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神保町の古書店散歩でお買い物した〜
タイトルは尖ってるわりに引用文献はしっかりしてる
2003年ごろの翻訳本とあって表現が微妙な部分があるのは否めないけど、男風(男色)の話が気になり…定価6000円くらいするのが2500円なら、まあ…

房中術から後宮、倒錯趣味まで書いてあるらしいよ 778p!何をそんなに語るんだ はちゃめちゃ分厚い…

778pもあるのでゆっくり読んでるけど終わりが見えない しかしマニアックだなこれ〜漢代の野合図まで載っておる…

内容は至極まじめ
婚姻の歴史的認識で、周代あたりまで長く集団婚(兄弟姉妹とかで同世代がパートナーを共有する)が続いてたけど、それが周礼とか律令とかで一夫一妻が基本の婚姻制度に移っていく、歴史的事実は野蛮だと非難されていく
でも庶民の野合は後世も続いてく 真夏の夜の夢はどこの国にもある…

中国広いから母系社会の名残をもつ民族もいるんだなあー

産翁制、初めて聞いた😶 

出産時に子の父親が妊婦の真似したり、産後に母親の代わりに休む(母親はすぐに働かされる)慣習らしい
→元々母系社会の特権である出産を父系社会への移行時に象徴的に奪った、っていう へえ〜

生産性の低い農耕以前の古代では集団婚が基本で、父親より母親の影響力が強い だから人類史では母系社会が先にある

中国古代の神話で、父親が子を産む話があるらしいけど、この産翁制の流れという推察

産翁制、初めて聞いた😶 

母系から父系の移行期の文化は産翁制以外にも、第一子を殺すか捨てるって習慣もあったらしい
これは集団婚の名残で、娶る前の妻が父親不明の子を宿してることが多い→父系社会の支配として第一子は殺す、ってことらしい…へえ〜〜
夏朝の禹のころだから…紀元前2000〜1500年くらい…?

贅婿って入婿のことだったんだな〜そんなタイトルの中華ドラマがあった
贅婿…家が貧しく、結納金がないので、体を質入れすること
「贅」の漢字の意義は「物を以て銭を質(か)りる」らしく 贅沢の意味合いかと思ってた

纏足について/読書メモ 

中国性愛文化

纏足、男性側の嗜好という話 男尊女卑の社会構成の考えると慣習の価値がわかりやすいけど、フェチも多かったんだろうね…

纏足は南北朝時代あたりの古代から出来た?らしいけど、纏足フェチ野郎は多くて、宴席にはつねに金蓮杯(妓女の纏足を杯に見立てて酒を入れる)があったとかなんとか 女体盛りの一種なんですかね

纏足の性技48手紹介されててキモくて笑ってる 解いた布で足を吊るすとか臭いを嗅ぐとか うーん…

原著者(中国人)の論評が辛辣〜
「これら(纏足を評価する清代の論述)を紹介していると吐き気を催してくるが…(中略)…これらの人びと(当時の論述者)は聡明であり、女性の小脚についてきわめて多数の文章を執筆することができた。
その聡明な才知で科学を研究し、いかに富国強兵をするかを研究していれば、清朝は衰退してあんなざまにはならなかったかもしれない(以下略)」

纏足について/読書メモ 

纏足の意義、社会的抑圧とフェチズムのほかにも纏足してると女子の下半身内側筋肉が引き締まる→アレのときの締まりが良くなる という説もあるらしい
どのみち男側にとっての都合しかない、と著者は結論付けてる :desuyone:

清の乾隆帝の迷魂閣 

乾隆帝が作らせた閣らしいんだけど、「ここは地獄の所在地」「永遠に解放してはならぬ」とか門に書かれてたらしく
華美な調度だけど、市井でさらってきた美女をここに幽閉してた曰く付きの建物で、お気に入りができた皇帝が通いすぎたときには、皇后がその女を梁に吊るして炙りコロコロして、他の女も処刑して閉鎖したとかなんだとか

ちなみにその皇后ってどの皇后なんでしょうね…ドラマ見た限り二番目の人な気がする…

久々に積読の続きを読む(中国性愛文化)

立子殺母制の野蛮さエグいなあ 皇太子に立てた子の母を、子が政に全うさせるために死刑に処す制度(前漢〜北魏ごろ)

モノホンの双修が出てきた 双修健康法
あと宦官の玉は実際どうなってるの?がエグい 手術法になるほどとはなった…

炉鼎でてきた マジもんでちょっと感動する

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