Kikuoが、アメリカにおいて「iconic in the Vocaloid world(ボーカロイドの象徴)」と表現された記念すべき最初のインタビュー記事になります。ふふ。
https://berkeleybside.com/an-interview-with-kikuo-reflections-on-music-vocaloid-and-creation/
俺より下の世代の方にとってはまったく信じられない話だと思うけど、数十人単位で確認をしたところ、
音楽シーンを日々チェックし、アンテナを立て、企画を立ててイベントをし、商品を作って販売し、有望な新人を常に探すことを職業としている、自分より上世代の権力を持つ頭のいい方々が、ボカロのことをまったく知らない・聞いたことないというのはマジだ。。
それぐらい分厚い文化的な壁が上下世代に存在し、それに気づいてすらいないことに驚いている。
ジェネレーションギャップが悪いこととはまったく思わないけど、それにしてもまさかここまでとは思わなかった。
下世代なんか、普通に生きてたらボカロを耳にしないことなんか不可能なぐらいではないか?
俺は義務アンコールが嫌いで、アンコールを無しにしている。
別にそこまでアンコールしてほしいわけでもないのに、義務、慣習、惰性で行われる長いコールの時間がまったく何がエンタメなのかわからない。それをやるなら、すべてを一度に出し切ってスパッと気持ちよく終わってほしいのだ。
ライブ中に、アンコールはないということを5回以上MCでハッキリと伝えているし、エンディングもキッチリやる。
しかし、興奮、熱狂、絶叫がどう頑張っても冷めやらず、心の底から湧き上がって弾け出す、本物のアンコールをこの二会場で味わった。
絶叫まみれの雑音の塊が、次第にきくお!きくお!となり、あるいはTe amo Te amo(愛してる)となり、ole ole ole Kikuo Kikuoとなり、アンコール!アンコール!となり、会場BGMを流し、終演のアナウンスをしても止まらない。
俺もそんな時は1〜2回再登場して軽く煽るのだが、それでもまったく止まらない。
本物のアンコールだ、と思った。
どうすればよいか、何を選択すれば満足するか。仕込みはなし。目の前にはすべてのデータが入ったPC。
チリでのコールで思慮に耽り、アルゼンチンで答えを出した。
熱狂の渦は「Arigato! Arigato!」のコールに変わり、収まりを見せた。
ボカロP