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津原泰水さんの幻の作品『羅刹国通信』(東京創元社)を頂きました。読み終えたいま、強い余韻に浸っています。すばらしかったです。かつて叔父を殺めた少女が、自らや、人を殺した者の頭に角を幻視し、夢の中では羅刹国という夜のない壮絶な世界で鬼として生きるようになり――

巻末には、春日武彦さんの解説や、北原尚彦さんによる「津原国通信」も収録。

発表は二十年以上も前なんですね。これだけの作品が、どうして今まで書籍化されてなかったのかという。この本が救いとなる人もいるのではと感じました。

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