久しぶりに行ったマルシェが楽しくて、つい妄想してしまったちび6
仕事が休みで、マルシェに来てみた。
(……可愛い物がいっぱい)
すると背後からブンブンとちびロックマンが飛んでくる。並べられたアクセサリーを手に取っては、私に当ててみて。「試しに着けてみてください」という店員さんの言葉に甘えて、イヤリングを着けてはちょっと離れて眺めて。そして、うんうんと頷く。
それを何度も繰り返した。
ジャララン
トレイに音を立ててお金が置かれた。
「せめて一点にしなさいっ!」
「ぽっ!?」
試した物全て買おうとしていたので、つい指で弾いてしまったら、バランスを崩したちびロックマンが商品の上に落ちそうになったので慌てて両手で受け止めた。
その後、ナナリーの耳にはミモザの花を閉じ込めたイヤリングが彩り、ご満悦なちびロックマンがナナリーの肩の上で揺れていた。
(って、何で私はちびに奢られてるんだ?)
増殖
ハーレに依頼に来た人の子供が持っていたのがオモチャの魔法の杖で、子供の頃に欲しかったなと懐かしく眺めていた。女の子向けのハートや星を模った物が人気だったけど、私は本物に見える物がいいなと思ったっけ。
「で、アンタ達はいつの間に来て、どこから見てたの?」
六人のちびロックマンが持つハートに翼が生えたバッジ。真ん中にはキラキラと7の文字が輝く。イックマンとゴックマンがバッジを支え、ヨンクマンが7の文字に触れる。するとピカァと光り、スティックへと変わる。「いりません」と言いながらも、どういう仕組みか気になり手にするナナリーだが。
バッコーンッ
「「「「「「!?」」」」」」
「あ、ちょうどいい大きさ」
何もしてないちびロックマン達が潰されました。
鋼のロックマンを鍋のロックマンと読み間違えて、頭の中で鍋奉行な6が通り過ぎた仕事終わり
ポッと赤くなった理由
「梅干?」
ナナリーの指先にある赤い実をアルウェスが興味深めに眺める。
「そうよ、これはすっぱいから食べたらこうなるの」
自分の口に梅干を放りこみ、ナナリーはきゅっと唇を窄めた。
「……へぇ」
それを見て、アルウェスも梅干を一つ摘んだ。ナナリーはアルウェスが知らないことを教えることができてご満悦だ。
「ナナリー、あーん」
だから素直に口を開けた。そこにアルウェスが摘んだいた梅干が放りこまれる。何故私にと思いながらもナナリーは唇を窄めた。
チュッ
「……………は?」
「キスして欲しそうな唇になったから」
ナナリーの唇の先に触れたのはアルウェスの唇だった。そう気付くと、ナナリーの顔は真っ赤になる。
「この、破廉恥馬鹿炎っ!」
そう怒鳴っても、アルウェスは可愛いなぁと破顔するだけだった。
すっぱなちび6
ナナリーが差し出す赤い実を見て、ちびロックマンは首を傾げた。
「これを食べるのよ」
何かもわからないがナナリーが食べろというなら毒でも食べるので、ちびロックマンはすんなり口に入れた。すっぱかった。
「なんで梅干食べたのにスッパマンな口にならないのよ!」
「???」
何故か怒り出したので困り、ちびロックマンはナナリーの手をさづる。
「こういう口になるの」
ナナリーの唇がすぼまり、ちびロックマンはポッと頬を赤くした。
「ほら、あーん」
当然、ちびロックマンはぱかりと口を開けた。そこにナナリーの指先が梅干を放りこむ。もぐもぐしてから、ちびロックマンも唇をきゅっとすぼめた。
「いい?アンタはスッパマンじゃないとダメだから!」
何が言いたいのかわからなくて、ちびロックマンはこてんと首を傾げた。
あったかくなる前にちび6
今日のナナリーは髪を一つに括っていた。それを後ろから見上げたちびロックマンは慌ててしまう。美しい水色の髪で隠れている首筋にうなじが晒されているのだ。ちびロックマンは魔導具を取り出し、急いで飛んだ。
ブンブンブンブン…
ナナリーの肩の上に立ち、魔導具をしまう。
「ちび?」
顔の横に来ればナナリーも気付き呼びかけたが、ちびロックマンは返事せずにナナリーの首に抱きつき、少しずつ後ろへ移動し、うなじや首筋が隠れる位置で止まる。
「……大丈夫?」
こくりと頷くが、いずれ限界がくるポーズだった。
「ぬくい」
ちびロックマンの体温がほどよく温かい。正直、気持ちいい。ちょっとその温もりを堪能してしまうが、しばらくするとぷるぷる震えだすのがわかる。
「……ちび、ちょっと」
ナナリーはちびロックマンを摘み上げたが、抵抗するように手足をじたばたしていた。
「あっためるなら、こっちにして」
ちびロックマンの体はそのままナナリーの閉じられた瞼の上に下ろされた。
「!??」
ナナリーの両瞼を覆うように寝転ぶことになったちびロックマンは顔を赤くし硬直した。当たってはいけないものが当たってしまいそうで、そうならないように姿勢を保つ。それはナナリーの首が疲れるまで続いた。
67沼にハマり中の成人。
妄想など垂れ流しで、支部や🐻以上に笑って許せるネタ多いです