本屋を増やす取り組みは各々自由にやればいいと思っているけども、「かつて全国に2万店以上あった書店は、この30年で半分の1万店に減少しています。何とかそれを食い止めたい」と言うのなら、なぜすでに本の街オブザ本の街である神保町なのか。先日クラファンまでやって半年で閉店したTAKIBIも、これまた本街オブザ本の街・谷中だったし。あとね、シェア型本屋は「本好きの店子を搾取する」形で運営される可能性が高まるから、両手をあげて賛成していいものじゃない。結局「金持ちの趣味」にしかならなくて、肝心の「本が買われない理由=貧困問題などなど」はないことにされる。

news.yahoo.co.jp/articles/bbe0

シェア型本屋をやるなら販売手数料方式にすべきで、定額の家賃を負担させるべきではない。でもそれでは貸し主が儲からないから、その方式をとる本屋はほとんどない。

これでは出版業界内における搾取構造を、より下部に向けてスライドさせただけに過ぎない。大雑把なくくりだけども、出版社や取次に搾取されている本屋が、今度はお客さんを搾取して生存をはかっていることになる。利益率が云々と「構造」の話をするのが好きなのに、自らその構造を強化してどうするのだ。

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こういうマッチョなことは言いたくはないが、そんなに本屋を増やしたいなら、無書店地域にも本屋の灯火を云々とか言うなら、貧困状態がデフォルトであるがゆえに本を読まない/読めないことにもなんら違和感を覚えることのない住人ばかりの、マジの無書店地域に出店してみろ、と思う。そこでシェア型本屋をやってみろ。そのような地域は、シェア棚に本を持っていくのも大変なところだよ。本を買う人もいない、シェア棚を借りる人も出てきやしない。そういう地域になると本を読む人でもAmazonユーザーだから、独立系書店なんて「品揃えの悪い不便な」本屋なんか見向きもされない。

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