メリンちゃん、ダソミアに縛られる気はないけど復讐心が尽きたとはまだ一言も言っていないので、目の前にグリーヴァスが現れたら全力で焼くと思う。
分離主義者の頭がシスだったと知って、それで帝国に与する者は機会さえあれば積極的に燃やす気でいるんで……。
ストームトルーパーの中の人たちも銀河の住人のひとりですよって慈悲はないんだ彼女には。
身内と同志、それと自分と境遇の似た子供までがメリンちゃんの手の届く範囲。
その範囲外の敵対者には獲物で遊ぶ猛獣みたいに接する。
博愛主義よりは身の丈に合っているというか現実的だけど、完全な光の側ではない。ナイトシスターだしな。サディスティックな一面は結構強め。
自分のそういうところをカルくんに否定されるのを怖がっていたけど、だからといって自分の性質には忠実なあたりジェダイに足りない奔放さってこれだな……見習っていいんじゃないかカルくん……ってなる。
メリンちゃんは自分の目で銀河を見るためにマンティスを降りたけど、その理由のひとつには「私はカルの一部じゃない」というのを自分にもカルくんにも突きつけるため、というのがあったんじゃないかな。
別の人間だから同陣営で共に戦うとしてもその動機は異なって、達成したい目的も違う。
戦うリスクや責任をカルくんだけに預けないで「痛みに満ちた今の銀河でできることをする」選択を持ってマンティスに帰ってきた。
その彼女がサバイバーでした活動がフォース・センシティブを彼らを狩る帝国から匿い、逃がす"パス"にたどり着いたのは、間違いなくホロクロンの破壊によってジェダイ狩りからジェダイ候補のフォース・センシティブを遠ざけたカルくんの行動なので、一番の理解者で同志。
シアさんもコルドヴァもいなくなって、元ジェダイを何人も斬ってしまって、もう存命のジェダイは俺だけって孤独の中にいるカルくんと重責をほぼ半分分けて背負える相手は同じく滅びた教義の最後のひとりの自負があるメリンちゃんしかいない。
グリーズやBDはジェダイでもナイトシスターでもないからこそのポジションで換えがきかないので、そっちはそっちで特別枠。カタは「サバイバー」の重荷を背負うにはまだ幼すぎる。
でも恋敵になりそうな相手が現れたときにとられちゃう!って焦るのはカルくんだけなんですよね。
個人的な好意がなければそこまで手を貸さないんじゃない?ってラインをほいほい超えていくお人好しを見続けて「カルは誰にでも優しい」って一種の諦めを出会って2,3年目にはもうつけている(battle scars)
だからカルくんが「ちょっと鬱陶しいくらい」自分に親切でも勘違いしないように自重していた。
battle scarsは境界線上かなーと思うけど、少なくともJFO時点だとカルくんからメリンちゃんへの気持ちは同族意識、自己投影の割合が高め。
境遇が似ていたから、ずっと狭い世界に閉じ込められていたから、メリンがダソミアの外を知って充実することでブラッカの失格したパダワンだった自分も救われる、そんな感じの自他の曖昧さがあった。
嫌な言い方するとメリンが迷惑がることもあるくらい押し付けがましかった時もあったんだろう。メリンちゃん気難しいのでその引き際見極めるの難易度高いと思うけど、それは脇に置いて。
カルメリはどう考えても奥手のカルくんとぐいぐいいくメリンちゃんなので、メリンちゃんが押し勝ってオープンにイチャつくようになるか、どうか
を想像していたんだけど、カルメリよりまずBD-1とカルくんが始終オープンにじゃれてたわ。
バイザー閉じた時にBDがカルくんの腕から脇腹あたりをぐるっと回って肩に戻るの、リスに登られているみたいで可愛いような、ちょっとえっちじゃないですかねえとなるような。
登場するたびにデタラメぶりが強調されるナイトシスターの中でもメリンちゃんの魔術はド派手で好き。
壊れた物を復元する術について、和訳字幕だと「混沌に放り込んだパターンを復元した」って意味が分からんので英語のを探してきた。
"Restoring the pattern you therw into chaos."
うーん?よく分からん加減はあんま変わらなかった。
勝手な解釈をするに、物か空間に刻まれた記憶を巻き戻す形で修復した……?
メリンちゃん緑の炎を意のままに操って敵を絞め殺したり、遠隔武器として射出したり、自分ごと燃え上がって姿を消したり、物質をの別のものに変化させるのが得意な感じ。
トライデントの爪をバラバラにしたのはその逆をやったのかな。
そんなんインチキではと思う転移魔術もハイパースペースがある世界なら物質世界の裏側に入るような演出でああそういう感じなんだって腑に落ちた。
マスター・タパルへのカルくんの感情はJFOでの試練を通して罪悪感だけではなくなっていて、「思い出すことで今も一緒にいられる」とジーに語るように大事な人であり続けている。
厳しい人ではあったけど常に叱責ばかりされていたわけではなく、ライトセーバーのパーツのスケッチ集を作りなさいって課題は少年カルくんの興味に合わせたもので、期限に間に合わないですって泣きついてきた弟子に落ち着いてひとつずつこなしなさい、と「逆境に弱い」弟子の弱点とその克服のための指導をして、しっかり個として見て導いてる。
カルくんもそれを分かっているからタパルが亡くなった後も心の支えにしている。ジーとの語らいはマスター・タパルの弟子としてしっかりしないとと思っているように聞こえた。だからこそ余計にジェダイ辞めるって選択肢だけは取れなくなっているとも…。