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伊藤重夫『ダイヤモンド・因数猫分解』。たった三冊しかマンガ単行本のない著者の未読の一冊を読み終えたいま、自分の中では「最高の漫画家」のひとりになりました。

木村夏彦 さんがブースト

#2023年上半期の本ベスト約10冊

金井美恵子『シロかクロか、どちらにしてもトラ柄ではない』
キャトン『ルミナリーズ』
マッカーシー『果樹園の守り手』
松浦寿輝『香港陥落』
黒田夏子『組曲わすれこうじ』
サラ・ピンスガー『いずれすべては海の中に』
デリーロ『ホワイトノイズ』
林央子『わたしと『花椿』』
ホセ・レサマ=リマ『パラティーソ』
北園克衛『1920年代実験小説集成 20’s』
デボラ・ソロモン/ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア
レベッカ・ソニック『オーウェルの薔薇』
アリ・スミス『五月 その他の短編』
中原仁/ブラジリアン・ミュージック200

読んだ順です。

@okiraku_k はじめまして、つい数日前に小鬼さんのブログを知り、月別の本の感想が面白くてきのうは一気に2年分近くログを読んでしまいました。SFや幻想小説についての文章だけでなく、人文系の本の書評もとてもためになります。

ここ10年以上、気づいてみると体重は53~55kg台で安定している。これについてはよきことなり~。

日本文化・日本文学の研究書やイベント情報だと、文学通信(出版社の名前です)のメルマガはかなり有用かと思います。ジェフリー・アングルスさんとか、日本文学英訳者のトークイベントの情報とかも掲載されていたりします。

狭い意味での批評は自分はやりませんが(そもそも向いていない)、作家を応援するようなことはまだまだ続けていきたいです。

『サイボーグになる』、障害とフェティシズムとの関係も話題に上がっているのですが、J・G・バラードの『クラッシュ』とどこかで接続されうるのだろうか?と本気で考えています。あるいは、ヴァーリイ「残像」やテッド・チャン「顔の美醜について」とこの本には接点はないのか?あるとしたら、どのように?とか。

『サイボーグになる』で言及されていたダナ・ハラウェイ、「現代思想」フェムテック特集の座談会では「最近再読されている」とある…。しかし、こういう特集でも座談会が二本入っているから、間口が広がってありがたいです。

二カ月ほど前も80代の方の話を聞きに遠方まで行きましたが、60代、70代、80代の賢人たちにできるだけたくさん話を聞きたいという思いが最近強いです。

ネットで英語の記事やポストを多くアップしている方って、英文の校正や文法チェックってどうされているのでしょう。Grammarlyは個人的にあまり信頼できず、skype英会話でのレッスンにかなり頼ってしまっているのですが、ハギレみたいな短い文章でもタイムラグを置かずにチェックできる方途を探しています。

2023年上半期の収穫。半年という期間では自分のなかで掘り下げていきたいテーマが充分に前景化しないし、こういうリスティングにおいては論文や通読する予定のない研究書を挙げにくいといった難点もあるのですが、仮のものとして記しておきます。

大江健三郎『同時代ゲーム』
ケイト・ウィルヘルム『杜松の時』
キム・チョヨプ、キム・ウォニョン『サイボーグになる』
残雪『黄泥街』
アリエット・ド・ボダール『茶匠と探偵』
Pemi Aguda“Breastmilk”
Rebecca Solnit A Field Guide to Getting Lost
藤野可織「時間ある?」
「ユリイカ 特集:現代語の世界」
阿部大樹『翻訳目録』
金田理恵『ぜんまい屋の葉書』
沼野充義「ルジェヴィッチ、あるいは生き残りの論理」
ワート・ラウィー「詩とは反逆だ」
梅木英治『最後の楽園』

また、この企画のレポートは当時のSFマガジンでも読むことができて、アメリカ南部のユーモアの質の検討とか、興味深いトピックたっぷりです。

そしてこのリスト、いまでもSFセミナーのサイトから見ることができます!sfseminar.org/wiki.cgi?page=%B

いつか書きたいと思っているのが、自分の好きな(アイデアストーリー寄りの)短篇集を、SFセミナーの2005年の企画「異色作家を語る」の記憶と絡めて気楽なエッセイ風につづる文章。パネラーは浅暮三文、中村融、牧眞司各氏でしたが、スクリーンに『スラデック言語遊戯短編集』などの書影が映し出されていったのをありありと憶えています。いまでこそこのリスト、偏愛作家もある程度はいるのですが、当時は文芸サークルの先輩に「ほぼ誰も知っている作家がいなかったんですけど~」とパネルの後に真剣に泣きついてました。

チェーンのカフェでオーダーミスされたのに対して、店員さんがあまりにすまなそうな表情をしているので「自分が間違って言っちゃってたのかもしれません」と声をかけてしまった。なんだか自分らしい気もする。

『杜松の時』を好きな方ってあまり見ないかなあ、と思っていたら、本橋牛乳氏があるATBのアンケートで海外編2位にあげておられた。そして、1位は自分が最近購入したばかりかつ未読の『フィーメール・マン』。

英文を読んでいてフランス語の固有名詞にあたることが多いので、フランス語の音とつづりの関係を勉強中。アナイス・ニンの書簡でGideと出てきて、「iは軟音標識なのでgはdʒと読む」「iはここでは英語のMagicEではなく、フランス語ではiは日本語のイに近い音として読む」というふたつのルールを合わせて、ああこれはアンドレ・ジイドのことだ!と調べなくてもわかりました。やったあ。

Publishers Weeklyが提供している、国を(国も)指定して検索できる翻訳データベース。完全に網羅的ではないかもしれませんが、アメリカで刊行された日本のリテラリーフィクションを年ごとにチェックできます(ただし2008年以降限定)。Rochester大学が提供していたthree percentの更新は終了してしまったようなのですが、同じような機能を備えているので重宝しそうです。publishersweekly.com/pw/transl

音声学者・牧野武彦氏のブログより、「英語の /dʒ/ と /ʒ/ の区別はどの程度重要か」。発音習得において相対的には優先度が低いと現時点での自分は考えていますが、とてもためになった記事です。phoneticsofenglish.wordpress.c

誠品書店のサイトの新刊案内をみていると、岩波文庫の大昔のクラシックなども新刊として訳されていたりして、英語圏との差を感じます。

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