八咫烏シリーズ一通り読み終わってほかにも和製ファンタジーが読みたくなり、もう10年くらい「読まねば」と思い続けていた『守り人』シリーズを読み始めた

『精霊の守り人』かつてNHKでやっていたアニメだけ見ていた。
川井憲次さんが劇伴ですばらしかったんだよなぁ。「至巧の槍」とか今聞いても大好き。

『スカイ・クロラ』とかもアニメ自体はピンとこなかったけど劇伴だけは好きでよく聞いてた
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『守り人』シリーズ、なぜ今まで読まなかったのかと不思議に思うほど自分向きの話でしかなくて、いや、うつと反芻思考のせいで読めなかったんですけど……それにしても好みだなぁ。

自分も30代になった今、バルサという主人公のことを知れたというのも巡り合わせなのだと思おう。

母が映画好きなので、家ではジャンル問わず色んな映画を目にする機会があったけど、不思議と記憶に残っているのは決まって「戦う女」(特に物理)の映画だった。

見たのはフェミニズムに触れるずっと前だったのに、ほんとに不思議。
たとえば『エイリアン』シリーズとか『ニキータ』『ロング・キス・グッドナイト』『フライト・プラン』。

大人になってから自分が選んで見た映画でも「戦う女」の映画はよく記憶に残ってる。
『ワンダーウーマン』(主演がシオニストである点に注意)『アトミック・ブロンド』『バドル・オブ・セクシーズ』『オールド・ガード』『野球少女』……。

かつての「戦う女」映画と今との違いは、女が戦うための理由、すなわち夫や恋人や子どもなどの存在が必要だったか否かだと思う。
『ターミネーター:ニューフェイト』はその点「あなたの子宮が大事なんじゃない、あなたが大事なんだ」と言い切った映画で、エポックメイキングだったと思ってる。

なので、『守り人』シリーズが好きになるのはもう宿命だったのだと思う。『十二国記』は中学のときから好きだしね。
今から10年とか20年とか前からこうした作品群は、自分と同じような多くの少女たちを勇気づけてきたんだろう

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守り人シリーズ、『虚空の旅人』まで読了。

バルサも大好きだけどチャグムも好きだし、それ以上にチャグムとシュガ主従が好き……品が良くて頭が切れる主と従者が好きすぎる。
今まで幾度となく主従shipにハマってきたが、またしても……エンドレスでハマり続ける運命なのか??

守り人シリーズ、読んでも読んでもタンダがバルサの嫁で正ヒロインすぎてすごい。
妊娠するのがタンダであっても不思議じゃない。ナユグの神秘の力とかでありえるはず

性的な話 

というか、ふたりがもしAlloセクシュアルで性的なコミュニケーションをするカップルなら、の話だけど、夜とかバルサの体力にタンダがついていけなくて死にそうになってる図しか思い浮かばない。
でもふたりの第一子(?)はチャグムだし、里子を育てたりしてるほうが似合うよな

『天と地』まで読破しました。つかれたけどおもしろかったぁ

あとがきで上橋先生が「タンダの左腕をナタで切り落とすシーンは最高の愛情表現だと思って書いた」と言っていて、あまりに自分と“癖”が近いので笑ってしまいましたね。わかる

仕事来なくて暇なので『精霊の守り人』アニメ見てるのだけど、今見ると豪華だ……。
監督が『攻殻機動隊』の神山健治で、話数によって馬越嘉彦が作画監督やってたりする。26話で展開がゆったりしてて、アニオリがめちゃくちゃ多いのも時代を感じる

守り人アニメ、いろいろツッコミどころがあり、バルサも命が危険だと分かって錯乱してる我が子(チャグム)をひっぱたくというとんでもない昭和のお父さんで笑っちゃうんだけど、謎の魅力があり見続けちゃう。

昔のアニメってゆとりがあっていいな。作画もいい。
静止画として顔がきれいに描かれてないから「作画崩壊」と叩くエセアニメオタクの声がそこまで大きくなかったのかな

守り人シリーズ、本編を読み終わって短編集とか番外編を読んでいる。

魚釣りに行ったタンダが魚を獲らずにひさしを作ってあげてたエピソード好きすぎる。
読んでも読んてもタンダが幼なじみヒロインでバルサの嫁なんだよな。ジグロ公認のいい嫁

上橋先生の親子観はたぶん自分と合わない。

「ジグロは自分の心の痛みなぞに構わず私を拳で殴りながら育ててくれた」ってバルサ述懐するあたり、子どもを殴って育てることを作品として正当化する雰囲気があって、受け付けない。世界観とかを差し引いても。

ジグロはインテリでいい人なんだろうし、サリとの恋路もすごくいいけど、バルサがジグロに懐きすぎてるのはどうも無理だ。
権力勾配のありすぎる「愛」を手放しで称賛する雰囲気が合わない

『風と行く者』のAmazonのクソレビュー眺めてたら(Amazonのレビューは基本クソなのでこう呼ぶ)、「守り人シリーズに色恋の話とか気持ち悪い!」って言ってる人いてびっくりした。

バルサとタンダをはじめとして、色恋の話もうたくさん出てたよね? キスもしてたじゃん。
「俺たちのジグロには女に現を抜かしてほしくない」みたいな感じなのかな?

でもさ、「硬派」でダンディなキャラでも、守る対象として娘が登場するとか、演出のために結局女キャラが使われることってままあるんだよね。守り人に限らず。
そういう、くだらないホモソーシャルのなかで女キャラが都合よく必要とされたり不要とされたりするの腹たつ

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