので、当然ながら却下された。
異議申立を却下されると、どうやらYouTubeから収益化を剥がされてしまうようだ。異議申立というのは、楽曲権利者とアップロード者の規定の収益分配に文句があるという意味になるので、それが却下されるというのは収益分配そのものが反故にされた、と解釈されるのだろう。
https://support.google.com/youtube/answer/15424877
さらにややこしいことに、今月10/15から始まった「3 分間の YouTube ショート」では、アス比が縦長で3分以内の動画が自動的にショート動画扱いされるようになったのだが、Content IDの扱いが通常動画とは異なる。
>長さが 1 分を超えるショート動画で、種類を問わず有効な Content ID の申し立て(手動の申し立てを含む)があるものについては、全世界の YouTube でブロックされます。これらの動画は YouTube で再生できず、おすすめにも表示されません。また、収益化の対象外となります
というルール。つまり、JASRAC管理楽曲のように、「動画に広告を掲載して動画を収益化し、場合によってはアップロードしたユーザーと収益を分配する」なContent ID申し立てであっても、1~3分のショート動画がContent IDに引っかかると、*自動的に*収益化が剥がされるだけでなく、動画自体が非公開化される、ということ。
これはかなりきつい罠だな。周知行き届いてるんだろうかね。
たぶん状況はそういうことなんだろうな、と思った。
で、思うんだけど、仕組みはかなり複雑だが、動画アップロード者は権利関係のフローを完璧に理解してないと、今回のような事故が起きるんだよね。
現実的な話、個人YouTuberやVTuberはこのあたりの複雑な権利関係を完全に把握しとけ、というのは厳しさもあると思う。でも収益、つまり金の話なんだから、当然ちゃんとやんなきゃダメでしょ、というのも確かであり。