舞台『死ねばいいのに』 京極夏彦先生アフタートーク回の感想
舞台『死ねばいいのに』
京極夏彦先生のアフタートーク回を観てきました。
舞台は2回目の観劇。前回は開幕2日目だったこともあり長セリフを噛む場面も多々あったものの、今回は役者の皆さんかなり役が板についていて、より観応えがあった。
ケンヤの掴みどころのなさ(私は原作のここが好き!)と、ケンヤに尋ねられる関係者たちのヒートアップ加減の対比がよりハッキリしていて、舞台は上演を重ねるごとに変化があるから面白いなぁと感じた。
そして今回はアフタートークに京極夏彦先生が登壇されるということで、めちゃくちゃ楽しみにしてたんですよ。
京極先生を間近で見てお話が聴けるなんて行くしかないじゃん?! ってことでチケット取ったんですよね (私は京極先生を実際に見るのはこれで4回目)。
アフタートーク登壇者は、原作者の京極夏彦、脚本のシライケンタ、主演の新木宏典、司会のプロデューサー(お名前失念しました…)。
京極先生が登場されたとき大拍手しちゃった。ド真ん中の席が取れて良かった…! 正面から見た京極先生、今日も素敵だった…!👏🏼
京極先生は黒の着物に、帯/帯締/下駄/襟巻で赤を差し色にしていて、着こなしが可愛かったです。手元はいつもの指抜き手袋😊 1/
京極夏彦原作の舞台『死ねばいいのに』観てきました🪑
原作とはまた違った温度感の登場人物たちが新鮮で面白かった〜。今の時代っぽく単語や口調が変えられているセリフもあり、主人公ケンヤのアグレッシブさも加えられ、舞台ならではの熱量。
一方で、原作のじわじわ蝕まれるようや「厭さ」はあまり無かった。私は原作のその淡々とした不穏な部分が好きなので、今回の舞台では会話劇がしばしば剥き出しの怒声の応酬になってしまっている部分が少し物足りなかったな。
傾斜10度、椅子の並んだ八百屋舞台はそれだけで異質な雰囲気で、椅子ごとに時間や場所という物理的な拘束を飛び越えて様々な観せ方をしてくれて感動。繰り広げられる会話劇の深みを増すような舞台セットでした。舞台の使い方がめちゃくちゃ上手かった!!
座席はほぼド真ん中でした。チケットを取ってくれた友人に大感謝よ……。第3幕に登場する俳優陣のアフタートークも付いていて、舞台セットの椅子の扱い方などの小話が楽しかった。良い舞台だったな〜!
舞台も良かったし、友人と会えたし、ご飯も美味しかったし、美味しい紅茶がたくさん飲めたし、嬉しい日でした。
Ph.D.student. Master of Cultural Anthropology. Folklore, Queer studies, Postcolonialism. Pansexual, she/her. Mixed roots, JP/EN/CH. 仕事しつつ院生, 文化人類学博士課程. JPN🏳️🌈🏳️⚧️🏴 (お仕事の依頼はこちらから→ https://researchmap.jp/ubu.a) #MilkteaAlliance🧋 #TransRightsAreHumanRights