夕暮れに無くしたはずのため息が手帳の隅でみつかりました
一年で一番長い夜だからはじまりのない詩を書いている
妖精が夜更けに舞い降りたような白い秩序を踏みつける朝
午前五時半の始発。普段見ることのない景色。闇に包まれた街へ向かう電車は高揚感も陰鬱な空気もなく、ただ不釣り合いに明るい。そのから放り出されると午前六時の札幌駅。夜と朝が入り混じったひとの流れにぼくは溺れることさえできなかった。
オリオンのほかに星座を知らなくて名もない電車が通過しました
詩と散文。ここでは短詩をメインに書いていく予定です。