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淀屋橋に通勤していた三十年ほど前、毎日遅くなりへろへろで帰る時に前を通っては気になってた牡蠣船の店――で初めて食べました。美味しかった…。

絵本編集者の筒井大介さんのポストで猫のゆきちゃんを目にする度に可愛さにもだえていたのですが、そのゆきちゃんの絵本が! きくちちき作『ゆきのゆきちゃん』(ミシマ社) 幸福感のある冬の絵本。

ほぼ3ヶ月連続で刊行された3冊、『るん(笑)』文庫版、『金星の蟲』(『オクトローグ』改題文庫版)、長編『奏で手のヌフレツン』をよろしくお願いします。

『ゆきあってしあさって』の手紙を補充してきました。お持ち帰りいただけます。日本SF大賞受賞作がいろいろ展示されています。

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市立伊丹ミュージアム の「牛腸茂雄 写真展」へ。すばらしかった…。文字の整った手記や、牛腸たちが撮った短編映画などの映像も。驚いたのは、雑誌掲載の小松左京のエッセイに、牛腸の写真が使われていたこと。そんな接点が。

『群像』12月号、小川公代さんの連載「翔ぶ女たち」の最終回「ザ・グレート・ウォー 女たちの語りに耳をすます」は、シルヴィア・プラスの詩「ダディ」の謎を端緒に数々の作品から戦争や国家の父権性について語られています。その中で、〝「個性」が消滅させられそうな状況から、人間はどう立ち直るのか。〟として、『オクトローグ』(文庫版『金星の蟲』)収録の「堕天の塔」を、飛浩隆さんの『グラン・ヴァカンス』と共に取り上げていただいています。

他にはテイラー・スウィフト「グレート・ウォー」、宮崎駿『君たちはどう生きるか』他、野上弥生子『迷路』、シルヴィア・プラス『メアリ・ヴェントゥーラと第九王国』等々――

『メアリ・ヴェントゥーラと第九王国』は妙に琴線に触れる好きな作品だったので、その流れで「堕天の塔」につながったのは、嬉しい驚きでした。

『奏で手のヌフレツン』では、図のように、球地(たまつち)と呼ばれる球形世界を太陽が徒歩で巡っており、そこに散在する聚落(じゅらく)に人々が暮らしています。海もあり、煩悩蟹(ぼんのうがに)などが採れます。

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2014年の『NOVA+バベル』に寄稿した中編『奏で手のヌフレツン』を長編化した作品です。

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『奏で手のヌフレツン』の見本ができました。むちゃくちゃ格好いい……! 装丁は川名潤さんが手掛けてくださいました。太陽が歩いて巡る空洞世界に住む人々の、数世代にわたる物語です。河出書房新社より12月4日頃発売。

ひだり手枕『パンケヱキデイズ』(ライトバース出版)を頂きました。広瀬大志さんの帯文に「どちらに手を置くか」とありますが、まさにそのたびに道筋が組み直され飛躍して、またどちらかに手を置き――という酩酊感のある詩集でよかったです。

丹治愛『ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝』読むのが楽しみな本。

『カモガワGブックス』Vol.4「特集:世界文学/奇想短編」は、デザインといい内容といい、買うしかなさすぎて笑ってしまいますね。「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」全レビュー、伴名練による邦訳コルタサル短編集総解説、コーマック・マッカーシー全長編レビュー、ヴァージニア・ウルフ未訳エッセイ、ナボコフの未訳インタビュー、残雪についてのコラム、カモガワ奇想短篇グランプリ受賞作品――

さっそくナボコフのインタビューを読みましたが、アルビン・トフラーの切り込みも面白く読み応えたっぷり。

大阪市立此花図書館で、関連図書を展示いただいています。イラストファイルを閲覧いただけるのと、ゆきあってしあさっての手紙をすこし置いています。

ガッサーン・カナファーニー著 黒田寿郎 奴田原睦明訳『ハイファに戻って/太陽の男たち』(河出書房新社)も読みます。

李箱著 斉藤真理子訳『翼 李箱作品集』(光文社古典新訳文庫)、いきなりすばらしいです。

エミール・ハビービー著 山本薫訳『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(作品社)を読み始める。パレスチナ・作品関連年表がついていてありがたい。

佐峰存さんの第二詩集『雲の名前』(思潮社)をお送りいただきました。事象のまわりを巡るように描くことで輪郭を浮き上がらせるような詩の数々で、とくに「地殻の中で」の一連の詩の不穏さがよかったです。

ルーシャス・シェパード著 内田昌之訳『美しき血』(竹書房文庫)を頂きました。書いてみたいと夢想していた物語がとうに存在していることに気付かされることがありますが、竜のグリオールシリーズもそんな作品のひとつ。シリーズ最終作で唯一の長編、おそらく遺作でもあるという作品で楽しみです。

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