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スタンピード、というかオレンジ版は「原作のストーリーを再構築して新しい話を作った」という点のみは好意的に評価できるけれども、そのできたストーリーがフワフワしており魅力を感じない。映像はきれいでこそあれ、きれいなだけでフワフワさをさておくほどの力もなかった。
原作は「キャラクターが深く傷つき、苦しんでいる」ことに没頭していった印象がある。それにならうと、オレンジ版は作品なりのテーマを設定できず「キャラクターの苦しみ」を一生懸命に表現しているということになろうか。

トライガンの完結編の話、進んでたのか……。スタンピードの最終回見た時点では「これだけ話がフワフワしてたら完結編といわれても期待できない」だったのが、原作者の内藤泰弘が暇なんちゃらをフォローしてると知って感情の針がネガティブなほうに振れてしまった。
そうであるにもかかわらず、内藤泰弘の筆になるスタンピード版ウルフウッドを見て「ヒョエ〜〜〜!」となった。

昨日はああ書いたが、尊属殺の違憲判決がくだるきっかけになった事件は「たまたま」女性が長年性虐待を受けていたものなのであって、被告がどういう事情を抱えていようとそもそも尊属殺という概念は誤っている。また、その事件にフォーカスすると女性というジェンダーと性被害を過度に結びつける再生産が行われかねないし、あえてとりあげる必要はなかろう。
「たまたま」というか、あそこまで凄惨な事件でないと事態が動かなかったというのがすでにいろいろとだめで、それまでにまにあわなかった人がどれだけいただろう。

昔「YAT安心!宇宙旅行」というアニメで、悪役の社長が「夫に先立たれてから一人で娘を育てている。多忙な中、少ないコミュニケーションの時間を大事にしており、娘も母親を愛し尊敬している」というふうにしていたのは、いま考えるといい描写だったなー。

「虎に翼」について、「優未がかわいそう。寅子は優未と向き合ってあげて」という感想が実際少なくないのだとしたら、「描き方が悪い」部類に入ると思う。
「女性と法」をメインテーマに据えているということは尊属殺取り上げるのかなあ〜、でも時代がズレてるしなあ〜、と思ってたらちょっとは触れるつもりがあるっぽい?
「声は残る。無駄じゃない」というのは大事ではあるんだけど、もう少しうまいやりかたがあるような。

「虎に翼」。寅子の再婚相手はいったいだれに!?という話題に、そこは山田でいいのではと思った。
山田の感情、轟から花岡に対するそれよりもよほどわかりやすく描かれてきたわけで。

90年代に子供時代を過ごしたので、エンターテイメントの中でセクシャルハラスメントが「面白いもの」として扱われているのが普通の時代に育ち、特になにも思わなかった。それでも木多康昭の漫画にはかなりの不快感があり、大人になってからマンガが面白いと聞いてもまったく読む気がしなかった、という、するタイミングのなかった話をいまする。

的を外したものだったなと思ったので、テレビ番組についての感想を削除。

主人公が複数の相手と付き合ったり別れたりする展開のやつで、「最初の相手との関係は(未熟だったり、相手が悪かったりゆえに)間違ったもので、次に付き合う相手との関係こそ真に正しい恋愛関係だ」みたいなのはあまり好きではない。ので、宣孝が嫌な感じなのはともかく道長との関係を美化しないほうがいいなあという希望。

「法医学者の告白」の中で、ハワイで監察医をしている先生が「アメリカでは死亡推定時刻は科学的根拠の薄いものとして扱われている」と話していた。以前阪神淡路大震災の死因を巡るドキュメンタリーにおいて「即死、圧死」と診断されているが本当にそうか、それをもとにして防災計画を立てる是非は……という提起がなされていたのを思い出す。

何度か言っているように「光る君へ」の宣孝には最初から薄っすらと「嫌な感じ」を覚えていたのだが、作ってるほうは意識してそうしていたっぽいなと今回で思った。

今日見ていたテレビ番組で昔の大阪弁を取り上げており、「パチキはもともと剃り込みの意だが、映画『パッチギ』公開以降、頭突きの意としても使われるようになったのではないか」と推測されていた。
トライガンだったか何かの漫画で「パチキかます」なる台詞を読んだ記憶があり、なんのこっちゃと思っていたがこういうことだったのかなあ。

LINEマンガ版「オーフェン」の感想を改めて書いた。今回は1話から10話、原作でいう「獣」まで。このノリでいいのか、まだ迷うところ。
kisada.hateblo.jp/entry/linema

「ガイアの夜明け」で能登半島地震を取り上げるというので見ていた。中小企業への補助金申し込みの手続きの煩雑さや、建物の公費解体において業者にかかる大きな負担(解体物の分別、これまた膨大な提出する書類の作成)などが復旧・復興を妨げていること、政府も県も数字を口にするだけ……という実態が取り上げられていた。
tv-tokyo.co.jp/gaia/smp/

世の中に「ゼルダの伝説」というゲームがあるらしいと知ったときは、てっきり主人公の名前がゼルダなんだと思っていた。「え? 主人公はリンク? じゃあゼルダってだれ?」とかなり謎だった昔の思い出。

当時の私は沸点が低くそういうアイデアが出たら即座にキレていたが、班の人間にはあまり伝わっていなかった(私が自分自身の考えを喋るのが下手だったから、というのが大きい)。だめなネタだからやめよう、ではなく怒っている人間がいたら話がすすまないからやめよう、と取り下げられた。そういう思い出話。

中・高生のころ、体育の授業で創作ダンスをやれとか、家庭科の授業でひとつコンセプトを決めてお店を考えろとかいう課題が出ると、そのとき耳目を騒がせている事件・事故(しかも人死が出ている)を持ち出してくる人間がひとりやふたりいた。
あのくらいの年齢だと、そういうのを安直にモチーフとして出してくると思っていたけど、中・高生くらいの感性のまま変化のなかった人間も少なくないのだろう。

映像に登場した事物を、
"人種的・歴史的なサブテキストが、露骨に飛び込んでくる。
歴史を知らないからではない。
きちんと調べて、それも最近新しく言われ始めた歴史をちゃんと勉強している。
そう受け取れるほどの仕上がりでした。"
と、ポイントをあげて解説している。

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ネイティブアメリカンのかたと結婚された日本人による、Mrs.GREEN APPLEのMVについての記事。世間では件のMVに「歴史を知っていたらこんな描写はできない」てな反応があるらしく、「知識の有無は無関係では?」と思っていたのでそれを裏付けられた(裏付けられてしまった)ような感想を持った。
yuroksmomlife.com/mrs-green-ap

「虎に翼」作中に出てきた花岡奈津子の絵を美術史の視点から見、また同時代の女性画家たちについてのインタビュー。門外漢なので、題材の取り方と画風の話は新鮮に読んだ。
tokyoartbeat.com/articles/-/to

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