鉄腕アトムの主題歌の歌詞、マザーグースのうたやスイミー、PEANUTSの翻訳、詩集、対談集、幼い頃からずっと今まで、私のそばにいてくれた谷川俊太郎さんの言葉たち。
帰国した時に書店で手に取ったこの絵本も、衝撃的でした。
https://shop.hishigatabunko.com/?pid=142336470
兵庫県議会の百条委員会をしていた議員の自宅に、立花隆に先導された群衆が詰めかけていたという話が伝えられていますが、こうした振る舞いが指弾されるのではなく、容認されてしまうところが、まさに価値観の転倒として起きていることで、通常の健全な民主主義の解釈で理解すると、事態を見誤ることになると思います。
ナチスのならずものが民主主義の制度を乗っ取っていく、そしてそれをおもしろがって容認していく人びと、アーレントの描写していた箇所を彷彿とさせます。
相互理解は難しい。
知識があったり判断が正しかったりする結果として、そばにいる人間をみじめな気持ちにさせてしまう。そんなことをするつもりはなかったのに。
例えば、円高・円安の意味がわからない相手に、トランプ当選が通貨レートに与える影響を理解させることは不可能だ。「あー、はいはい、私みたいなバカには理解できないやつね」と返される。
こちらが時間をかけて説明しようとしても、相手はそもそも理解したくはない。どんなに平易に説明しようとしても、語彙が圧倒的に違う。
知の断絶とでも呼ぶべき断崖絶壁。
結果からいえばこちらが正しいし、
それは後から数字として証明されたとしても、事前の相互理解はできない。議論も成立しない。説明を試みてもただ「あいつらはこっちをバカ扱いしてくる」という憎しみがあるだけだ。
「俺たちはわかっている、あいつらはわかっていない」。
集団がその内部で共有する(わかっている)倫理や情報の是非は各集団の栄枯盛衰でしか証明されず、異なった倫理や情報を持つ集団どうしがわかりあえはしない。歴史上、具体的事例は枚挙に暇がないし、あるいは人類の限界なのかもしれない。悲しい。
おしまい。
【速報】兵庫県知事選、前職の斎藤元彦氏が当選確実
https://news.yahoo.co.jp/articles/5365b461981a11bf9e7b509bec68b471e6cffe43
すごいな…。
涙ぐんでる医療者の方がいた。
[小児白血病の治療法確立 急性リンパ性、5年生存率94% 東大など(時事通信) - Yahoo!ニュース](https://news.yahoo.co.jp/articles/8612e2d2d5b5c5188bf78159afd7b8f307c3cf58)
たくさん人がいてよかった。すれちがうだけでも、いろんな人に会えるとうれしい。やっぱ人はたくさんいたほうがいいよ。田舎から都会へ出るとしみじみそう思う。
くだらない話をくだらなく。
peace,liberty,kindness.