最初から最後まで居心地の悪い感触のままだった。
全員が愛情問題(愛と言えるだろう)を抱え、そして秘密主義ではっきりとした態度をとらない。登場人物の家族はみんな似ている。執着ではないのにきっぱりと決めることもしない、それでいて妙に頑なだ。読者をジレンマに陥れるのは作者の意図しているものなのかもしれない。
ある意味、まさに井上荒野といった作品だった。
ざぶざふ洗えるプレイスマットを作るつもりで明るい色合いのマドラスチェック布地を買ってきましたが、なんとなくこれでエプロンを作りたい気分になっています。
いや、しかしミシンは妹のプロ用シンガーだし面倒だから手縫いで完結てきるプレイスマットにしよう。
映画『無名』を観た。ドキドキの死屍累々、過去と現在を行き来する構成でアクション満載。
久し振りのトニー・レオンでした。好き嫌いで言うと好き寄りの普通、もう少し内面的なところを描いてほしかったとも思います。
怖くて哀しい『春にして君を離れ』を読み終えたので次はやはり明るくチャーミングな山内マリコの出番です。
ギラギラ殺伐の安堂ホセ、怖くてアレなクリスティ、からの朗らかユーモアの山内マリコ。案の定、ランチのカフェでひとりウシウシにやけています。
『迷彩色の男』のイブキはこの作品から登場するのか。
乾いたいかがわしさと図太さ、反面、繊細さも感じられて面白い。
『迷彩色〜』もそうだったけれど、半径数kmみたいな狭い世界で起きている、決して目にする事はないのに、現実なのではないかと感じられる。
ふてぶてしさと痛々しさが共存し、それが魅力的な作品だった。
仕事をしたり、映画をみたり、料理をしたり、観劇したり、本を読んだり、散歩をしたり。悲観的な呑気ものでモノモチヨシコ