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近藤ようこさんとお会いしたとき、『ホライズンブルー』の話をいろいろお聞きして、未読だったので読みました。赤子を殺しかけた母親がそこに至るまでの心理の流れを、幼い頃からの母親や妹との関係から丹念に描いていき、虐待の連鎖からの救いを模索するという、すごい作品でした。
児童虐待について調べるうちに、神話学や民俗学の「殺す母性」にいきついた、というあとがきも興味深かったです。連載が1998年から、刊行が1999年の作品がいまも新刊で買えるありがたさ。

「Palestine」を読み返す。1991から92年にガザ地区などで二ヶ月を過ごし、様々な人にインタビューを試みたジョー・サッコのジャーナリズム・コミック。今年、邦訳の特別増補版が出ていたんですね。

もし猫の国に人間がしのびこんだりすれば、えらいことになるんですよ…

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修行のあとには宴会もある。

編集はいま『絵本編集者筒井大介の仕事』展が開催中の筒井大介さんです。

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加門七海(作) 五十嵐大介(絵)東雅夫(編)『ねこまがたけ 猫魔岳 ばけねこしゅぎょうのやま』(岩崎書店)を頂いたのですが――これは最高ですね…! 猫がときどきいなくなるのは、山にある猫の国で修行していたからで、それにもあれにも化けてた…。

原作の『キンドレッド』文庫版は復刊されています。『血を分けた子ども』もすごい短編集なのでぜひ。どちらも河出書房新社です。

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『キンドレッド グラフィック・ノベル版』(小澤英実翻訳 フィルムアート社)をお送りいただきました。いまもなお重要性を増すオクテイヴィア・E・バトラーの傑作小説を、ダミアン・ダフィー翻案、ジョン・ジェニングズ画にてビジュアル化。ぱっと開いて目に入った絵が、すぐどの場面なのかわかる…。

奴隷制時代のアメリカ南部へタイムスリップを繰り返すようになった黒人女性デイナの物語ですが、現代がセピア調で、過去が鮮やかな配色になっているのも新鮮。バトラーとの交流について触れたンネディ・オコラフォーの序文もすばらしいです。

神保町ブックフェスティバルの早川書房ブースでは、サイン入りの『オクトローグ』が買えると思います。環刑錮を描きました。

『SFマガジン 12月号』森泉岳土さんの『ソラリス』コミカライズが始動。二作の映画版では流されがちだったソラリス学が垣間見えて続きが楽しみです。グレッグ・イーガン新作中篇「堅実性」や、第11回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作の冒頭掲載なども。「幻視百景」はお休みをいただきました。

「トランジスタ技術の圧縮」がドラマ化って……! すごい、楽しみすぎる。11月11日(土)21時放送の『世にも奇妙な物語’23 秋の特別編』で放映そうです。『超動く家』に収録されているので、読んだことないひとはぜひ。当方は解説を担当しています。

あられを食べたら和歌が出てくるのいいですね。参議篁でした。

『終わらない物語』を読み返していて、丸山正雄が面識のなかった片渕須直に声をかけた理由が改めてすごいなと。『うしろの正面だあれ』を見ていて、一連の虫プロ作品とちょっと違うのでエンディングロールを確認したら、この作品にだけ関わっている片渕須直という名前を見つけた、という。

ミック・ジャクソン著 田内志文訳『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(東京創元社)が重版になったそうでめでたい! 肋骨が折れるまで熊に抱きしめられるような読み心地で素晴らしいんですよ。解説を担当しています。

帯で互いに推し合っている『るん(笑)』(集英社)と『金星の蟲』(早川書房)をよろしくお願いいたします。

『金星の蟲』 (ハヤカワ文庫JA) の見本が届きました。ねじれさんの装画と川谷デザインさんの装丁がひたすら格好いいです。本書は『オクトローグ』収録の8編+大森望さんの解説に、「SFマガジン」連載中のイラストストーリー「幻視百景」数話と著者解題を加えた文庫版です。10月18日頃発売。

刷版工場で働く男の日常が侵食されていく表題作、環形動物に変えられた囚人の脱出劇「環刑錮」、異星の植物生態系と人類の探査隊の攻防を描く「ブロッコリー神殿」、怪獣の死骸を処理する特殊清掃会社「痕の祀り」(挿画は加藤直之さん)、無限に続く穴を落下し続ける塔の物語「堕天の塔」など。

なぜ岩波文庫は天(本の上部)がギザギザしているのでしょうか?

トニ・モリスン著 都甲幸治訳『暗闇に戯れて』届いた。

『文藝』2023年冬号、5人同時デビューってすごい。
小山田浩子さんと津村記久子さんの「短篇を書く技術」対談が面白くて、いろいろうなずく。書くときに理想としている短篇作品は、という質問に、〝津村 私はフレドリック・ブラウン「闘技場」です。宇宙人と地球人が全裸で闘ったらどっちが強いか、というのを本気で書いている小説です。〟

マイクル・フリンさんの訃報が。『異星人の郷』は、ペストが蔓延る中世ドイツを舞台に人と異星人との邂逅を描く小説で、すばらしいんです。画像は、以前ブックファーストのイベントのために描いたPOP。

『穏やかな死者たち』(東京創元社)を頂きました。18人の作家による「シャーリイ・ジャクスン・トリビュート」なんですが、エリザベス・ハンドにカルメン・マリア・マチャードに、ジョイス・キャロル・オーツ、ジェフリー・フォード、ケリー・リンク――と執筆陣がすごい。10月6日頃発売。

「だってわたしたし、いつも家の中で暮らしているじゃない」というセリフがさりげなく出てきたりしてにやっとしますね。

それにしても合田のぶよさんのイラストと柳川貴代さんのデザインがすてき。18の体の一部を集めて大魔女を復活させようとする儀式にたとえる深緑野分さんの解説もいいです。

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