色々としんどいと手仕事や料理、読書に逃げる。今は目を背けたい事ばかりで、でも知らんぷりはできず、気持ちが荒みがちだ。だからケーキを焼いたり、ドイリーを編んだりしている。
苦しい気持ちを宥めて生きる。
昨日は歌舞伎座の第二部を観劇しました。
ニザ様の松浦の殿様は何とも可愛らしくていいし、最近気付いたのだけど私、松緑が好きかも(何)。
幕間は近頃のお決まり、弁松の白いご飯の並六、討入に因んで切腹最中もおやつに買って帰宅しました。
三姫にも挙げられる時姫さん、イマドキではどうも重くて面倒な姫さんに感じられる私はワカラナイひとなのかもね。いえいえ、梅枝は大変良かったですよ。
日比谷で月組公演を観劇。
お芝居、ショーとも久々に宝塚歌劇らしさを感じる作品で素敵でした。
お芝居の方は東西ドイツの統一がテーマで、ベルリンの壁の前で歌うヒロインにはデヴィッド・ボウイを想起したり、東京の時代的変遷を表現したショーには"文学"をみたり、楽しかった!
特にショーでは、鹿鳴館のピエール・ロティの場面は三島の『舞踏会』をそのまま映像にした世界、そこからの芥川『地獄変』の流れ。
今読んでいる『本の栞にぶら下がる』にあるように、作品単体ではなく、ひとつの場面から小説なり風俗なり違う記憶や知識が引っ張り出される贅沢な楽しみを堪能したのでした。
山内マリコ『あのこは貴族』を読んだ。
たまたま水原希子と門脇麦の映画のシーンが流れてきたのを目にしたら猛烈に読みたくなったのだ。山内マリコの作品は好きで何作か読んでいたし、たまにポッドキャストも聴いたりしている。
登場する慶應ボーイの描写がリアルで思わず笑う。
皆それぞれに悩んで頭を打ちながら生きているんだよなあ。華子ちゃん、いいじゃん。素敵な30代を過ごす気がする。
仕事をしたり、映画をみたり、料理をしたり、観劇したり、本を読んだり、散歩をしたり。悲観的な呑気ものでモノモチヨシコ