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読了 中山七里/ワルツを踊ろう 

田舎から都会へ出ていった主人公が外資系企業をクビになりUターンしてくる物語。
エリートだった彼が限界集落となった故郷へ戻ってくるも余所者、一度生まれ故郷を捨てて出て行った者への排斥という田舎あるあるに悩まされながらも、なんとか馴染もうとしていく。
しかし空振りばかり。

この主人公、有名なシュトラウスの「美しく青きドナウ」を崇拝しているのですが、後半の殺戮ラッシュの時にこれを聴きながら暴れ回るんです。
作者が音楽描写も非常に精緻に描き込んでくるので次回からドナウを聴くときに場面が蘇りそうです :blobcatsweat:
岬シリーズなど、音楽描写が秀逸な作品も書いてる作者なのでそれはそれは美しい音楽描写とグロテスクな殺戮シーンの落差たるや。

"ああ、何て楽しいのだろう。血と歌い、肉と踊る。相手が血に塗れ、自分も返り血を浴びると、まるで二人してワルツを舞っているようだ。了衛は恍惚としながら見えないタクトを振る。"という文体、表現にはゾクゾクとするものを感じました。
あぁ、「ワルツを踊ろう」か。とストンと落ちました。

さて、最後にとある人物のもとに宮篠さんが現れヒートについて言及する場面が。
おぉ、ヒートがここでも絡んできた!というラストでした。

読了 中山 七里/ヒートアップ 

「魔女は甦る」の続編的立ち位置の本作。
前作でちらっと出てきた麻取の捜査官が主人公格なのだが、どれだけお薬打ったりしても効果がないという最早人間離れした特異体質の持ち主。
それを活かしてのおとり捜査を行うのだが、冒頭からぶっ飛んでるなあ…という感じでした。

宏龍会という裏社会組織が中山作品では度々登場するのですが、その中でも渉外担当の山崎さんという方が様々な作品に顔を出します。
私はこの山崎さん、大好きでして本作でもいい味を出してくれるんです。
山崎さんだけで文字数いっぱい書けるくらい好きなキャラクターです。
彼のお陰で本作は読みすすめられたと言っても過言ではないですね…。

"ヒート"を巡ってチャイニーズ・マフィア、警察、麻取、宏龍会の追いかけっ子だったのが最後には自衛隊に米軍も登場。
果ては新型ナパーム弾で前回の舞台だった海外製薬会社を爆撃しまくる中主人公たちは逃げる、というなんだかハリウッド映画の終盤かな!?という展開。

麻取の課長さんはいいミスリードで騙されました。
"ヒート"関連は大味というか設定が大掛かりというか、読み物としては面白いけど………という感想でした :blobcatfacepalm2:

読了 中山七里/魔女は甦る 

結局fedibirdで読書記録を壁打ちしていくことに決めました :blobcatread:
久しぶりのfedibirdでの読書記録は中山七里作品です。

生物を無敵存在に変えてしまうヤバイお薬"ヒート"が巻き起こす一連の事件。
海外製薬会社が絡んでいたり大掛かりなミステリになるのかと思いきや意外にもスプラッタホラーな要素が強め。
犯人の意外性、登場人物のバックボーンの胸糞の悪さ、ラストシーンのモヤモヤ感、無敵超人のような存在…等々ちょっと うーん :blobcatnotlikethis2: な部分が多かったように思います。

ただ、こういった内容でも物語を書けてしまう中山七里という人物はやはり凄いな、と感じます。
もう少し現実路線の海外製薬会社を相手取ったミステリの筋書きも読んでみたい。

なによりこの事件の収束はあるのか、ラストシーンの二通り考えられる箇所は果たしてどちらなのか、気になる部分はてんこ盛りです。

同じ薬物"ヒート"を扱った作品はあるのですが、正統な続編ではないそうなので読むか迷います。

ぞーぺんさんへ :zonepane:
大変な作業をして下さった中失礼します :blobcatpeek:

長文投稿をしたところ投稿エラーが連続したので、ウェブで投稿してみようとしたら文字数オーバーしていることに気が付きました。

ぞーぺんアプリでは文字数が余っていたので確認したところ、ウェブではCWの部分も文字数にカウントされているのですが、ぞーぺんアプリではカウントされておらずそれが原因のようです。

CWに何も書いてない状態とCWに文字を入れた状態のぞーぺんアプリとウェブ版のスクショ貼っておきますね。

気になりすぎて紙の書籍買っちゃった :ablobcatheartsqueeze:
電子化されてないんです!と家族に半ばプレゼンをして、10冊までなら紙の書籍良いけど電子化されてないやつのみ!という内容で了承頂いた :blobcat_MUDAMUDAMUDA:
床を傾かせた罪は重いようだ… :blobcatuwucry:

野球オタ全開垂れ流し 

あー…ホークスBBMカードのBOX買ってしまったよ :blobcatfacepalm2:
そしたらなんと欲しいなと思ってた直筆サインカード当たりました :blobcatsmilehappy:

ガルビスとイヒネ・イツア。
ガルビスはMLB時代からtoppsのカード買って集めるくらい好きで、一時期巨人にいたパーラ同様応援しています。
イツアはポテンシャル高すぎて期待しかない超大型ルーキー。

パーラといえばシャークダンスが一時期日本でも流行ったけど、コロナの影響で満員の中響くことは無かった…

幼少期父の洗脳教育のお陰で王長嶋(ON)の2人を神のごとく崇めて、松井秀喜、上原浩治、石井琢朗、秋山幸二、工藤公康などを個人的に崇拝しております。

子供の頃はTVKで横浜戦を観てたら、祖母と父から熱烈な洗脳教育でジャイアンツに宗旨替えをし、パ・リーグは松坂が出てきたのでライオンズと元々工藤や秋山、城島、松中がいたことでダイエー推しでした。
工藤、秋山もライオンズから来たんだもんなあ。
懐かしい…

父も祖母も亡くなり家族の中で野球好きなのは、母方の祖父だけに :blobcatsadlife2:
でも巨人ファンなんだよなー!
話を合わせるために巨人のニュースもチェックしています。

BBM2023 1st ギータのJAPONISM 200シリと周東くんの50シリホロ箔サインカード引けた :blobcatgrin:
良いBOXだ… :blobcatlewd:

読了 有栖川有栖/インド倶楽部の謎 

久しぶりの国名シリーズ。
火村とアリスの掛け合いはやはり面白いです。

舞台が神戸という異国情緒溢れるイメージがある場所で、インドという神秘性の高い国がテーマなので一風変わった作風ながら楽しめました。

ただ、直前まで読んでいたのが五十嵐貴久のリカシリーズだったため、そのままのテンションで読み始めてしまった序盤の頃は圧倒的な物足りなさがありました。

空気感に慣れてくれば途端に面白くなったので良かったです!
このままもう1冊、国名シリーズを読みすすめます。

ついにfedibirdでも日本語でカスタム絵文字の検索が!
ぞーぺんさんも早期に対応してくれていたので無事にできる!
のえるさん、takkeさんありがとうございます :blobcatsmilehappy:

読了 五十嵐貴久/リベンジ 

リカシリーズの最新作。
ここで一番気になっていた人物とリカの熱い闘いが!
リカの足取りを追う内に衝撃の事実が。
だからリカは生き延びたんだね…。

いよいよ最終決戦!というところだったのですが、さすがは我らのリカ。
そんな甘いものではありませんでした。
物凄くいいところで本書は終わり。
続編が楽しみすぎます。

ここで登場するのか、という人物が最後に現れここであの伏線が効いてくるのかという発言を残し舞台は一度幕を下ろす。

展開が気になりすぎる!

読了 五十嵐貴久/リセット 

今作はリカが高校生時代の物語。
養女として第二の家に来る訳だが…。
あー、リセットってそのままリセットだったのね!という感想。

明らかに怪しい2人はやはりそういう関係だったと。
それを上回り先を行くリカの賢さ!
今作だけでもかなりの人物が被害者となるわけですが、リカさんは容赦がないです。

とある2人の人物像がリアルな醜悪さと非道さがあり、ある意味想像しやすいありふれたものだったため、目的のためなら手段は選ばず容赦もしないけど全ては"自分の頭の中にだけある世界のため"、という理由で殺人を厭わないリカへの恐怖心が余計に掻き立てられます。

いつか完全なリカ視点の物語も描かれたりするんですかね。
異質すぎて物語として成立しないのか?
誰も理解できないとんでもない怪奇小説が出来上がりそうでむしろ読んでみたい気がします。

読了 五十嵐貴久/リフレイン 

時代はリカが看護専門学生の頃。
形式は、この時に起こった火災事故の唯一の生き残りが遺した小説やこの事件を追っている雑誌、その他記録物が引用される形で物語は進んでいく。

やっとあの事件についての謎が全部というものではないものの、明かされたのは良かったです。

リカの学生時代は、被害者が一番多く凄惨さがあるもののシリーズ内で一番まともな時代でもありそれが余計に怖さを助長させていました。
でもそこさえ無ければ変わり者だけど才色兼備で学校のアイドルですね :ablobcatgooglymlem:

おはようございます。
通院日です :blobcat0_0:
涼しくなったのは有り難いのですが、雨が心配だ!

:twitpane: さんが…
Limited版の方停められてしまったんですね。
takke様の投稿で知り、確認したらエラーメッセージが出てきました :blobcatcry2:
でもみどぺんさんはまだ大丈夫そう!
いよいよ私のTwitterが本格的に終わった、という感じです。
騒動後、全然動かしてなかったけど :blobcat_frustration:

長年お世話になりました :blobcatblessup:
ぞーぺんさん、これから仲良くしてください :zonepane:

読了 五十嵐貴久/リメンバー 

主人公的な存在がまさかの!
実はその後が凄く気になっていた人物だったので、その人の今が描かれてて良かったです!
あの時どういうことが行われていたのか、も判明しました。

そしてリカ、あなたはあの後ももしかしたら生きているのかな?
だとしたら最早人間ではないよね…?
概念としても数多くの人たちに大きな影響を与え続けているんだね。
今後会えるのを楽しみにしてるね…。

読了 感想はグロ描写はないけど、私の文章がグロいです。 五十嵐貴久/リハーサル 

リカ、今作もいっぱい暴れてくれたね。
リカシリーズの中で一番怖かったよ。

でもね、リカに対して凄く歪んでいて完全自己完結してるけどそれが究極の愛で一途な愛情なんだ、って思ってしまっている自分自身の感情の鈍磨が一番怖いかも。

前作でリカの過去を知ったからなのかな。
だから余計にリカに対して感情移入しながら読んでしまうのかな。
リカはとても一途で愛情に飢えた女性なんだね。
そのためならなにをも厭わない。

ねえ、やっぱり怖いよきみ。
それに慣れ始めて感情移入している自分がやっぱりもっと怖いよ…。
次はどんなリカを見せてくれるのかな?

今までは うわ…次巻も胃もたれしそうだ… って思ってたけど今ではちょっと楽しみだよ。
ね、怖いね。

わあお :ablobcatattention:
ぞーぺんさん :zonepane: から隠れ家への投稿がウェブからでもMilkteaからでも確認出来ました :ultra_igyo:

読了 五十嵐貴久/リバース 

リカシリーズの過去編。
小・中学生時代のリカの家庭、雨宮家のことが家政婦として雇われている女性がしたためる手紙の体を取って綴られている本作。
この女性はとある村で教会に住んでおり、上京して神父の伝手で家政婦協会へ。
そこから派遣されたのが住み込みで働け、前の家政婦が突然辞めてしまい困っている、という雨宮家だった。

雨宮家、全員いろんな方向へ狂ってるんですよね…。
Jホラー的な精神的にジワジワやってくる怖さ、不穏さが相変わらず凄い。
途中、とあるきっかけで完全にリカの正体が分かるようになってるんですよ。
あ、だからリカはあの特徴なのか!だからリカは撃たれても跳ね起きて飛びかかって来られたのか!と納得出来る描写がしっかりあるんです。

それでも他の家族が内に秘めていたり表出している狂気や執着が尚恐ろしい。

リカがリカたる所以、育った家庭環境、何にせよ救いようがない物語でした。
このシリーズはしっかり読み手の精神力、気力を奪っていきますが、それがまた癖になってしまって次の巻を開いてしまうんですよねえ…。

:ohayougozaimasu:
しっかり中途覚醒に阻まれた睡眠となってしまいました :blobcatsadlife:
朝までしっかり寝たいものだ :blobcatconfounded:

このメッセージ好きでつい表示させたくなる :zonepane: :koresuki:

読了 五十嵐貴久/リターン 

リカシリーズの2作目。
RIKAから10年の時を経て事件が動き出す。
本当にこのシリーズは読むのに気力がいります :blobcatphoto_frustration:
貞子的な容姿の怖さ、海外ホラー物のモンスター的な怖さ、なのにちゃんと?日本語を喋り生活をしている生の人間 という一番怖いやつが凝縮された存在、リカ。

今作も不穏の連続でした。
最後の方でちょっと違和感を覚えるというか、もっと上手く立ち回れたのでは…?という箇所があったりもしましたが、なかなかスリリングな展開でした。

さて、終わり方もとてもとても不穏なものでしたが、このシリーズまだ続くんですよ。
ただ、表題的にこの時系列が続くのかしら?っていう疑問があります。
リカの過去編みたいなのが挟まるんでしょうけど、1冊これまた不穏なタイトルがあるんですよね…。

何はともあれ、シリーズ読みをして行きます!

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