帯も見返しもゴールデンな、ジム・トンプスン著 森田義信訳『ゴールデン・ギズモ』(文遊社 装幀 黒洲零)、解説を担当しています。8月末頃刊行。
金の買付人がしゃべる犬のいる家を訪れたところから、なにもかもがおかしくなっていく――正にジム・トンプスンという読み味で最高でした。
『紙魚の手帖Vol.12』は、『Genesis』が合流した「夏のSF特集」――第14回創元SF短編賞の受賞作や、注目作家たちのSF短編、倉田タカシさんのインタビューなど。当方は円城塔さんの短編「ローラのオリジナル」の扉絵を担当しています。8月12日頃発売。
濱田美枝子『女人短歌』(書肆侃侃房)を読んでいるのですが、すごくよい本ですね。第二次大戦中の歌人たちそれぞれの戦争との向き合い方から始まり、戦後の男性中心の歌壇で添え物扱いしかされなかった女性歌人たちが結束して作った『女人短歌』の48年の歴史を追う労作。
小田雅久仁さんの新刊『禍』(新潮社)をお送りいただきました。装丁にも禍々しさが凝集している……。すさまじい短編集です。
QT: https://fedibird.com/@dempow/110364815893912227 [参照]
エドワード・ケアリー著 古屋美登里訳『B:鉛筆と私の500日』(東京創元社 7月18日頃発売)をお送りいただいて大躍りしています。ケアリーさんがコロナ下で毎日スケッチを描いてはSNSに投稿されていて、それをTL上で拝見するのが楽しみでした。それらのスケッチ(なんと500点…!)にエッセイを加えたのがこの本なのです。
とりしまです。Dempow Torishima 絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版、仏訳版も)『宿借りの星』『オクトローグ』『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田タカシさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』。SFマガジンで「幻視百景」連載中。