『エリザベート1878』をみた。
原題はCorsage、胸に飾られる美しいコサージュとしての役割を常に求められるエリザベートの苦悩は小さな噴火を繰り返す。
映画の出来はともかく、エリザベートが人間として"イヤな女"だという感想をちらほら目にしていたのだけど、私は全然イヤな印象を持たなかった。当時の価値観と照らし合わせると確かにあまりに規格外、でも突飛な人物とは思わない。持て余す葛藤に常に苦しむ、ごく人間的なキャラクターだった。
ルードヴィヒといるときの彼女が好きだなあ。そして皇帝フランツの愛はどこまでも彼女には届かないし、あまりにも行き違うのはみていて少し苦しかった。
今夜はサントリーホールでイ・ムジチ合奏団のコンサートを聴きました。
ヴェルディとヴィヴァルディの『四季』ってちょっとコアなプログラムじゃありませんか。最初の曲ヴェルディの『アヴェ・マリア』は、つい3日前に亡くなられた初代コンマス フェリックス・アーヨ氏に捧げられました。
演奏が素晴らしいのは言うまでもないし、とにかく楽しかったのよ。アンコールで盛り上がる盛り上がる。
母が大好きだったイ・ムジチ合奏団、聴かせてあげたかったとアンコールの『赤とんぼ』に少しだけしんみり。
いいコンサートでした。
歌舞伎座 秀山祭の昼の部を観劇しました。
なんかね、吉右衛門丈で観たかったなんて思ったらしみじみしちゃいました。
宝塚と違って卒業がないからなんてノンビリ構えていると、こんな事もあるのだ、いつ観られなくなってもおかしくはないのだと改めて感じたのでした。
これからまた『天守物語』もあるし、昨年観て大感動した松緑の『荒川十太夫』の再演もあります。あ、その前に『松浦の太鼓』もあるよね。楽しみに、大切に観たいものです。
宝塚花組公演をみました。
私の初観劇は花組だったのもあって、やっぱり花組贔屓なんだわ。
『鴛鴦歌合戦』は肩の凝らない明るい展開。お春のまどかちゃんがナチュラルなセリフ回しでおきゃんな感じが可愛らしい。小柳先生の演出、いいなあ。
禮三郎のれいちゃんも主役には違いないけれど、比重的にはやや軽めで、それがまたいい。ひとこちゃんの殿様、ほのかちゃんの弟君、それぞれ伸び伸びした剽軽さで明るい笑いを誘っていました。
『GRAND MIRAGE!』は岡田先生らしいノーブルさのなかにも新しさを感じる作品で、パステルカラーが似合う花組ならではの雰囲気でした。しかし、先生は何が何でも♫ジュテーム♪を歌わせずにはおかないんですね。笑
デュエダンは♫So in Love♪で、そういえば『Kiss me Kate』の演出もされましたっけね、などと感慨に浸ったり。
楽しい観劇でした。
仕事をしたり、映画をみたり、料理をしたり、観劇したり、本を読んだり、散歩をしたり。悲観的な呑気ものでモノモチヨシコ