『キング・オブ・コメディ』(1982)を観た。
狂気。。。
圧倒的コミュ障で現実と妄想の世界を行ったり来たりする人を演じるというのは、ほんとうに難しいと思うのだけれど、デ・ニーロはいきいきとやってのけてしまう。天才。
すごいクールなこと言ってるオレ、という主観に対して、ドン引きする相手という客観。観ていてほんとうに痛々しいし、どこまでが現実なのかも疑わしい。特に結末は、どこまでが本当なのかというよりマユツバすぎる。
こういう人にかぎって行動力ある。。。別荘にまで付き合わされるリタがかわいそうだった。
リタとのレストランでのディナーのシーンで、パプキンの後ろでパプキンのモノマネをしてる男性が途中で立ち上がって店内の電話ボックスに行く。映画では「一体あの人はなんだったの?」という謎のシーンになるが、未公開映像では、彼がその電話でウェイターを呼び出してリタを電話で口説いて連れ出すという展開になっていた。このシーンを削るなら、そもそもパプキンの背後でのモノマネも削るか変えないとダメじゃん…
受け口のストーカー、マーシャもほんとうに狂気じみてて怖かった。
それにしてもパプキン34歳、ジェリー40歳という設定に絶句w