観てるけど、当事者ユーザーが側にいないことはかなりのリスクになるなあと思った。

というわけで久々にアクセシビリティー関連イベントを、オンラインでだけど割とちゃんと見た。数年前から感じてたことだけど、Webアクセシビリティーの話はもう視覚障害当事者の手から離れた印象だなあ。それは必ずしも悪いことではないと思うけど、でも今日の感じは悪い面しか見えなかった。
たぶん僕がいる場所ではないのだよな、もはや。

ある人が「アクセシビリティーに興味があるからやってるけど、もしかしたらいずれ飽きるかもしれない」みたいなこと言ってた。
まあ僕自身結構飽きてる(なにせかれこれ27年くらいやってるのでね)ので気持ちは分かるけど、飽きて止めたところで実害がない立場の人たちは気楽で良いよなというひがみみたいなのを感じてしまった。

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それにしても、このイベントの後に感じる重苦しい気持ち、久々すぎて完全に忘れてたな。
そろそろ次の1歩を決めて進まないといけないのだろうな、年齢的にも。

中根さんが感じられた重苦しさとはちょっと違うかもしれないんですが、昨日懇親会に脳性麻痺の方がいらっしゃったんですがぽつねんとされてたんですね。話を聞きに行ったら話しかけてきたのが僕で2人目とのことで、アクセシビリティに興味関心があるはずの人たちの中ですら障害のある方が透明化されている光景にすげー怖いなと思いました

それは本当に怖い話ですね。でも、なんか現実ってそんなもんだよなという感じもします。
昨日のセッション聞いてても、ユーザーがどう感じるかよりも実装者がどう思うかが優先されるのは仕方ないみたいな空気も感じられて、それって「必要なのは分かるけどビジネスとして優先度低い」って言って言うのとほぼ同じだと思うから、結局レイヤーが変わっただけでなにも進歩してないんじゃないか、っていう重い気持ちになりました。

イベント終わってわりと暗い気持ちだったんですが、中根さんの話を聞いてさらに暗くなってしまいました。

今回は障害当事者の登壇もなかったし、懇親会の光景と相まって制作者がアクセシビリティを消費してるだけのように感じてしまったんですよね。ちょっとイケてる今の流行りで、そりゃ何も考えないよりいいだろうけど根本の考え方の時点で温度差があるような。結局お前らが盛り上がりたいだけかよみたいなことを思ってしまいました。

リプライしたようなことをTwitterにも書いたんですがネガティブな反応も多くて、なんだかなあと思っています

個人的に良かったなあと思ったのはアイシンの発表(というか取り組みですが)くらいでした。当事者と一緒になにかを作るという姿勢がやっぱり基本だと思うんですよね。

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