うっかり浮かんだ彼女は気付かないの二人の小話
アポロ?と首を傾げたのでスーパーに連れてきた。
「これよ!」
そう差し出したお菓子にロックマンはへぇと言いながら箱を開けて一つ取り出し、口に放りこむ。
「おいしいね」
「でしょ?」
ロックマンにおいしい物を教えられたので、つい自慢げになってしまった。
「はい」
「へ?」
奴が摘んだアポロは私の口の中へと放りこまれる。そういえば久しぶりに食べる。
「昔、憧れたのよね。いつも一つずつ食べてたけど、一気にたくさん食べてみたくて」
「ふ〜ん」
大して興味なさそうな相槌に、やっぱり金持ちのお坊ちゃんには理解できないかとムカつく。しかし伸びてきた手は私の下顎を掴み、口を開かせ、そこにアポロを箱から直で入れてくる。
「どう?」
「っ、……、なんでアンタがやるのよっ!自分で食べたいのにっ」
「もう空だから、追加で買ってくるけど」
結局四角い箱のではなく、長い筒のようなパッケージにたくさん入ったアポロを二つ買ってくれて、どちらが一気に食べれるか勝負してしまった。
6「帰したくない」7「わかった」で魔導書ドドンの小話
今のところ、うっすら考えている私が書いているちび達の設定
ランチを作るちび6
またもやちびロックマンがエプロンをしている。今日は手に箒は持っていないので料理のようだ。そしてソファーに座らされるので、ナナリーは一応本を手にした。
ズゴゴゴッガキッ ダダダダダンッバキャッ グシャグシャビチャッ
これをBGMに落ち着いて読めるわけがないが。
「ななりー」
キッチンからひょこっと顔を出して呼ぶ姿はとてもあんな音をたてるようには見えない。怪我はないようなのでナナリーはゆっくりと立ち上がった。
「あ、オムライス」
大きめのオムライスにサラダとスープ。オムライスにはケチャップでハートが描かれている。あんな音をたててできたとは思えない料理だ。ちびロックマンはそわそわして料理の横に座っている。
「いただきます」
ナナリーのスプーンはハートのど真ん中に刺さる。そこから一口で入るのか?という量をスプーンに乗せる。当然、ハートは欠けた。ちびロックマンが頭真っ白になっているのに気付かず、ナナリーはそれを口に入れた。
「おいしい!」
幸せそうにナナリーは輝かんばかりの笑顔だ。その笑顔にちびロックマンは見惚れている。
「ありがと、ちび」
そんな笑顔のまま、ナナリーに頭を撫でられて、ちびロックマンは先程のショックをきれいに忘れ去った。
67沼にハマり中の成人。
妄想など垂れ流しで、支部や🐻以上に笑って許せるネタ多いです