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梅雨が明けたので早速天日干しを。数日日に当てたら瓶詰め作業。今年の梅は少し小ぶりかな。不作だったようですね。紫蘇は多くなってしまったので、ゆかり天国です。

今更ながら読みました、岩朗均『七夕の国』。画像は4巻からです。90年代の中盤から市場を揶揄するようなメッセージを入れていたとは。思えば『寄生獣』もそうだったかもしれない。映画のほうは見ていないが、民俗学を使ったよい物語でした。

七夕に纏わる東北の祭りという筋立てで思い出すのは、やはりねぶた祭です。江戸期の絵には「七夕」とはっきり書いてあるので、あれは七夕祭りだったのですね。ねぶたの方は市場原理のなかで新しい観光コンテンツとして生き延びた、と言えるかも知れません。

『七夕の国』のほうは…ネタバレになるからこれ以上は言えませんが。

宮崎駿が近代的な文明批判をするのと違って、岩朗均が市場原理を批判するのは、30年後を見据えてのことだったのでしょうか。何だか気持ちが良いです。作中、「役に立つ」ってどういうことかが繰り返し問われます。主人公は「役に立つ」というのが幻想だと喝破して、自分なりの人生を選びます。2020年代の現在に映画化されることに意味がありそうに思うのでした。

それはそうと、たぶんアサリの砂抜きが十分でなくて、齧った砂で歯が割れた。以前、上の歯でも同じことがあって、その時は根元まで行った。犯人はアジの骨。

今回は神経まで到達しておらず、レジンで固めて凌いだ形。歳なんですかねえ。

写真は究極の個人情報であります。下顎の5番が欠けてるところ、上顎の白いのは前回の。こうして人はサイボーグになっていく。

通称「日本風土記」(侯継高『全浙兵制考』(1592)の附録)、内閣文庫本は内閣文庫デジタルアーカイブで見ることができるのだった。
digital.archives.go.jp/DAS/met

これは明代の中国語で日本語を書き写した文献で、「春」が「發而(fa’er)」、「夏」が「乃子(naizi)」みたいに表記されている。現代中国語で発音してもまずまず成立しますね。

いやー、ほんとかつては影印でしか見られなかったものが、いまや簡単にネットで見られるんだものな。

先日の椿山荘と、今日の蕎麦。気づけばまた忙しい時期に突入している。

都知事選、バス停には石丸氏の選挙カー。私は、奨学金の保証人になってくれた台湾の叔父の姓が謝というので、蓮舫に投票するぞと思っていましたが、よく考えたら都民ではなく埼玉県民でした。

落ち着いて雨の日のバラを見る。

今日のお遊び2。西武遊園地のバラと智光山公園のバラは、西武遊園地の方が手入れは行き届いていたが時期遅れだった。残念。

昨日の植物園で、バラと同じくらいに心を引かれたのがカラタチでした。実物を見たのは初めてかもしれないし、葉を落とした状態を見たのが初めてなのかもしれない。茨の生い茂る路を歩くのは辛そうだけれど、カラタチが生い茂る路は死に直結するなと感じました。

ファンタジーに出てきそうな光景で、しばし見入ってしまったのでした。

そういえば、2週間ほど前に京都で学会があって、前泊した方がいいかなと思いながらも、あまりに賑わった場所に宿を取るのは…と思っていたら、知り合いの研究者に大津がいいですよと。滋賀県の大津です。遠いと思っていたら、京都駅から電車でわずか10分。地元の人に聞くといい場所ってあるんですね。じゃあ、ということで宿を取った。

夜の到着でしたが、確かに人気がなくて、私の自宅近辺のような住宅街の気配がある。しかし歩いて行くとそこここにいい雰囲気のお店があったり、かと思うと歴史を感じさせるような民家が建ち並ぶ通りもあり、静けさと質感のある空気で一発で好きになった。

歩いて行くと路面電車に出会う。ラーメンを食べて安宿に泊まったのでした。

翌朝、大津駅に向かう途中の坂で振り返ると、建物の向こうに琵琶湖が見えた。ほんとは琵琶湖まで行きたかったのだが時間がない。三井寺も石山寺もすべてセットでまた来ようと思うのでした。

高田馬場にあるブラザーというカレー屋、本日が4度目かな。雑居ビルの裏通りにひっそりとたたずむ手狭なお店は、結構な人気店のようです。11時過ぎくらいに行けば、ほとんど並ばずにありつける。あまり嗅いだことがない華やかなスパイスの香りがして、最初は癖が強いなと思ったけれど、気づけば常連になりかけている。写真はチキン野菜カレー。

上野三碑で知られる「山上碑」(681年の石碑)に行ったのだった。

辛己歳集月三日記
佐野三家定賜健守命孫黒賣刀自此
新川臣兒斯多々彌足尼孫大兒臣娶生兒
長利僧母爲記定文也 放光寺僧

「佐野三家(さののみやけ)を定め賜える健守命(たけもりのみこと)の孫の黒売刀自(くろめのとじ)」とか、「母の為に記し定むる文也」などと読み下せるので、日本語の語順になった漢文として有名。この時代の漢文にはこうした日本語の語順が反映しているものがあって、同時期の朝鮮半島からも中国語の語順に違背する碑文が存することから、その共通点が話題になることもある。

wikipediaによくまとまった記事がありますね。
ja.wikipedia.org/wiki/山ノ上碑

そして武蔵の林には、一本だけたたずむ小高い桜が。

近所の団地に咲く桜。街中の景色に溶け込む桜もいいものでした。

連日飲んで帰宅、気づけばこんなです
カメラ持参すればよかったYOZAKURA

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