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中国では2022年に「第七官界彷徨」の著作権が切れ、翻訳が進められています。英語圏ではこの中篇の全訳がすでにあるのですが、Review of Japanese Culture and Societyという学術誌に訳出されたきりで、本のかたちでは今のところ刊行されていません。後者については、「MONKEY」1号で由尾瞳氏が英語版にはじめて出遭ったときの新鮮な感動を綴っています。

自分も、一生のうちに一回くらい同人誌なるものを作ってみたい。知人に言ったら「そんなの作ろうと思えばすぐ作れちゃいますよ」と笑われちゃったけど。

間宮緑氏って、日本のノンフィクションまるまる一冊をエスペラント語に訳すなんてこともしているのか。

大江健三郎『同時代ゲーム』やキアラン・カーソン『琥珀捕り』や沼野充義のさまざまな文章を読んで、思想運動としてのエスペラント語に興味が出てきた。とにかく、東欧の歴史について少しでも理解を深めたい。

SNSで好きな詩を紹介する実験(あくまで部分的な引用)。きょうは現代タイの女性詩人、チラナン・ピットプリーチャーの詩集『消えてしまった葉』(港の人)より。ご本人のサイン入りで所持していて、宝物の一冊です。

「奇書」というコトバがなんとなく似合いそうな本(の一部)。『つぎの岩につづく』『ナペルス枢機卿』『大理石の断崖の上で』『魔法使いの伝記』『花と機械とゲシタルト』『動物化するポストモダン』

自分のブログにおける伊藤重夫『チョコレートスフィンクス考』(跋折羅社)の感想はこちらです。air-tale.hateblo.jp/entry/2023

伊藤重夫『ダイヤモンド・因数猫分解』。たった三冊しかマンガ単行本のない著者の未読の一冊を読み終えたいま、自分の中では「最高の漫画家」のひとりになりました。

木村夏彦 さんがブースト

#2023年上半期の本ベスト約10冊

金井美恵子『シロかクロか、どちらにしてもトラ柄ではない』
キャトン『ルミナリーズ』
マッカーシー『果樹園の守り手』
松浦寿輝『香港陥落』
黒田夏子『組曲わすれこうじ』
サラ・ピンスガー『いずれすべては海の中に』
デリーロ『ホワイトノイズ』
林央子『わたしと『花椿』』
ホセ・レサマ=リマ『パラティーソ』
北園克衛『1920年代実験小説集成 20’s』
デボラ・ソロモン/ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア
レベッカ・ソニック『オーウェルの薔薇』
アリ・スミス『五月 その他の短編』
中原仁/ブラジリアン・ミュージック200

読んだ順です。

@okiraku_k はじめまして、つい数日前に小鬼さんのブログを知り、月別の本の感想が面白くてきのうは一気に2年分近くログを読んでしまいました。SFや幻想小説についての文章だけでなく、人文系の本の書評もとてもためになります。

ここ10年以上、気づいてみると体重は53~55kg台で安定している。これについてはよきことなり~。

日本文化・日本文学の研究書やイベント情報だと、文学通信(出版社の名前です)のメルマガはかなり有用かと思います。ジェフリー・アングルスさんとか、日本文学英訳者のトークイベントの情報とかも掲載されていたりします。

狭い意味での批評は自分はやりませんが(そもそも向いていない)、作家を応援するようなことはまだまだ続けていきたいです。

『サイボーグになる』、障害とフェティシズムとの関係も話題に上がっているのですが、J・G・バラードの『クラッシュ』とどこかで接続されうるのだろうか?と本気で考えています。あるいは、ヴァーリイ「残像」やテッド・チャン「顔の美醜について」とこの本には接点はないのか?あるとしたら、どのように?とか。

『サイボーグになる』で言及されていたダナ・ハラウェイ、「現代思想」フェムテック特集の座談会では「最近再読されている」とある…。しかし、こういう特集でも座談会が二本入っているから、間口が広がってありがたいです。

二カ月ほど前も80代の方の話を聞きに遠方まで行きましたが、60代、70代、80代の賢人たちにできるだけたくさん話を聞きたいという思いが最近強いです。

ネットで英語の記事やポストを多くアップしている方って、英文の校正や文法チェックってどうされているのでしょう。Grammarlyは個人的にあまり信頼できず、skype英会話でのレッスンにかなり頼ってしまっているのですが、ハギレみたいな短い文章でもタイムラグを置かずにチェックできる方途を探しています。

2023年上半期の収穫。半年という期間では自分のなかで掘り下げていきたいテーマが充分に前景化しないし、こういうリスティングにおいては論文や通読する予定のない研究書を挙げにくいといった難点もあるのですが、仮のものとして記しておきます。

大江健三郎『同時代ゲーム』
ケイト・ウィルヘルム『杜松の時』
キム・チョヨプ、キム・ウォニョン『サイボーグになる』
残雪『黄泥街』
アリエット・ド・ボダール『茶匠と探偵』
Pemi Aguda“Breastmilk”
Rebecca Solnit A Field Guide to Getting Lost
藤野可織「時間ある?」
「ユリイカ 特集:現代語の世界」
阿部大樹『翻訳目録』
金田理恵『ぜんまい屋の葉書』
沼野充義「ルジェヴィッチ、あるいは生き残りの論理」
ワート・ラウィー「詩とは反逆だ」
梅木英治『最後の楽園』

また、この企画のレポートは当時のSFマガジンでも読むことができて、アメリカ南部のユーモアの質の検討とか、興味深いトピックたっぷりです。

そしてこのリスト、いまでもSFセミナーのサイトから見ることができます!sfseminar.org/wiki.cgi?page=%B

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