『刑務所ごはん』が今をときめく週刊文春で紹介されました🍚
あっさりとした紹介だけど嬉しい。
刑務所の食事情は愕然とするほどのひどさ。この本を作るに際しては受刑者たち(大半が長期)の肉筆の手紙を数百通も読みまくったのだが、その間はさすがに、いろんな意味で気分が落ち込んだ。犯罪もひどいし食事もひどい。犯罪を生み出す社会もひどい。どこの国でもそうなのだろうが、刑務所そのものもひどい。ひどい本ばかりの本です(笑)
あと誠品書店日本橋も誠品選書として取り上げてくれていた🍚 謝謝
ふしぎな力のある魔除。どんどろ人 形。大久保喜生作
おれの大好きなどんどろ人形!
伊東のお土産品として昭和30年頃からつくられていた。近年は復刻版も出ているけど、これはオリジナル。
大きな口や赤い舌が特徴的で「世の中の邪悪を食べ 尽くす」「無抵抗。嘘を付かない」などの意味があ り、見た目とは裏腹に優しさあふれる (?) 妖怪系民芸。
一応背景となるストーリーがあるらしいけど、 作者の大久保氏によるでっちあげの民話と民芸作品 とのことで、なんちゃってオカルト感が楽しい。いろんな種類があるのでコレクターも多い。
この人形は先日、コレクターでもないし民芸ファンでもないけど面白いから欲しい!と買われていった。
「日本の伝統」と呼ばれているものでも、詳細に跡をたどってみると、明治時代に始ったものが結構多い。特に神道に関連する「伝統」は政策的・意図的に再創造されている。
うちの集落にある神社は、名前を「五霊神社」と言って、五柱の神を祀るものなんです。それぞれ「うんたらのみこと」とか「かんたらのおおかみ」とか(テキトーです)名前が付いていて、へー、と感心したら、村の爺さんから「けっ、そんなもん、明治の初めに東京から来た学者が適当に付けた名前や。それぐらい知っとけ」と嗤われました。高校生ぐらいの時だったかな。
じゃあ、その前は、というと、これもせいぜいのところ、江戸時代中期ぐらいまでしか遡れない。
一昨年と昨年、村で京都府立大学文学部歴史学科のフィールド・ワークが実施されて、神社の建築の様式とか、いろいろと調べてくれた。近隣の神社のそれとの比較も含めて、非常に面白かったのだけれど、一言で感想を言うと「なーんだ、その頃の流行に合わせて、これがかっこ良いと思ってそうした訳だ」です。
うちの集落で、過去帳で遡ることが出来る一番古い御先祖さんというのが、去年300回忌の法要を営まれた人なんです。
https://kotobaphil-mtdn.eu/users/softark/statuses/111165655374713357
そのころに、全ての人がどこかのお寺に所属して御先祖を祀る、という檀家制度が農村において確立されたんだね。「家」制度(家父長制)の確立、葬式仏教とお祭り神道を中核とする日本的共同体的家制度的宗教の確立と言って良いかも知れない。(用語はテキトーです)
自然発生的なものじゃないですよ。徳川幕府の政策によってそうなった。そのことはももしきや?さんが言っている。
https://mastodon-japan.net/@100/111165584369853770
この政策は大いに成果を挙げたと言って良いでしょう。なかなか良く出来ていて手強いということは認めなければならないと思う。 [参照]
岩波『世界』岡真理先生の寄稿を特別公開とのこと。
ナクバという《ジェノサイド》——抗すべきは「大量虐殺」だけではない(岡 真理)
https://websekai.iwanami.co.jp/posts/8533
神奈川から東京をあちこち14年
(最後に住んだのは中野坂上)
2006年に帰郷し現在は仙台住み
描いたり作ったりが好きです
(イラスト・張子・短歌・写真など)
有意義なことは述べません
極端なお風呂ギライ
最近の抱負:ジャッジしない