年金の問題。さっきカレー食べながらTVのJチャンネルという報道番組を親と見てたら、若い時年金を払わずに10年分しか積み立てておらず、3万/月の年金しかもらえない夫妻(妻は7万/月(だったかな)のパート、夫は3万/月の内職)の話を『教訓』と『美談』にしていてマジでブチ切れてしまった。
75歳の妻がやってるというパート、スーパーの配達業務で、重い荷物(頼むのは主に高齢者)を手で運ぶ。エレベーター無しの階段のみの配達先もあるという。生活が苦しい、悲しいと言いながらも、2人で「でも自業自得」と笑い、「妻にだけ働かせるなんて申し訳ない」と助け合い、キツイ肉体労働のパートを「色んな人と関わることが出来て楽しい。生きがい」と語る。というところで『こういう話をそうやってまとめんじゃねえよ〜〜〜!!!!!』と突っ伏してしまった。
@kitsunekirin さんがTootなさってる低年金が出てくるTV番組の件は、まさにジャパン。ここで触れられているのは国民年金料をちゃんと納めなかった、超低年金で働き続けざるを得ない高齢者ら。でも国民年金は満額でも年78万円弱。ここから介護保険料とか引かれ、一人暮らしだと、これだけで生活することは不可能。2人で満額の国民年金貰うより、東京だと生活保護費の方が高い。これは日本の国民年金の設計ミスであり、一党支配してきた自民党の責任。実際に生活保護世帯の多くは高齢者世帯。この為に、自民党は生活保護叩きして、受給する人が悪者であるかのような印象操作をする訳です。自らの失政の責任を社会的弱者に責任転嫁する得意のお家芸。
もう一つの年金設計ミスは年金の第3号被保険者問題。夫がサラリーマンで厚生・共済年金だと(年収130万未満の)妻は保険料を払わないでも国民年金給付されるけれど、それ以外のケースでは保険料払わない妻には年金はない。1980年代の厚生年金大改正の時にサラリーマンの将来年金額を削減する政治交渉で、妻にタダで年金をつけてあげるという飴玉を使った名残り。非常に不公平な制度。https://fedibird.com/@kitsunekirin/109579585141152880 [参照]
肉体労働も楽しく趣味で、好きな量やってるならいいよ。でもそもそもでそうじゃないじゃん。働けないと生きていけないからで、働ける場所の選択肢が極めて限られていたからじゃないの。「こうなってるのも自分が悪いわけだし」じゃないのよ。普通におかしいのよ。宅配サービスを頼める高齢者が、肉体労働しないと生活できない高齢者に重い荷物運んでもらってんのよ。グロすぎない?
記者の「今年最後の年金を何に使いますか?」という質問に、「生活費に決まってんじゃない!!」と怒った方がいた。その声をもっと取り上げてほしい。ボーナスなどではなく、年金を何に使うか、そして年金での生活は厳しくなってきているという前提、その上で問う「今年最後の年金を何に使いますか?」、本当に残酷だと思う。