インタビューに対する引っかかりが大きくなりすぎて調子を崩してきたのである程度言語化しておくと、(尺や編集でカットされた部分などもあるでしょうが)ねむりさんにとって批判すべき「マッチョさ」が当該の音楽ジャンルの演奏や実践、バンド編成のどのようなところに現れているのか、ゆえにどのように抵抗が行われるべきか、といったことが書かれていないことや、「シスターズ」に入らないことが問題となる人のなかに「男性」が含まれないことなど、限られた尺の中で勢いで言い表されたことであるのかもしれないけれど、本質主義的な二項対立を強化しかねないような表現がいくつか含まれているように思い……これをいつどこでどのように指摘するのか/しないのかというところまで含めて揺れています……
ナタリーの春ねむりさんのインタビューの話題と関連して、反-本質主義の立場からエクリチュール・フェミニン(および〜的なもの)について書かれたものをもっといろいろ読まねばなと思います(関心のうえでも研究のうえでも……)
『トランスジェンダー入門』の刊行記念イベントとしてB&Bで行った、薬師さん(ReBit)との対談のレポートです。今回も周司あきらさんが書いてくださいました。新書のイベントのレポート。私たちが話していたことを綺麗にまとめてくださっていて、それは書いているのが他ならぬ周司さんだからなのですが、こうして記録が残るのは本当にありがたいです。
今回はわトランスジェンダーと発達障害という、もしかしたらあまり馴染みのない方も多いのかもしれない(しかしトランスの知り合いがある程度いるとすぐに認識することになる)話題についても、後半は話しました。怪しい(=様子が「普通」ではないように見えるだけの)人はすぐ通報すればいいという、SNSでなぜだか平気で乱発されている言葉の背景に隠れている、社会的排除を是認する発想や、その暴力性についても、末尾で少し触れています。(イベントの最後の最後に、どうしてもこれだけはと思って話しました)
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/news/24449
BT わたしもジェンダー・セクシュアリティに関する既存の規範を攪乱する作品を見ると、それが最高にスリリングだと思ってテンションが上がるのですが、前にクィアすることが最大の特徴のひとつであるような作家たちを扱った研究会のパネルで、クィア以外の「もっと普遍的な内容に関わった」特徴は?と聞かれてちょっと面食らったことがあります
バトラー、文芸 │ nonbinary(they/them)・asexual│ 文芸同人誌「花と青」 https://researchmap.jp/aomoto-yuzuki