https://variety.com/2024/film/news/jonathan-glazer-oscar-speech-zone-of-interest-open-letter-1235944880/
これはまたきついニュースが来ちゃったな…。先日のアカデミー賞で『関心領域』の監督が行ったスピーチに対し、反ユダヤ主義を煽るとかなんとか非難する公開書簡に著名な監督や脚本家、プロデューサー、俳優を含む450名ものユダヤ系クリエイターが署名。じっくり名前を見ていくと落ち込むなこれは。
450名というのは停戦を求める書簡に署名した人数より圧倒的に多く、批判内容もかなりえげつない。本当に異常だよ。
あんな控えめなスピーチにここまでの反応が起きてしまうとは、フリースピーチの国アメリカはどこへ。
私は日本の社会にずっと(覚えてる限り25年以上は)馴染めないし、居場所がなくてふらふらしてるし(家出してから引越し10回弱)、でもそんなウチを見て、日本よりも海外行った方が?とか、海外で結婚すれば良いじゃん?とアドバイスしてくれる"親切"が必要なわけでもなく…。ただ、これを伝えるとゲンナリした顔や、暗に我侭である指摘をされて、あんまり人に言わなくなったのだけど、本を読んだり勉強したり、人と話すことで、もしかしたら社会構造の話なのでは?って、少しずつ"なんとなく"を言葉にできるようになってきて良かったと思う。
トランスジェンダーの有名人として最近なにかと差別中傷を受けてきたディラン・マルバニー。国際女性デーを祝うコメントをするとまた反トランスから攻撃を受けていましたが、レディーガガがすかさず擁護。「これはバックラッシュ(反発)ではない。ヘイト(憎悪)です」とその深刻な問題を指摘し、「国際女性デーにすべての女性が団結することを願っています。すべての女性が平等に祝われるその日まで…」とコメントを続けました。 #LGBTQ
https://www.themarysue.com/lady-gaga-defends-dylan-mulvaney-after-transphobic-attacks-on-social-media/
昨日のアカデミー賞で起きた、白人受賞者がアジア人プレゼンターを無視した2つの事件(RDJがキー・ホイ・クァンを無視/エマ・ストーンがミシェル・ヨーを無視?)については、
①あれが差別の場合: まずなにより被害者がいるため大問題。式自体と主催もハラスメントや差別が起きた際に対応できる体制になっておらず問題。
②あれが差別でない場合: 本人たちがそれで良いと納得している演出でも、(本来なら称賛されるべき役職にも関わらず)アジア人が「添え物」にされている様を世界中に発信してしまったことが大問題。映画賞の演出としても失敗。
なので、あの場面について「差別じゃないですよ」という弁明が流れてくるだろうけど、どちらにせよあの場面が「差別表象」として働いたことは事実。悪意がなくても世界中に向けてアジア人に対する「差別表象」が発信されてしまった。
一晩経って火消し(先ほどミシェル・ヨーが「エマの親友と一緒にトロフィーを渡せて嬉しい」と投稿していた)が始まり、これから「差別じゃないと判明したのに怒るな/本人たちが納得してるのに怒るな」と批判者を黙らせる動きもあるだろうが、あの場面を観せられたAsians含むPOCは引き続きあの場面(授賞式)に抗議していいと思うし、抗議すべきだとも思う。
アカデミー賞2024がバックラッシュすぎて怖い
今年は例年と違い、俳優部門は5人のプレゼンターがそれぞれにノミネート俳優を紹介する形式だった。
興行としてのアカデミー賞は視聴率低下に悩んでおり、プレゼンターが増えれば出演するセレブが増えて視聴率も上がるという単純な期待だったのかもしれないが、これが最悪な効果をもたらしてしまった。白人がいかにナチュラルにアジア人を軽視するのか、映画界最大級の祭典で露骨に表れてしまったのだ。
本来なら昨年旋風を巻き起こしたエブエブのアジア系俳優が、著名な白人俳優にトロフィーを渡す象徴的な場面になるはずだった。ところが受賞者が本当にナチュラルに、トロフィーを持っているアジア系を無視/軽視して顔なじみの白人とキャッキャするのである。ああ、去年の受賞は本当に大変なことだったのだと実感する。こんなの実感したくなかったよ。
ハイグリの国際女性デーイベント見てきた〜。
たしかに あるけどどういう意図なのか……クィア的には意図的であったらうれしいけどほんとに?の気持ち(疑り深いので)
こういうイベントを社内で開いてること自体はめちゃくちゃイイ
https://twitter.com/AK_CN_Shitpost/status/1766121269853143509?t=pKjUTLNqr4MQkWR1r9jqxg&s=19
先日のウィメンズマーチにおいては、「性差別反対」だけでなく「戦争反対」や「永住許可取り消し法案反対」あるいは「LGBTQ+の人権」も主張された。これは当たり前のことであり、マーチがこうした多様かつ複雑な状況にいる様々な女性たちの連帯の場として実践されたことを私は嬉しく思う。
しかし、これに対し「女性に関係ないことを主張するな」あるいは「フェミニズムを侵略するな」と激怒してる人たちが(フェミニストを自認している人にさえ)いる。
戦争を起こしアジア諸国を侵略し旧植民地を支配し、今なお諸外国政府の虐殺に加担していて、難民や移民に対する差別政策をさらに強めようとしている国、そういう国である日本のフェミニズム運動が、「戦争」や「永住許可」等のイシューと無縁でいられるわけがないだろう。日本人女性しか救わないなら、それはフェミニズムではなくレイシズムだ。
また、「LGBTQ+の人権」というイシューに関してもそれは同じだ。日本は性的マイノリティに対して、歴史的にも弾圧に加担していて、今も国内の法的平等が全く達成されていない国だ。シスヘテロとされる女性しか救わないなら、それはフェミニズムではなくセクシズムだ。 1/2
Hyperglyphの国際女性デーイベントにどうみても🏳️🌈柄の花瓶があって…⁉︎⁉︎
『ニモーナ』のアカデミー賞ノミネートに際し、ニモーナの制作に参加した3DCG&VFXアーティストのパさんが、ニモーナ〜ブルースカイ・スタジオのこと〜そして米アニメーション業界について語った記事を、日本語でアップされました!
アニメ映画に興味があるすべての人に読んでほしい記事です!📽️
https://note.com/pasancorner/n/na09841ff2095?sub_rt=share_h
パさんは、パートナーのせとさんと一緒に、こは酔いの英題考案&いつも英語や米文化の監修をしてくださっている方です🙏
今回はせとさんとわたしが日本語のアドバイスをさせて頂きました!
パさんのTwitter元記事はこちら
https://twitter.com/mokomokoou/status/1765708989206303086
90年代〜現在に至るまでのアメリカのアニメーション業界のことが現場のパさんの視点で、様々なソースを参照しながら語られています。
現場のクリエイターの声を、提言を、ぜひ聞いてください。
そして『ニモーナ』を観よう!!!!
https://netflix.com/title/81444554
あえて強く。
#永住許可の取消しに反対します のタグに酷いこと書き込む人も出てきたっぽい。
なんなら最後を「賛成します」とかに変えてクソみたいな差別を書き込む奴も。
この法案の問題点を理解できないどころかありもしない陰謀なりデマなりで塗り固め、あたかも俺ら「外国人」にさせられてる側に自己責任やスティグマなどを押し付けるというのは、入管職員がデニズさんやウィシュマさんに行ってきた暴力(実力行使を問わない)と似た性質があると思う。
なぜなら彼らもまた「外国人」、「この国家にとっては邪魔で、帰らせなければいけない存在」という考え方を持って、ああしてきたのだから。
なんならその論理で困窮者の在留資格を奪った時期もあったそうで。(児玉先生の投稿曰く)
なのではっきり言っておきたい。
「移民/外国人なんて存在しない」「移民/外国人は国家を破壊する」だなんて一生言ってろ。
国家どころか社会を破壊しているのはお前ら差別主義者であり、この社会を形成しているのは我々を含めた「人間」であると。