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最後に捻りがある、と聞いていたので、夢オチとかクライマックスの展開は実は劇中劇とか誰かの妄想とかなのかなぁとか色々考えて身構えていましたが、想像と全然違っててびっくりしちゃった。この捻りはちょっとネタ的に見えちゃうと一気に冷めてしまうのですが、私は色々考えさせられちゃって、なかなか興味深かった。最初に見えていたテーマである既得権益を掌握するラーヤラシーマの政治家=ギャングに抵抗する部分と、捻りの部分が繋がるところがあるからか。

3時間近くある大部分が悪役プレジデントとの戦いに費やされているので、最後の捻りにどうせ繋がるんだったら前半もっと削れたのでは…と思わなくもなく、ちょっとテンポが悪かったかな。
音楽はRangamma Mangammaが良かった。
ラームチャランも可愛かったり怖かったり、良かったです。

ランガスタラムの展開に触れています。 

結局はお兄さんの殺害を支持したのはプレジデントではなく味方だったはずの州議員の方で、理由はお兄さんが付き合っている女性は議員の娘で、カーストが低い男が娘と付き合うのは許せんという議員の差別意識が元だった。プレジデントとの抗争を支援する進歩的な意識の高い議員が、実は社会に蔓延っている差別には無自覚というか、いざ自分の身になると拒否感があるというのを描いている点で、そこはなかなか複雑さを描こうとしているように感じた。

ラーマラクシュミが女だてらに借金の不正を訴えるのを馬鹿にされたり、チッティがどこカーストだよ?って言われたりする場面は、後半への伏線だったのかもな。

チッティが前半はおちゃらけで、後半は議員の回復を待ってから復讐を遂げようと、淡々と待つ展開は、テルグ映画の主人公の人が変わったようになるお決まりの展開を見せてくれていて面白い。

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