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『キング・オブ・コメディ』(1982)を観た。

 狂気。。。
 圧倒的コミュ障で現実と妄想の世界を行ったり来たりする人を演じるというのは、ほんとうに難しいと思うのだけれど、デ・ニーロはいきいきとやってのけてしまう。天才。
 すごいクールなこと言ってるオレ、という主観に対して、ドン引きする相手という客観。観ていてほんとうに痛々しいし、どこまでが現実なのかも疑わしい。特に結末は、どこまでが本当なのかというよりマユツバすぎる。
 こういう人にかぎって行動力ある。。。別荘にまで付き合わされるリタがかわいそうだった。
 リタとのレストランでのディナーのシーンで、パプキンの後ろでパプキンのモノマネをしてる男性が途中で立ち上がって店内の電話ボックスに行く。映画では「一体あの人はなんだったの?」という謎のシーンになるが、未公開映像では、彼がその電話でウェイターを呼び出してリタを電話で口説いて連れ出すという展開になっていた。このシーンを削るなら、そもそもパプキンの背後でのモノマネも削るか変えないとダメじゃん… 
 受け口のストーカー、マーシャもほんとうに狂気じみてて怖かった。
 それにしてもパプキン34歳、ジェリー40歳という設定に絶句w





イギリスからの移民(ピューリタン)がアイルランド移民(カトリック)を差別し、白人が黒人を差別し…南北戦争の時代の北部といっても奴隷解放に反対していた人たちが少なからずいたことは、盲点、というか想像したことがなかった。
 ビルはひたすら恐怖で人をおさえつけることでサバイブしてきた、と語るが、そういう生き方がもう旧世界で、「新大陸」「自由の国アメリカ」に生きる人間として失格なのだと理解できないところが哀れ。ダニエル・デイ=ルイスの狂気じみた芝居に、終始ゾっとした。
 それにしても、みんな神に祈りつつ思いっきり殺し合ってるところがなんともご都合主義…その殺戮を神様が赦すはずなかろうに。
 ビルがジェニーを舞台にあげてナイフ投げをするシーン、あれはほんとうにDVだった。あのときのビルの気持ちがまったく理解できないので変なシーンではあるのだが、ほんとうにキャメロン・ディアスが怖がっているように見えて仕方がない。
 ブレンダン・グリーソンがまだ若い。いきなり背中に包丁を投げられて撲殺なんて、あんまりな死に方に目を背けた。
 







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『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)を観た。

 ダニエル・デイ・ルイスがぜんぶ持って行くので、主演のディカプリオがかすむ。
 アムステルダムが、もっと亡父への思慕をつのらせたりビルへの復讐心をたぎらせているシーンがあれば、あれだけの血みどろの抗争になる展開への説得力があったのかなと思う。ディカプリオの表情があまり富んでいなかった。
 南北戦争に焦点を当てずにここらへんの時代のアメリカを描いた映画は、比較的少ない気がする。『エイジ・オブ・イノセンス』の時にも思ったが、「所詮」みんな移民なのに、なぜこんな分断が起きてしまうのか、正直言って呆れてしまう。一世代程度の差にもかかわらず、「先に住み着いた者」としての歪んだアイデンティティの強さからアイルランド移民を激しく差別して排斥するビルたちの異様さよ、、、
 1863年のニューヨーク徴兵暴動は史実だそうで、白人労働者の怒りの矛先が権力に向くのは分かるけれど、ヘイトクライムと化して黒人の虐殺に発展するのはほんとうに理不尽だし忘れてはいけない負の歴史。差別されている人たちがさらに差別する…







 山下達郎は、基本的に権力側なんだよな、前から感じてたからぜんぜん不思議ではない。なんというか…松任谷由美&正隆、弘兼憲史、林真理子とかと、すごく脳の系譜が似通ってる気がする。
twitter.com/kiyoshimatsuo/stat


『アシスタント』を観た。

 明るい展望が見えないまま終わったので、ちょっと落ち込んだ。
 無機質なタイプ音、オフィス機器の音、家電の音の中で、うつろな表情で雑用を片付けつづける主人公。彼女自身が組織の「機器」扱いをされているんだなと伝わってくる。
 同じ部屋の男性(先輩)は言葉をかける代わりに丸めた紙を投げてくる。彼女を人と思っていない証拠。
 まだ入社して5週目だという。プロデューサー志望で入社したとなれば、普通ワクワク楽しそうな表情をしていてもおかしくないはずなのに、もうあんな表情。すでにどれだけの「思ってたんとちがう」が積み重なっているのか、、、
 意を決して別棟の上司に相談しても、「まさか」の対応。まさかこんな歪んだまとめをされるとは、彼女の衝撃と絶望が、分かりすぎて胸が痛い。しかもハラスメント相談がものの数分で社内に筒抜けという地獄。
 性搾取の加害者(本作品では会長)は、罵倒して追い詰めて、褒める。モラハラ夫の典型。主人公の混乱もモラハラ被害者の典型。会長の暴力的な圧はすでに会社の構造と漂う空気になっているから、会長の姿は見えなくても存在は息苦しくなるほど分かる。
 最後、エレベーター内での女性のひと言に、うなだれた。





物語の大筋は、主人公が、妻以外の女性と恋に落ちて、結婚はやめようかなー、でも仕方ないー、あ~やっぱり好きだー、もう駆け落ちしたいー、追いかけたいー、できなかったー、という煩悶に継ぐ煩悶で、うんざりする。どこらへんが「イノセンス」なんだろうかと思っていたら、無垢な妻、ではなくて、キス以外なにもしなかった不倫形態が「イノセンス」というワケかと気づいて笑った。
 妻は、無垢と見せかけてしたたかだった。でもウィノーナ・ライダーはひたすら無垢にしか見えないので、もう少し「含み」のある演技があればよかったかなと思う。
 ダニエル・デイ・ルイスの顔は、デフォルトが「苦悩してる」
ので、こういうの得意なんだろうな…なんて。
 老けてからの彼は、ジェレミー・アイアンズと瓜二つ!
 「皇太后」と呼ばれる彼女、どこかで見たと思ったらディカプリオのロミジュリのメイドさんだ。




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『エイジ・オブ・イノセンス』(1993)

 19世紀アメリカの上流社会の…叙事詩。大河ドラマ的なメロドラマ。
 所詮(という言い方をあえてするが)差別と貧困に苦しんで本国から逃れてきた移民たちのための国にもかかわらず、「上流階級」「社交界」なるものができあがっている。階級や搾取を憎んでいるはずが、それを忘れているのか何なのか、ヨーロッパの上流階級文化への憧れとコンプレックスも抱え込む人々。随所にオペラ鑑賞や舞踏会、朝食会の豪華絢爛なシーンが出てきて『山猫』か?と思うほどだけれども、ヨーロッパの本家本元からみればアメリカ人たちのそれなどハリボテにしか見えないのだろうな、と想像したり。いびつな背景を背負う彼らの世界は、建前と本音を使い分けてだれかを持ち上げ、だれかを排除し、自分の利益の最大化を図ってサバイブできるかどうか、ヤクザと同じ。スコセッシがこの世界をネタにしたのはとても納得がいく。(続)
 
 



 金曜日だけ「アシタノカレッジ」から独立して「プレ金ナイト」になったのは、大部分が「一人で勝手にやりたいから」なのだろうけれど、致命的なゲストとか、うさんくさいバディとか、そういうものと関わりたくない、という事情があるのかも、と考えたり。センスが危ういなと思わざるを得ない。

猿之助さん逮捕されるのかー。。。
逃亡するわけないじゃん
今さら証拠隠滅もへったくれもないし
逮捕する必要まったくない💢

 とはいえ…自殺幇助で済んでよかったと思うべきか。検察はもっと重いのであげたかっただろうから。
news.yahoo.co.jp/articles/f462


仲岡弁護士の寄稿。
 当事者にここまで書かせて、なぜ分からないのだろう、トランスヘイトを吐き続ける人たちは。
 フェミニストだけれどトランスヘイトを止めない人たちは、おそらく自分の言動が差別だという自覚がない可能性が高い。
 不安をメタ的にとらえることができるかどうか、が分岐点なのかもしれない。
その「一抹の不安」は、煽られれば途端に「暴走する悪しき正義感」に膨らんでヘイトクライムを起こすというのに。

digital.asahi.com/sp/articles/




 安倍晋三氏以外に何の拠り所コンテンツもない人たち。
 一周忌記念号、没後500日記念号、誕生日記念号、と、必死なんだろうな…。

 それにしても「LGBT反対」というのは、非科学と反知性のきわみ。「有色人種反対」と同じですね。軽蔑します。
 twitter.com/HANADA_asuka/statu

 


連帯します。

twitter.com/kouzou1982/status/
「限られた人生の時間を割き、メディア対応に追われ(報酬があるものと思ってたと友人にも言われたことがあるので敢えて書いておくが無償)、プライベートを衆目に晒しああだこうだ言われ、それでも過渡期に必要なことと思いやっている。LGBT利権がなどと妄想に取りつかれ他者を貶める言説は軽蔑してます。」

 

 仁藤夢乃さんのFB投稿より。
 鹿砦社、ろくでもない会社だ。新たなバスカフェ開催地にまで行って盗撮してるのか。トランスヘイトもひどい。
 こんな会社の広告をアテにしている週刊金曜日もダメすぎる。

facebook.com/yumenyan/posts/pf

 




 ショック。。。西谷先生、どうしちゃったのですか。。。

facebook.com/rei.shiva/posts/p

<「今こそ停戦を」の署名呼びかけ人の一人である西谷修氏(東京外国語大学名誉教授)は、 のゼレンスキー政権が反転攻勢を行っていることに関して、「(ウクライナ)東部に人が住めなくなろうが、キエフ政権は困らない。親露派を民族浄化できるから」と発言したのである。しかも、質疑応答の時間で、杉原浩司さん(武器取引反対ネットワーク、平和構想提言会議etc)に自身の発言の根拠を問いただされた西谷氏は、その根拠を全く示さなかった。>

 

なんにも分かってない。
なにが「大丈夫」だ???
ワンオペの妻のどこが「大丈夫」??

「大丈夫だよ。お父さんいなくたって、子供は育つから」
news.yahoo.co.jp/articles/4866


 仁藤夢乃さんがSNSで発信していて、慌てて確認したら、たしかに。
 『週刊金曜日』が裏表紙に『人権と利権』の広告を載せている。。。最低で最悪…、どんだけ意識低いんだろう。
 至急抗議して、対応によってはもう購読止める。Colaboへの攻撃についての記事を掲載しておきながら、なにこれ。




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