読了 有栖川有栖/捜査線上の夕映え
タイトルからしていい雰囲気ですよね!
そうそう、アリスと火村のやり取りこんな感じだったなあ…と感慨深いものが。
父の影響もあって、紙の書籍で追っかけていた有栖川有栖作品ですが、電子でもまた全部を追いかけ直す勢いで買い直して再読していきたいです。
学生アリスシリーズとか面白かったんですよ!
子供ながらに覚えているのは「幽霊刑事」です。
もどかしさと、警察にこんな悪い人がいるの!?って驚いたものです。
本作ではコロナ禍直後の混乱が時代背景で、マスクの描写が頻発します。
そして、マチコさんの過去とあだ名の由来がここで明らかに!
最早有栖川有栖作品の準レギュラーと化しつつある高柳刑事。
彼女の過去が火村・アリスによって掘られます。
作者あとがきにもありましたが、非常にエモーショナルな内容で、景色描写や氏特有の秀逸な旅描写のお陰で容易に想像出来るんです。
犯行動機やそれに纏わる人物の思惑や過去の柵など、心情面でもエモーショナルで少し重たいというかズキズキするような、そんな読後感でした。
読了 中山七里/テミスの剣
静おばあちゃんが現役の判事、渡瀬刑事がまだ若造だった頃の物語。
静おばあちゃんシリーズで、静本人が語っていた過ちの事件について描かれていました。
序盤は昭和が時代背景としてあるのですが、警察の取り調べの描写がなかなかえぐい。
実際に酷い時代はこの描写を凌駕するものもたくさんあったのだろうな…と思いました。
寝かさず食わさず飲まさず、暴力恫喝強要懐柔、精神的にも肉体的にも限界まで追い込み自白を強要する。
挙げ句の果てに証拠も捏造する。
この冤罪事件は悲しい結末を迎え、平成の時に戻り渡瀬は大きく成長を果たす。
結末は流石は中山七里というもので、あちゃあ…
、そうなるのかあと言うものでした。
エピローグでホッコリ出来たのでまだ救いがあったのかな…?
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読了 中山七里/静おばあちゃんにおまかせ
安楽椅子探偵もの。
孫娘が持ち込んでくる謎を、話を聞いただけで解決へと導くスーパーお婆ちゃん。
元裁判官ということもあり、同じく法曹界へ進もうとする孫娘へときにアドバイスを、ときに厳しい現実を訓える。
そんな孫娘は現役の警察官から事件の相談を受け、上層部にまで認められる存在に。
しかし、彼女には悲しい過去があり更に静おばあちゃんは……。
という短編集でした。
このシリーズは次巻からが私の本命でして、さよならドビュッシーの前日譚に登場する要介護のおじいさんが登場するんです。
その本にも静おばあちゃんがこそっと登場していたり。
とても楽しみにしていたシリーズで今後もワクワクしながら読み進めることができそうです。
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読了 有栖川有栖/濱地健三郎の幽たる事件簿
双極性障害(うつ型)とパニック障害、腰椎椎間板ヘルニアで闘病中の男です。
読書が趣味です。
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