その日から則宗は写真をまめに投稿するようになった
もちろん、kiyoという安眠アカウントの主がわざわざコメントした相手のホームを覗いているかどうかなんてわからない
ホームを覗きに来たkiyoが、自分の撮った写真を見て少しでも心穏やかになってくれたらいいという一心で、半ば恋文を書くような気持ちで則宗は日々を写し取ってはSNSという大きな海に流した
そんなある日、則宗の投稿にコメントがついた
「ここ、俺も行ってみたかったお店です。美味しかったですか?」
仕事の同僚と立ち寄った蕎麦屋の写真だった
店名や住所は書いていなかったが、古風な外観が気に入って看板が入るように撮影したから知っている者が見ればどこなのかは簡単にわかる
美味かったと簡単に返事をしようとした手が止まった
kiyoだ
頭が真っ白になった
kiyoが僕の投稿を見た?しかもコメントした?おまけに「行ってみたかった」ということは生活圏が近いということなのか?少なくとも新幹線や飛行機で移動しなければならないような離れた土地に住んでいるわけではないということではないか?
則宗は震える指で端末の画面を叩いた
推敲するつもりだったのに緊張しすぎて指がすべった
「天ぷら最高」
という暗号みたいな返信に、すぐさまハートマークがついた
「あ、俺と一緒のじゃいやか。同じ匂いになっちゃうもんね」
と気を遣ってくれる清光くんのセリフにますます、
(同じ匂いって……!?つまりそれは青臭)
とか想像が盛り上がってしまい赤いシャツの脇のあたりがじんわり濃い色になっちゃって、清光くんもそれ見てなんか妙な気分になって
「それ、汗かいてて気持ち悪くない?着替える?俺の部屋すぐそこだし……」
って妙なことを言い出してしまい、清光くんの部屋で二人きりに
「はりついちゃって気持ち悪いだろうし脱がせてあげる」
とか言われされるままになり、
「ばんざーいってして、ほら」
ってすぽーんと頭からシャツを抜かれついでに腋の匂いをスンスンされ、
「なんかあんた……いい匂いする……」
とかなんとか言われて押し倒されてなんかもう大変な夏のスタート
来てないです!最低一ヶ月前にはお知らせ欲しいですよね、遠方から参加する方きっと多いしそのへんは考えてくれてる気がするけど安くなるのはもっと前なんだ…
カフェの隣客の話していい!?
「こちら、売値が三億っていう契約書です」
「ケニアの首相の片腕のニャケラさんが大株主です」
契約書とハンコとサインが行き交っててオモロい…
喧嘩して捨て台詞を吐くきよみつくん
「うるせー!ばーか!お前のちんちんギョニソ!!!!」
意味はよくわからなかったけど不名誉な感じがしたのりむねくん
「ギョニソとはなんだ、いや違う魚肉ソーセージのことは知ってるぞ、そうじゃなくてお前さんなんで僕のちんちんのこと知ってるんだ!?」
遠巻きにしてる本丸のみなさん
(まだ付き合ってないんだ……)
BL GL大好き。ReSoner。
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