否定的、というか、他の様々な取り組みと同じようにシスターフッドにも当然限界はあり、限界を超えてそれを敷衍するときに踏みにじられる人が出る、出るので、まず限界がある、ということがもっと考えられてほしいし、〈シスター〉への呼びかけに振り向かない人がなぜ振り向かない/振り向けないのかが考えられてほしい、と思っています。

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『文藝』のシスターフッド特集の頃は、〈シスター〉でなくともあなたたちのそばに居ることはできるしそうするつもりで、そこに「シスターフッド」という言葉が必要ならそうすればいいよね、くらいに思っていて、まあ信じてはいないのだけれど、信じていないなりに肯定的だったかもしれない……。
時を経て、そこから誰が排除されてきたかということを踏まえたうえですべての「弱き者たち」に〈シスター〉と呼びかけたい、というシスターフッドを唱える人もいるけれど、〈シスター〉が〈女〉に関わる語としての歴史を持つ以上、呼びかけに振り向くかどうかはこちらが決めるし、それって結局は弱者の位置を〈女〉に独占させることになるのでは?(これはバトラーのイリガライ批判の要点でもある)と、シスターフッドに対しては明確に批判的かつ否定的な立場になりましたね……。

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シスターフッドの話が出るたびに『子猫をお願い』が好きな理由は、〈シスター〉であるだけでつながることはできないし、差異を無視して〈シスター〉だけであることを理由に繋がろうとすれば摩擦や軋轢を生じさせてしまうようにシスターフッドの限界を描いた映画(そしてそのうえで〈家〉への意趣返しが鮮やか)だから、という話を何度でもしたくなる

青本柚紀 さんがブースト

こちらで23023年の個人的クィアゲーム大賞として『Magic:The Gathering』『Thirsty Suitors』、そして『彼は私の中の少女を犯し尽くした』の3作の短評と総評を書きました。編集の町田さんのよる序文もクィアゲームの熱い誘いで、一緒に寄稿しているラブムーさんとまきちゃんさんによる選も熱いです!4Gamerというゲームメディアの古参の媒体に乗るのもとても大事なことと感じます。
4gamer.net/games/761/G076106/2

哲学にせよ批評にせよ、筆致からジェンダー・セクシュアリティをめぐる諸問題にあまり関心があるようにも思えないのに、興味深い「論点」や「概念」として(強調傍点)クィアを扱おうとする人が一定数いるのって、ほんっと、なんなんでしょうね!

語用とか細かいようで全くもって些細でないようなことの話もあるので、新年の公演が終わり、身辺が落ち着いてからまたあらためてこの話をしようとは思っています……。

クィアという語/概念にはいつでも拡張の余地が担保されているべきだけれど、一方で、どのような文脈で蔑称としてのクィアの呼称が生じ、それがいかにして名乗りの戦略として取り返されるようになったか……つまり、クィアの歴史がどのようなものであったかを一切顧みず、歴史を引き受けることもせず、歴史とともに名乗られてきたものを「狭義」のクィア、とするのは簒奪なのではないか、ということ……

『ユリイカ』長谷川白紙特集の伏見さんの論考のクィアの概念の扱いについてイベントで話題に上がったらこれは必ず言わねばならないということがあり、しかしトークの場で話すという一番胆力を使うことをすることへの気後れもあり、幸い当日はそういう話にならなかったのですが、一方でこれを放置するのもな、とも思っており、気が重い……

音楽にかぎらず、インタビュアーとインタビュイーの専門性の重なっていないものをあまり目にしてきていない、のがあると思います、これは……

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ユリイカ長谷川白紙特集のトークでs.h.iさん、imdkmさんにわたしが長谷川白紙にインタビューした記事を読んでみたい、と言われて、やりたいです、絶対にやりたいです(うれしい)、と思ったのですが、わたしにインタビューさせてくれる媒体があまり想像できていません

「純粋な哲学」とかほんとばかばかしくて、さまざまな権力関係のなかで覇権的な立場に都合の悪いものを貶めるために形成され続けるものにすぎない、はなから政治的なもの、なのですが……

そのような人たちが占める割合は別にそんなに高くないということはわかっているけれど、「純粋な哲学」とそうでない哲学を分けたうえで「純粋な哲学」こそが至高、みたいなスタンスをとる人にときどき出くわすたびに、哲学(かぎかっこ)への帰属意識やっぱり持てないな、と思いますね〜〜

今年の頭に研究交流会で同人誌版の論考をもとにした発表をしたのですが、長谷川白紙について、SOPHIEやArcaと戦略で繋がっている音楽家なんですね、という感想があった、という話をきのうすればよかったかもしれない……その回は英語ベースだったのですが、かなりいろいろな人が長谷川白紙に興味津々で、感想含めてうれしかったことでした

青本柚紀 さんがブースト

そして、『ユリイカ』長谷川白紙特集号の刊行記念として、12月21日の19:30よりimdkmさん、和田信一郎さんとのオンライントークイベントが開催されます!
多角的に長谷川白紙を分析する……という趣のある『ユリイカ』特集号をもとに、長谷川白紙さんについていろいろお話する、というイベントになると思います。『ユリイカ』の内容が厚いので、参加する側としても楽しみにしています。
よろしくお願いします〜!

2023/12/21 Thu 19:30-
青本柚紀×imdkm×和田信一郎(s.h.i)
「長谷川白紙を語ろう!」
bookandbeer.com/event/20231221

聞いていただきたいのは、アーカイブがあるからですね、アーカイブを……!きいてください……!
わたしは話をまとめるとかが全く得意ではない人間なので、話す前はどうなるのだ……と思っていたのですが、imdkmさん、和田さん、のおそらくインタビューなどで話をする/聞くことに慣れているお二人に話をまとめる方にかなり引っ張っていただいた感じもあり、多彩な話がありつつなんとなく通底する線を持ちつつ……というトークになっているのではないかと思います…!

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BT 『ユリイカ』長谷川白紙特集号のトークイベント、事前に予想していたよりもかなり興味深い話がたくさん出て、いろいろな人に聞いてほしい気持ちでいっぱいです~
わたしはバトラー度というおそらくこの先長谷川白紙の話をするときにしか使わなさそうな言葉をたくさん発しています
bookandbeer.com/event/20231221

青本柚紀 さんがブースト

青本さんが「2020年~2021年くらいのタイミングで長谷川白紙の言ってることのバトラー度が上がってる」という話をしていて面白かった EYESCREAMのインタビューで考えても多分そのくらいの時期にバトラーに本格的に触れているはず

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ジェンダー・セクシュアリティ関連書籍で取り上げたいものが紙幅を大きく上回ってしまうのは、年間回顧の各項目に本来的にはまたがっていて、そこでも取り上げられるべきところを取り上げられる見込みがあまりないために、ジェンダー・セクシュアリティという「隔離された項目」が担当することになってしまう、というのはある気がしています。

とはいえ、見本として渡された2021年の年間回顧で、ジェンダーの欄で取り上げられないことを見越して(2021年までの担当者は千田氏)なのか、アメリカ文学の欄でバトラーの『問題=物質となる身体』が取り上げられていたこと(これは非常に印象的でした)もあり、一概には言えないのですが……。

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