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Kikuoが、アメリカにおいて「iconic in the Vocaloid world(ボーカロイドの象徴)」と表現された記念すべき最初のインタビュー記事になります。ふふ。

berkeleybside.com/an-interview

病んでる人が暗い曲を作りましたよりも、心身共に健康で、妻子と犬に囲まれて何不自由なく暮らし、家族サービスで行ったショッピングモールで、スマホ片手に絶望の淵みたいな歌を作ってる方が"ホンモノ"であると俺は思う

作詞をやっているけど、一体自分のどこからここまでバカ暗い歌詞が出てくるのか全然わからん 己の才能がこわいぜ

インターネットの音楽は、ある日突然、無慈悲に理不尽に、絶対に必ず消えてなくなり、誰も聞けなくなるんだよ。今までもこれからも何度でもそんなことが起こる。
そしてデータでだけ存在する曲をどこかの誰かが保存していて上げ続けるなんてことは起こらない。

海外ライブを重ねたことで、一体どんな結果が生まれるかなあ。手応えは結構なものだけど。
予想外の何かが起こるのか、大して何も起こらないのか。現場の力を見せつけられるのか、インターネットの影響力には現場の力などまるで微々たるものなのか。

Rick Owensと衣装コラボするのが夢です

インタビューも日々受けているんだけど、的確な回答が全然できないな。。
ずいぶん特異だけどなんで?みたいな聞かれ方をするんだけど、普通にやってたらなぜかこうなりましたみたいな答えしかできなくて、「いやそうはならないんだよな」って雰囲気になる。

所属云々とか、美学とか、技術的な話とか、創作哲学とか、いろいろ自分で探ってもなんだか上滑りになる。
俺も何が何だかわかりませんでいい気がしてくる。w

毎日移動して毎日たくさんの人の前でライブをしており、いろんな感覚がバグっている すごいことをしているらしいと聞く

今にして思えば、120pぐらいあるオリジナルの創作漫画を、処女作にして2000部売ったのはすごいことだったんじゃないか 俺には創作の才能があるのでは

今にして思えば、事務所に所属しないことがよかったんだろうな。
だってもし10年前とかに会社通してリリースしてたら、YouTubeに新曲アップ禁止だったし、Spotifyも禁止、歌ってみたも禁止、bandcampも禁止、ビリビリも禁止、Patreon禁止、違法アップ動画も通報削除して、いまはtiktokから曲消されたりしてるわけでしょ。
俺は個人だからそれ全部やって先取りできちゃったわけで、なんか結構デカい気はするんだよね。

ワールドツアーがうまくいきまくっていてヤバい。
ボカロPというか、日本インディーアーティストの海外進出例として結構パイオニアしてると思う。感謝しかない。

ノータイアップ、ノー広告、ノー所属、ほとんどノーコラボレーション、ソロで中国、ペルー、チリ,アルゼンチン、メキシコ、アメリカソールドしまくってここまでやれてるの注目されるべきだと思うんだ我ながら。
物販も想定を遥かに超えて飛ぶように買っていただけており、てんてこ舞いしている。
それでいてコアファンだけでなくライト層もかなり来ている。
夢あるって。大感謝だよ。

海外でウケる方法を俺に聞かれてもわかんないし、聞く側にしたってこいつに聞いてもしょうがないって気はしてると思う

いい曲ができたときと、それが尊敬する人に褒められたときと、それを何千何万人もの人間に現場で無理やり聴かせるとき、これより楽しいことが今のところ見つかってないんだよな。
変な遊びにのめり込まない理由はここなんだろうなと思う。どう考えてもこれらに比べると大して楽しくないんだもんなあ。

推しのプライベート事情を妄想するとき、それはそれは様々な形のセクシャルマイノリティというのがあるので、その可能性も十分考慮に入れておく方がよりリアルだと思う。
ノーマルであること前提で妄想を明後日の方向に捗らせている方が時々見られるけど、まあさらなる深みを目指していただきたいなと。

上の世代には「下の世代はボカロを耳に入れずに育つことなどほぼ不可能です」が1ミリも信じてもらえず、
下の世代には「上の世代は音楽業界のエリートでもボカロという名前すら聞いたことない人が大多数です」がまったく信じてもらえず、俺はその分厚い界面に存在している。

じゃあどこにアンテナを向けているかといえば、どうやらバンドと歌手らしい。そりゃ交わらないわけだなあ。 [参照]

俺より下の世代の方にとってはまったく信じられない話だと思うけど、数十人単位で確認をしたところ、
音楽シーンを日々チェックし、アンテナを立て、企画を立ててイベントをし、商品を作って販売し、有望な新人を常に探すことを職業としている、自分より上世代の権力を持つ頭のいい方々が、ボカロのことをまったく知らない・聞いたことないというのはマジだ。。

それぐらい分厚い文化的な壁が上下世代に存在し、それに気づいてすらいないことに驚いている。
ジェネレーションギャップが悪いこととはまったく思わないけど、それにしてもまさかここまでとは思わなかった。
下世代なんか、普通に生きてたらボカロを耳にしないことなんか不可能なぐらいではないか?

俺は義務アンコールが嫌いで、アンコールを無しにしている。
別にそこまでアンコールしてほしいわけでもないのに、義務、慣習、惰性で行われる長いコールの時間がまったく何がエンタメなのかわからない。それをやるなら、すべてを一度に出し切ってスパッと気持ちよく終わってほしいのだ。

ライブ中に、アンコールはないということを5回以上MCでハッキリと伝えているし、エンディングもキッチリやる。
しかし、興奮、熱狂、絶叫がどう頑張っても冷めやらず、心の底から湧き上がって弾け出す、本物のアンコールをこの二会場で味わった。

絶叫まみれの雑音の塊が、次第にきくお!きくお!となり、あるいはTe amo Te amo(愛してる)となり、ole ole ole Kikuo Kikuoとなり、アンコール!アンコール!となり、会場BGMを流し、終演のアナウンスをしても止まらない。
俺もそんな時は1〜2回再登場して軽く煽るのだが、それでもまったく止まらない。
本物のアンコールだ、と思った。

どうすればよいか、何を選択すれば満足するか。仕込みはなし。目の前にはすべてのデータが入ったPC。
チリでのコールで思慮に耽り、アルゼンチンで答えを出した。
熱狂の渦は「Arigato! Arigato!」のコールに変わり、収まりを見せた。

チリとアルゼンチン、かなり手応えあった もちろん全会場全力だけど、特殊なことが起きてレベルがひとつ上がった

今年世界中でアホみたいにライブやってるけど、確かに打ち上げの扌の字も出なかったし、疑問に思うどころか発想にすら至らなかったな。

かつてはライブやイベント後などに関係者たちで打ち上げをしていたが、特に演者であるミュージシャンが皆早く家に帰りたがり、
コロナを良い口実としてミュージシャンがこぞって打ち上げをキャンセルしまくった結果、現在打ち上げという概念が完全消滅してしまった話もかなり面白かった。

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