とりあえず、夜中にイタドリとわらびのアク抜きをしているよ。
これは「丁寧な暮らし」でしょうかね。
もう分からなくなりましたね。
町暮らしから山暮らしになってみて感じるのは、あのとき欲していたのは「丁寧な暮らし」という都市で手に入れようとすると高額になるハイクラスの人にちの消費財で、もっと言うと、そのようなさらにその消費財を提供する側に回った、「母でありながらクリエイティブでお洒落」な女性達への憧れだったな、ということ。
自分の生活に手間を掛けるということが、とても難しく、贅沢だった。
梅干し作るより買うほうが安いんだし。その時間働いたほうが断然効率が良いのだし。だからステビア入ってる梅干し安く買ってガンガン働く友達が、みなとみらいにマンション買うのだし。
美味しいものが食べたいけど、わたしは貧乏だし暇なしだし。
今していることは、ここで暮らすのには効率が良い。多くのお金が稼げない分を手間でまかなっている。
自分の生活に手間をかけることが、贅沢ではなくなった。
梅干し買うより、作るほうが安くなったのだ。
なんかまだ表現しきれない感じするんだけど、とりあえずこれは、移住前に思っていた「丁寧な暮らし」とは違うよな。
ナンシー・フレイザー 著/江口 泰子 訳『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』(筑摩書房、2023)読了。
「資本主義とは何か」という最初の問いに対し、経済システムのみを指すのではなく、「制度化された社会秩序」と見做す。その社会のなかでは、経済化された行動と関係は一つの領域に仕切られ、ほかの非経済的な領域とは区別されてその上に成り立つが、 経済化された行動や関係が非経済的領域に依存しているという事実は否定される。
資本主義社会は「経済」領域を含み、「政体」もしくは政治秩序とは区別される。また「経済的生産」領域を含み、「社会的再生産」領域とは区別される。さらに搾取関係を含み、収奪関係とは区別されるが、収奪関係は否定される。資本主義社会は人間活動の社会歴史的な領域を含み、自然の物質的な土台とは区別される。そして、その全ての上に成り立つ。
資本主義の前提条件を「人種的な収奪」「社会的再生産」「地球のエコロジー」「政治権力」と立項し、みずからの存在基盤を構造的に共食いしようとする社会秩序と、矛盾に満ち、危機を引き起こしやすい特徴について明らかにしている。
【コストを転嫁しておきながら、その転嫁を否認している】という点が、非経済的な不正義、不合理、不自由を照らし出していて、ハッとした。
茅葺きというと、日本スゴイ人や昔は良かった人が集まって来そうなジャンルですが、わたしが会員になっている「茅葺き文化協会」は建築家の安藤先生が中心になって、そっち方向にならないように動いてる。
世界中に茅葺きがあって、その土地にあるもので葺いて来た歴史を教えてくれたのは茅葺き文化協会の方々。
海藻葺きの屋根とか、最高です。
茅葺きはいいぞ。
若手は、女性の茅葺き職人さんも増えているのです。
QT: https://www.threads.net/@utounooyama/post/C6QZJWLymOT [参照]
"低線量被ばくとがん死亡率との因果関係が立証された論文の扱い|まさのあつこ 地味な取材ノート"
https://note.com/masanoatsuko/n/n4ac5abed84c9
暮らしかた研究所 烏頭のおやま の所長です。
山に住んでいます。
https://linktr.ee/utounooyama
苦労するミュージシャン、スギムラリョウイチの姉。好きな毛虫はクマケムシ。
ここでは好きなことを言わせてくださいごめんなさい。