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『悪魔がはらわたでいけにえで私』観ました 

その道の、て感じのおっさん(私を含む)ばっかり4人程の観客だったけど出る時はみんな怖い顔してました。
高校の映研が撮ったようなものは好きな方だけど、無理してひねりを効かそうとしたのが全て裏目に出た後半が…
中盤まではそれなりに楽しんでたのできっと全部好きな人もいるのでは、とぞ思ふ

散歩道

大体30年ほど前までは,上司というのはカラオケで「マイ・ウェイ」を歌い上げる生き物であったように思う。流石に今はいないか…



『ボーはおそれている』観ました 

ユダヤ人の受難記・罪悪感とか人間と神の通じ合わなさとかを背景にして,1ミリも成長しないカフカ的悪夢のロードムービーてところでしょうか。
基本的に笑いながら観てたけど最初の酷いアパートと救いのかけらもない死後裁判に繋がるパートが特に気に入っています。
ストーリー的には大仕掛けの回収をしながらも不条理悪夢が暴走していくので単純に終わらずに済んでいる,ていうか…
最近のスコセッシとかやたらと長尺映画を観てると,もはや3時間程度じゃ長いとも思わなくなってきてるので参考にならないかもしれませんが,特に時間は気にならなかったですね。
トータルで非常に面白い映画だったと思います。


京都北部は火山岩と堆積岩が複雑な様相を呈して楽しい
写真は強風にあおられ少々ピンボケ




おぉ,ドル3部作に続いて「死刑台のメロディ」,「ラ・カリファ」までリマスター版が公開されるのか。
生きてりゃ良いこともあるもんだ。

eiga.com/news/20240215/10/

花粉が本格的に飛び出すまでのプラプラ気楽に山歩きできる貴重な期間であるのが今の時期でして…
簡易な焼き場のフォルムが『ザ・クリエイター/創造者』で"お世話になりましたー"みたいなこと言って爆発してた(唯一感情移入できた)自爆ロボットみたい。
ちなみに,私の友人が「あのタイトル,日本人の英語力を過小評価しすぎやろ」と突っ込んだのが非常に印象的な映画ですね。(そこかい)



京都の名勝,嵐山でございます
これ撮ってるとき,すぐそばでヤマガラにめちゃくちゃ鳴かれてしまったけど縄張り争いに巻き込まれた?



近所のシネコンの上映ラインナップをよく見たら「ゴジラ-1.0」,「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」,「哀れなるものたち」のモンスター誕生映画が3本も並んでいる。
そうこうしているうちに「ゴジラvsコング」も来るけど,流石にそこまではもたないでしょうね。

今は無きイズミヤパンの看板があれば写真に撮ってしまう…
小学生の頃,工場見学に行ったな。
(写真は一部加工してます。電話番号とかね)



人間なんぞ澄ました表情の下で何を考えているか解らんという一例。
私は会議とかの場でこの言葉を見聞きすると,心の中でこんなことをつぶやいています。(こうして書き出すと随分古いな)

・なるほど ⇒ ザ・ワールド(キンキン)
・せーの ⇒ How much!(巨泉)
・だからさあ ⇒ ニューウェーブだか何だか知らないけどさあ(スネークマンショー)

細田守や宮崎駿の田舎の因習や金持ちを踏み潰すような「鬼太郎誕生」を観ました 

取敢えず映画館で観るの間に合って良かった。
汚いものを見せたらアカンのかよ,というような代物が多い中で,綺麗ごとの下に有象無象が層をなしていて能天気な希望はなかなか叶わないことをエンターテインメントに昇華していて泣けますね。
狂骨が妖怪以上に恐い金持ちは勿論,そこにぶら下がって生きてた村人まで全員襲う様は「レイダース」の聖櫃を開けたような状態で,あの村が日本自身であることも考えると中々に感慨深いものがあります。
原作につなげるラストは本当に良くできていると思います。(だってあの怨念による破滅の中から唯一生まれたのが鬼太郎ですよ)
なんか格好良いこと言って犠牲的であることを求める奴がクズであることを学ぶのは極めて教育的なのに,これPG12なんですね。
良い子はゴジラと合わせて観てバランスとって欲しいのに…

(ちなみに写真は水木しげるロードのがしゃどくろです。狂骨ではないけど)


和歌山の蓬莱岩
柔らかい片岩なので小さい頃に見てた形より痩せた気がする



もうひと踏ん張りすれば,これがこうなる。
寝てようが働いてようが,これがこうなる。


プラプラ散歩しながら先日観た『哀れなるものたち』の腑に落ちない点を考えてて「見方間違ってたかな」と思ったこと 

これ,"フランケンシュタインの怪物を下敷きに人間の自立を描く"ものと思ってたけど,そうではなく"人間の自立を下敷きにフランケンシュタインの怪物が生まれる"話ですやん,と。
矢鱈と図像学的なシンボルやらメタファーが多いし,貴族の御遊びやら牧歌的な下半身から社会が見える的なよくある安直展開も妙に記号的に処理するなあと思ってたけどモンスター誕生の方に主題があればそれで良いのか,と腑に落ちた次第。まあ,急に「生まれては苦界,死しては浄閑寺」的になると話がどこかに行ってしまうし。
当時は革新的でありながらメアリー・シェリーが女性であることを隠して出版された「フランケンシュタインの怪物」のモンスターが世間を憎みながら姿を消したのと対比的に,ゴドウィンの娘(メアリー・シェリーの父親の名前でもある)がメスを振るい種付糞野郎の頭に生贄やら悪魔やらの記号としてのヤギの脳ミソを放り込むほどの自立した(フランケンシュタイン博士的な立場も併せ持つ)モンスターになるのはなかなかの意趣返しが効いていると言って良いのではないかな,と思ったりする。


双子の日 なんてものがあったのか。
「シャイニング」でオーバールックホテルの廊下に立ってた双子、お元気ですか?

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