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これは面白い

›本研究では、文化人類学で議論されてきた競覇的な贈与(注1)による人々の相互作用を数理モデルで表現し、贈与に対するお返しとして適切な利率と贈与の頻度という二つのパラメータが大きくなるにつれて、社会構造が血縁関係に基づくバンド、同胞意識により連帯する部族、社会階層分化が進んだ首長制社会、安定的な王室を持つ王国の順に遷移することを発見しました。

nikkei.com/article/DGXZRSP6779

ホックシールドの定義に従えば、労働と自己のアイデンティティの一体化がバーンアウトに繫がるというのと、
余暇は労働によって生じる(労働がなければ余暇は分節されない)というのを考えれば、余暇を充実させることでアイデンティティを分散させるのがやはり無難
つまり、仕事はサボるのが幸福への第一歩

逆に考えると親密かつ安定した人間関係を築けないようなパーソナリティ(例えば自己愛性パーソナリティ)とバーンアウトの頻度は相関しそう

「自分は頑張っている」「自分は我慢している」と考えているひとほど他人に不寛容かつ攻撃的になりがちなのでどうせ我慢するなら千日回峰行とか補陀落渡海クラスまで突き抜けることでバーンアウトを防ぐのが吉

大学のとき習ってたデカルト研究者の先生も絵を描くのが趣味でミロみたいな絵を描いてたけど、デカルトとミロの組み合わせはなかなか面白い

大手拓次の絵かわいい
詩作のときに見ていたらしい「フランスのおばけの画集」が何の画集なのかめっちゃ気になる。やはりミロなのかな

たまにはお酒でも飲むかと思ってコークハイ作ったけど、完全にウイスキー入れすぎて胃が熱い :blobcatonfire:

「プリデスティネーション」(輪廻の蛇)無料公開されてたので観たけど面白かった
タイムパラドックスとか可能世界論としてもそうだけど、自己愛と自己受容、ヘルマフロディトスの解体とコスモロジーの崩壊、色々な解釈ができる

youtube.com/watch?v=21sKTdaou5

:oshirase_blobcat_futon_yodare:
<ふぁあ〜あ、水羊羹の詰まった深〜い落とし穴に落ちたいなぁ〜〜〜

拓次宛の朔太郎の書簡めっちゃいい……
「此頃私は切にあなたの詩を読みたくなりました。…私の唯一の愛誦詩篇であった室生の詩も近頃では私を裏切るものです。...あなたと私と二人だけで詩の雑誌を出したいと思ふのです...」
だいたいこんな感じでべた褒めでなんか胸に来るものがある

大手拓次の生家の旅館まだ経営してるし、お墓参りツアーでもしたいな

セールが〈大いなる物語〉が復活するためには、百科全書=円環知(アンシクロペディー)に代わる自然史、生命史、科学文化史としての時間〈クロノペディー〉を提唱していてわかりみが深い

サカナクションの「チェリー」のカバーめっちゃいいな…

デヴィッド・フォスター・ウォレスのドイツ語訳の本、装幀がかっこよい

あと「ランボオへ」の最終行

>波の中は殉教者でうようよですよ

の詩句、めっちゃpanpanyaっぽくていい

富永太郎の「四行詩」

>琺瑯の野外の空に 明けの鳥一つ
>阿爾加里性水溶液にて この身を洗へ
>蟷螂は眼光らせ 露しげき叢を出づ
>わが手は 緑玉製Isisの御膝の上に

の最終行、(ボードレールの影響だろうけど)エメラルドタブレットとイシスの秘儀を聯想させて、錬金術とヘルメス主義の影響を窺わせる
早逝しなければもっと大きな詩人になっていただろうな

感想 

立ちしままこおりてゆけるビル群のかなたにまぼろしのユラ紀がみゆる
ぼくはぼくを許せぬ夜にただひとつ灯台だけが立っている雪
暮れなずむ御苑の空のむらさきの水晶系に住める鳥たち
〈赤方偏移〉美しい言葉を読みさして宇宙の一点にある本を閉ず
〈幸福〉になること男はおそれつつ苦きトラジャにカップを汚す
恐竜の全身骨格おさめたるトタンの屋根にふる光粒子
白きものは飲み込みかねていつまでも蠕動している透明な水
きたる世も吹かれておらんコリオリの力にひずむ地球の風に
オートマタの道化師がゆっくり倒立し物語に閉じ込められる身体
凹凸のかすかにいまも陽をはじく恐竜の皮膚の他界の思い出
唇をもつことのなかった竜たちはざらざらの顔で月を食いたり
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そういえば、ドイツ文学専攻らしくジュラ紀じゃなくてユラ紀と表記するのも特徴。関係ないけど、由良君美を聯想してしまう
広大なコスモロジーが表現されている作品も多くて、「赤方偏移」とか「光粒子」とかの作を見ると一首のなかに籠められた時空の拡がりの大きさが胸を衝く感じがする
「〈幸福〉に」の珈琲の苦味と色味に対するシニシズムとイロニーはちょっと面白い

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