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東京書籍 ニューサポート高校「国語」vol.42(2024年秋号)
ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_do

福尾匠の文章目当てで読み始めたが、乗代雄介のもたいへんよかった。
教員向けの冊子らしいけど、そのまま教材にしたらいいんじゃないか。

大辞林4にあった「語弊」の例文がどう続くのか知りたい。そこから巻き返しを図れるものだろうか。

そこそこヘビーなアトロクリスナーなんですけど、楽しみにしていた今週月曜(9/9)のピエール瀧ゲスト回をようやく聞いたら、“造本が格好よすぎて買ったけどぜんぜん読めなかった新潮社『ブルーノ・シュルツ全集』を、代わりに読んでと宇多丸&宇垣に進呈する”展開があって笑った。
instagram.com/p/C_uqDMeymTh/?i

このときの無洗米じゃない米10kgを今週ようやく食べきった。しばらく前(高くなる前)に無洗米も買ってある。

さっき晩ごはんの洗い物をしながらぼんやり「このあとあしたの米を研がないとな」と思ってから「イヤもう研がなくていい!」と気づいたときの高揚は相当なものだった。人類の叡智としての無洗米。

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意地になって検索を続け、結局ツイッターのお世話になった。
作者名は「本多真弓」、歌集『猫は踏まずに』。

・あなたたちこんなところでなにをしてゐるのつていふはうの人間

旧かなの可能性を考えていなかった自分を反省した。
そして検索結果を眺めての推測なんだけど、どうも最初は

・あなたたちそんなところでなにをしてゐるのつていふはうの人間

として発表したのを、あとで「こんなところで」に改稿したようにうかがえる。
だとしたら、たしかにぐっとよくなっているのでいっそう感心した(えらそう)。『猫は踏まずに』を探さないといけない。

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先日のNHKラジオ「ほむほむのふむふむ」(ゲスト:石川美南)で紹介されていた短歌のなかで、ホンダマユミという人の歌がとてもよかった。わたしの耳にはこう聞こえた。

・「あなたたち、こんなところで何をしているの?」って言う方の人間

でも実物の文字表記がどうなっているのか(漢字とかな、カギカッコはあるのか)わからない。

nhk.or.jp/radio/ondemand/detai

それで表記をいろいろ変えて検索してみたが、まったくふつうの単語の組み合わせなのでなかなか見つからなかった。
(木下龍也『あなたのための短歌集』がめちゃめちゃヒットする。たしかにあれもいい本だったけど)

・店主はほぼ興味がなく聞いていない
・店主はほぼ興味がなく聞いていないのを高齢男性側もわかっている
のがよかった。

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気になっていた喫茶店にはじめて入ってみたら、カウンターに陣取った常連らしき高齢男性ふたりが大声で「やっぱり、やすきよが面白い」「ローリング・ストーンズはライブがよかった」など話しており、なんというか、演じてない? 無理してない?と気になった。

あ、NDLで読めるのか。

ビオイ=カサーレス 著 ほか『日向で眠れ・豚の戦記』,集英社,1983.7. 国立国会図書館デジタルコレクション dl.ndl.go.jp/pid/12579323 (参照 2024-08-23)

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《なるほどまさにその通りだと思われる観察の結果を得たことを覚えております。「変だなあ!」とわたしは呟きました。「あの犬は二通りの吠え方をするな」と。わたしは外を覗いて見ました。二通りの吠え方も何もあったものではありませんでした。二匹いたのです。》ビオイ=カサーレス『日向で眠れ』(高見英一訳)

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こういう日常にある知覚のバグみたいな体験を集めたい気持がずっとある。
以下は13年前にbrucaniroさんが書いてくれた例。こういうのが好きでツイッターをやっていた。
x.com/brucaniro/status/9937571

わたしの場合、これは「いつもは電車で移動している二点(最寄り駅と隣駅くらいでいい)を自分の足で歩くと、たしかに地続きであることになぜかおどろく。当然なのに、どうしてもおどろく」。

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動物病院で処方された猫の目薬をまじまじと見てから机に置き、隣の部屋に入ると同居人氏がちょうど目薬を差していて、別物とわかっちゃいるけどギョッとした。2つのものを1つに錯覚する例。

そういえばデ・キリコ展には親子連れもたくさんいた。小学校、それも高学年とは思われない娘と母親が
娘「デジャヴュってなあに?」
母「既視感」
娘「あーぁ(得心した声)」

え、その説明!?え、通じてる!?と、まこと賢い子供の賢さには天井がない。

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実家から戻ってきた。途中で東京都美術館のデ・キリコ展を見たあと、つい魔が差して東京駅まで歩いてしまい疲労困憊、歩道の3メートルおきにコスプレした女性が笑顔で立っている幻覚を見た。

それにしても、岡山よりもいわきよりも東京のほうがマスクしてる人が少ないのはどういうわけなんでしょう。

明日から帰省するけど、今度こそ「SNSのない数日」を送れるだろうか(こないだの年末年始は無理だった。年始が)。

ブログを書いた。柴崎友香(読んだ)、『ハンナ・アーレント』(読んでない)、岸本佐知子(読んだ)の回。

outofthekitchen.blog.fc2.com/b

夢に大江健三郎が出てきた。
大江の親しい人が亡くなったらしく、グレーの背広を着た大江をはじめ数人が家の前に集まっている。長くその人の世話をしていた初老の男性に大江が「あの人の犬はこれからあなたが面倒を見るように」と命令口調で言う。突然、その場にわたしもいて、おそるおそる大江に「そのようなことを本人の都合も聞かずに押しつけるのはよろしくないのではないでしょうか」と意見すると、大江は無言のまま、正面からわたしの鼻を殴る。(fin)

@uncycloNana_shi
(1)広くない店内に
(2)翻訳小説・国産小説・詩歌がぎっしり並んでいるところと
(3)均一棚も含めて昭和の本が多いように見えるところ

(1)ゆえに好きです、とは店主に言いにくいよなと思いながらいつも無言で会計してもらっています。
わたしが手を出さないだけで、写真集や画集も多いのは店主が画家でもあるからかもしれません。

instagram.com/yoms_bookcafe/

岡山 → 高松(文学フリマ香川)→ 高松市美術館(谷川俊太郎 絵本★百貨展)→ ルヌガンガ → YOMS → 岡山

疲労困憊したおかげで、いくらか元気になった気がする。

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