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《オツクス・テエルの皿で本の下部を抑へて、本が閉ぢないやうにし、》というのがとくにいい。わたしはまったく酒が飲めないけど、ビイルというのもきっといいものなんでしょうね。

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《小川軒はオツクス・テエルと称する牛の尻尾を煮たのがいい。大きな皿に牛の尻尾をぶつぎりにしたのがごろごろしてゐて、その廻りにこつてりしたソオスが皿の外まで溢れ掛けてゐる。牛の尻尾といふのは、何だか知らない軟かな、透明なものと、肉とが混り合つたもので、噛むのに骨が折れないし、変な臭味があつて旨いし、小川軒では、頼めばアメリカ式のではない本ものの辛い芥子を付けてくれる。ビイルを一本飲んでゐるうちに出来て、これにはかういふ食べ方がある。先づ肉を骨から剥がして、一面に芥子をなすり込み、それから一口分位づつに切る(エチケツトのことはこの際、問題外である)。それから持つて来た本を開いて、何と言ふのか、塩だの胡椒だのが入つてゐる壜を載せた小さな台が卓子毎に置いてあるのに立て掛け、オツクス・テエルの皿で本の下部を抑へて、本が閉ぢないやうにし、それから右手にビイルが残つてゐるコツプ、左手にフォオクを取つて、読みながら飲んで食べる。お行儀だけでなくて、衛生学的にも余りいいことではないかも知れないが、兎に角、いい気持である。》
「満腹感」、『吉田健一著作集』第2巻(集英社)p.238*ほんとは漢字は旧字。昭和28年初出。

今さらながら、これくらいは軽々引用できるのな。まだSNSに向かうと頭に140字の枠が自然とかかる。

若島正のオンライン短篇読書会、第2回があさってなので課題作を読んだ(John Cheever, "Reunion")。
語り手が十代後半(たぶん)のときに長く会っていなかった父親と再会した1時間半の回想。父親がほんとしょうもなくて笑った。自分の気持を一切書いていないところが語りどころなんだろうけど、それにしたってそんなにたくさん語ることがあるのか。土曜が楽しみ。

黒田硫黄がInstagramに茄子を焼いてチーズ載せた写真を投稿していたが、「『茄子』の新作ですね!?」とコメントをつける勇気はない。なくてよい。

ブログを書いた。岸本佐知子&筒井康隆の話と、ジョー・ブレイナード『ぼくは覚えている』(白水社)の話。

(28)覚えている:
outofthekitchen.blog47.fc2.com

do_dling さんがブースト
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今日は君たちに真実をお伝えしに来ました。

いま、猫5人のだれにも目ヤニがついていない。こんなことがあるだなんて(写真なし)

細野晴臣「Daisy Holiday!」のゲストが水原姉妹だと身構えてしまうのだが、こないだの放送(7/30)ではマック・デマルコという名前と曲を教えてくれたのでよかった。
さがすと「One Wayne G」というアルバム。199曲、8時間42分ある。まだ途中までしか聞いていないけど、おそらく最後まで聞いても途中の気がすると思う。だから真に生活のBGMになるかも。まだ1/4も聞いてないんだけど。
music.apple.com/jp/album/one-w

do_dling さんがブースト

初めて読んだ小松左京の本をスキャンしてpdf化した。角川文庫の『日本アパッチ族』である。奥付は昭和49年(1974年)の8版。スキャン中にスキャナーがエラーを表示したのでどうしたのかと思ったら、購入したときのレシートが挟まっていたせいだった。1975年12月7日に池袋東武に入っていた旭屋書店で買ったようだ。340円だった。

その読み方にはちょっと無理がない?という声が届いたので、すこし書き足したり、ウソをつき直したりしました(と、ここにも書いておかないと落ち着かない性格)。ご指摘に感謝。

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ブログを書いた。夏の読書感想文・星新一「地球から来た男」編――ではぜんぜんないし、自己紹介ではさらにない。ないったらない。

(27)地球から来た男から来た男:
outofthekitchen.blog47.fc2.com

複数のSNSに同じ投稿をしている人を見かけることが増え、心から「わかる」となっている。わかる。

ようやく「シン・仮面ライダー」を見れたという友達にメールを返して、70代と80代の親戚に暑中見舞いを書く。7月中に送れたことがないが、今年はぜんぜん構わないと思う。

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