『SFマガジン』6月号は、話題の宇多田ヒカル×小川哲特別対談、三体&デューン映像化記念特集、テリー・ビッスンとハワード・ウォルドロップ追悼特集など。わたしは追悼エッセイでウォルドロップのいろんな作品について書き、「幻視百景」第48回では公園の入口で邪魔になってるなにかを描きました。
第55回星雲賞の日本長編部門の参考候補作に、『奏で手のヌフレツン』をお選びいただきました。ありがとうございます。
発売日を間違えたので再投稿しました。すみません。
このままの状態で、お腹がかすかに上下してる…
ケヴィン・ブロックマイヤー著 市田泉訳『いろいろな幽霊』(東京創元社)をいただきました。なんてすてきな本なんだ。Kelly Blairさんのこのかわいい絵、それぞれの話のタイトルにもついてる……幽霊の日常を、滑稽に、哀しく、哲学的に――と様々に描いた2頁の掌編が100も詰まっていてすばらしい。解説は勝山海百合さん。
インスタで、本の装丁に合わせて小物をディスプレイして撮られている方がいて、見入ってしまった。『るん(笑)』『ハンチバック』『しろがねの葉』『生命式』『アホウドリの迷信』――
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Kindleで読んでいて付箋を貼ろうとしたことがちょくちょくあったが最近はなくなった。そのうち紙の本の単語を指で押そうとするようになるかもしれない。
小川公代『ゴシックと身体』(松柏社)、長年のゴシック小説研究から小川さんの問題意識の根となった部分が語られていて、非常に刺激的で面白かったです。ゴシック小説を角度を変えて眺めることで露わになる、怪物視される女性たち、家父長制への抵抗、理性と共感、政治性――特にウィリアム・ゴドウィンやメアリ・ウルストンクラフトの作品から、その娘メアリー・シェリーに至るあたりは白眉ですね。断片的な伝承バラッドの再話を、フランケンシュタインの怪物の創造になぞらえるあたりも面白い。
日本近代文学館主催の「2023年の声のライブラリー」という企画で、近藤ようこさんに声をかけていただき、朗読+対談をしました。近藤さんの作品について様々なお話を伺っています。ものすごく楽しい時間でした…(有料配信です)
「2023年の声のライブラリー」では、4組の朗読+対談が行われました。普段から愛読している方ばかり…
① 近藤ようこ×酉島伝法
② 川口晴美×高原英理
③ 多和田葉子×高橋睦郎
④ 吉村萬壱×頭木弘樹
収録日が同じだったので、川口晴美さんと高原英理さんの対談を拝見していたのですが、朗読が凄まじくて釘付けになりました(新幹線の時間があったので途中で帰るつもりが、動けなかった)。
とりしまです。Dempow Torishima 絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版、仏訳版も)『宿借りの星』『オクトローグ』『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田タカシさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』。SFマガジンで「幻視百景」連載中。