コロンブスやナポレオン(に扮した日本人歌手たち)が冒険先で出会った猿人類を使役し啓蒙するという、Mrs. GREEN APPLEの『コロンブス』MVが広く批判されてちゃんと炎上してるの、嬉しい驚きだ。侵略や植民地主義は許されないことだという認識が日本でも一般的になっているんだね。
ならば、たった半年前に公開・発売されたRAMPAGEの『Soldier Love』も、再度、同じように批判されるべきだと思う。一部だけ歌詞を変更して誤魔化すだけで許されて、あれが地上波で放送されてしまう現状はおかしい。「極東に昇る陽光の神秘〜神風吹き荒れたら〜未開拓の地〜地図を上書き〜矛で貫け〜♪(敬礼モチーフのダンス付き)」って曲だよ、上記の『コロンブス』とタメ張れるほどアカンでしょ。
『コロンブス』のMVが公開中止になりお蔵入りするなら、『Soldier Love』もそうならなければいけないし、植民地主義がきちんと批判される社会を目指さなければいけない。
同じ直球の植民地主義肯定をやらかした2曲だけど、受容・批判のされ方にここまで差があるのは、日帝がやったことは許される程度のことだとみなされていることの証左だと思う。
要は、日本社会がどれだけ自国の戦争犯罪や植民地支配を学ばず反省していないかということ。
ミセスMV(笑)
解説
ミセスMVに識者「悪意なくても差別」 透ける「名誉白人」の意識
https://ml.asahi.com/p/000004c215/25373/body/pc.html
「自民の巻き添えを食うわけにはいかない」…公明党、批判的な姿勢強める
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d5c519666dd7462a718b9d8de132dd58830fe4f
さんざん悪政デタラメの片棒担ぎながらなにを自分らは潔白みたいな顔しとんじゃ。完全に同類じゃおまえらは
あそこまでのやつを「無邪気に」作ったとは私には思えないんだよな(個人の感想です)。ポリコレ左翼がワーワー騒ぐだろうくらいの見立てだったのでは、でも実際にはファンからも「これはアカン」と言われて思ったより批判されたから慌てて下げたのではという気がするんだがどうなんだろう。
QT: https://fedibird.com/@beaversbooks/112607051897432590 [参照]
コロンブス、史実の暴力!搾取!死!破壊!みたいな所業に反し、なぜか昭和から平成の日本ではうきうきわくわく大冒険!みたいな衣をつけられて子供向けコンテンツでお出しされてきた人という印象があるので、そういう子供向けコンテンツの記憶だけあって他に一切のコロンブスに触れてなかったらなんかそういうイメージになっちゃうのかもしれない。知識があるとすさまじい白人至上主義なり反ポストコロニアル主義なりの産物に見えるけど、ご本人は映画版ドラえもんみたいなノリのなんかがやりたかったのかもしれない。
(まあそうやって子供向けコンテンツで現実のなにかから暴力を捨象して明るく楽しいものとしてストーリーを作るとどうなるかというと、「ぼくたちわたしたちが子供のころに大好きだった○○が悪者だなんて嘘だい!」というフィクションへの愛着から現実に存在する被害者を否定し始める無自覚の歴史修正主義者がいっぱい生まれるわけなので、そういうのもかなり有害だなとも思います)