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『男女7人夏物語』第6回
 不自然なまでに良介につっかかりケンカ腰の桃子。パっと見「イヤな人」かもしれない。
 この回は、大竹しのぶの回。
 序盤、千明と良介の関係を知ってしまってからの表情。うつろとまではいかないが、晴れやかではない。自分の気持ちを持て余す、整理がつかない気持ち。
 千明を祝福したい気持ちに嘘はないからこその「私も恋人作ろうっ」という宣言。純粋な気持ちで応援したいから。
 バスでの東京観光からのシーンは、早く良介を「嫌い」にならねば、しかし結局良介とああだこうだ言い合っている時が一番楽しい、の2つの気持ちが併走。早くせいせいしたいから2人の関係をみんなに暴露する“暴挙”にまで出て、そういう分裂気味の自分にイライラして、空き缶を蹴っている。

 最後の橋のシーンは、本ドラマの中でも最も好きな場面。桃子の表情がすごくいい。
 (良介の「それだけやないでしょ」の真意だけは、いまだに意味がよく分からない。)
 「あんたは見かけどおり、強いからな」の言葉で火がつく桃子。
 「私の何知ってんのよ」「言ってよ」
 桃子が本気で怒っていることに良介がようやく気付く。
 「私のことなんか、何にも知らないくせに…何にも。」
 通常の主題歌に乗せたラストではない終わり方が秀逸。


 

関東大震災の朝鮮人虐殺、「背景に植民地戦争」 横浜で慎・法政大教授講演
kanaloco.jp/news/social/articl

<震災時の虐殺は「軍隊の植民地戦争の経験の上に『朝鮮人暴動』という幻影がつくり出され、無実の朝鮮人が虐殺されたと捉えるべきだ」と論じた。
災害対応を評価するなど軍隊の行動を正当化する近年の研究に警鐘を鳴らし、「朝鮮人全般は国家防衛の敵という認識を軍隊は抱き続けた。虐殺を正当防衛と弁明し、反省もしなかった。関東大震災で繰り返されたのは反省のなさが最大の原因だ」と強調した。>

 権力の差別意識は、見事に大衆へトリクルダウンする。
 社会から差別をなくすためには、まず自ら学び続け、同時に差別的な政治を倒す。この二本立てが必要。高校のゼミでも話さなければ。




 

プチ鹿島さん
「理不尽を憂う人を小馬鹿にする新聞記者なんていらない。」

 誰よりも人権と民主主義の意識高くアンテナを張って、理不尽と人権軽視に怒り、発信せねばならない新聞記者。彼らが意識高く発信しなければ、民主主義が死ぬ。
 暴力・貧困・差別に怒る人を冷笑するなら、記者の資格はない。プチ鹿島さん、怒ってくれてありがとうございます。 

bunshun.jp/articles/-/71049



『関心領域』続き。
 
 監督が言うとおり、現在の話として撮られている。
 塀の向こうで何が起きているのか、明確に知っている人、なんとなく知っている人、知らないけれど「異様」を感じる人。
 塀の向こうからの音がまったく気にならない人、気になって行動にうつす人、気になって逃げる人、気になっていないつもりだけれど確実に影響を受けている人。
 登場人物だれもが、現代のだれかに当てはまる。
 映画は観客に「君のことだ」、と言ってくる。

 観ながら何度も、思わず「こいつら狂ってる」と思ってしまう。けれど「狂ってる」と思ってしまってはいけないのだ。彼らはぜんぜん狂っていない。彼らは私たちと同じ人間だ。
 私も、世が世なら、彼らに混じってガーデンパーティーを楽しむかもしれないのだ。
 たまらなく怖い。
 そんな怖い人間にならないためにも、今、ここで、踏みとどまらねばならないのだ。

 ルドルフ・ヘス所長といえば、コルベ神父さまの身代わりの申し出を「許可」した人。
 アウシュビッツ=ビルケナウで、ヘスの絞首台を見たことは覚えていたが、邸宅を見た記憶がなく、写真をあさっていたら、あった。
 見学できないエリアだった。





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『関心領域』続き。

 お父さんの出張先(ベルリン?)での会議は、どこの企業にもある会議。
 配付資料を示しながらプレゼンするお父さん。
 「絶滅」計画の遂行。

 邸宅での子どもたち。兄に羽交い締めにされて温室に閉じ込められる弟。弟を眺めて楽しそうな兄。何の「ごっこ」なのか。
 自室で遊ぶ弟。塀の向こうから聞こえる怒鳴り声と叫び声を聞きながら、「二度とするなよ…」と真似してつぶやく。

 お父さんのアウシュビッツへの復帰が決まり、夜はパーティー。
 関心なさそうに人混みをぬって、階段をのぼって一人で会場を見下ろすお父さん。
 奥さんに電話。ヒムラーに「ヘス計画」と名付けてもらえて嬉しそう。
 パーティー会場の人々を全員殺す計画を考えてみたが、天井が高くて(ガスでの毒殺は)不可能だと語るお父さん。
 いつでも「仕事」の能率アップを考えている「真面目」なお父さん。
 一人でらせん階段を降りるお父さん。突然吐き気をもよおす。
 吐き気が止まらない。医者の診察も受けて肉体的には問題無いのに。
 
 挟み込まれた映像は、現代のアウシュビッツの、開館前の政争の様子。
 無数の鞄。無数の靴。お父さんの「仕事」の成果が積み上がっている。
(続)





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『関心領域』続き。

 奥さんの母親が邸宅に滞在しにやってくる。
 きれいな寝室や自分がデザインした美しい楽園のような庭を見せる奥さん。
 17歳の時からの夢を叶えた娘を幸運だと喜ぶ母親。昔の知り合いのユダヤ人はもういない。革命思想よねと嫌悪しつつ、そのユダヤ人の家のカーテンが欲しかったと語る奥さん。

 誕生日プレゼントのカヌーをこいで、お父さんは子どもたちと川で遊ぶ。
 川で泳いでいると濁った水が流れてきて、異常を感じたお父さんが手でその水をすくった次の瞬間、慌てて川を出て、子どもたちにも川から出ろと叫ぶ。
 子どもたちをカヌー乗せて、雨の中、引っ張りながら川の中を歩いて急ぐお父さん。
 帰宅後、子どもたちを慌てて洗う。黒い何かでシンクがシンク(風呂?)が汚れる。

 庭にたくさんの灰がまかれる。その灰を肥料にして、花も野菜も育つ。

 ガーデンパーティーのさなか、お父さんが自身の異動を奥さんに告げる。なんで今言うんだと怒る奥さん。
 お父さんは黙ってつかつか歩いて去り、私に背中を向けないで!と怒鳴りながら追う奥さん。
 頑張って念願の庭をデザインして手に入れたのに異動!?一人で行きなさいよ!と川の畔で夫婦げんか。
(続)





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 『関心領域』を観てきた。
 先週金曜日からの公開なのに、すでにパンフレットは売り切れ。
 ほんとうに、「映画館でなければ観る意味が無い作品」だった。

 川遊びを楽しむ一家。
 お父さんが奇抜な髪型。
 お父さんの誕生日を祝う風景。
 お父さんが軍服を着ている。
 お父さんが出勤する。高い塀の向こうに見える、強制収容所。
 洋服を分け合う女性たち。
 歯磨き粉の中から見つかったダイヤの話。
 常に怯えたような表情の使用人。
 毛皮のコートを試着してなにかを見つけクリーニングを指示する奥さん。
 夜中に廊下に出てきてしまう、不眠のような夢遊病のような子ども。
 ベッドで、人間の歯を、おはじきかビー玉かのようにたくさん集めてしげしげと懐中電灯を当てて見つめる子ども。
 書斎にて、効率よく「荷」を焼却するシステムを開発者(研究者?)がプレゼンし、合理的だと感心するお父さん。

 昼も夜も、高い塀の向こうからは、叫び声、うめき声、泣き声、怒号、銃声が聞こえてくる。どんなシーンでも絶え間なく、聞こえてくる。

(続)
 




 田母神氏が都知事選に立候補するとのこと。小池百合子の票が割れれば割れるほどありがたいので、こちらには朗報な気がする。
 蓮舫さん頑張れ!✨




都知事選の看板がやけに多いなとお感じの皆さん、選管に「税金のムダ遣いだ」とクレームを入れる前に、NHK党が30人立候補させる予定だという情報を知っておいてほしい。




『虎に翼』脚本の吉田さんのインタビュー記事
 声をあげることについて。
 感涙した部分
  ↓

<私の中で理想があるんですよ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』なんですけど。>
<映画では、ジョーの子どもを産むためにとらわれの身となっている女性たちを連れて、フュリオサが逃亡します。その際、女性たちが監禁されていた場所に残り、ジョーに銃を向けるおばあさん(ミス・ギティ)がいるんです。>
<私は、あのおばあさんになりたい。先陣を切るフュリオサにはなれなくても、後ろに続く世代が傷つかないように、自分が盾になって強い人たちに立ち向かっていけたら。自分が年齢を重ねるにつれて、そう強く思うようになりました。それによって自分より若い人たちが傷つかなくてすむなら、「面倒くさい女」と思われることはどうってことないです。>

woman-type.jp/wt/feature/34275





 仁藤夢乃さんのFB投稿、日本に住むすべての人に読んでほしい。あれだけの批判を受けても、売春と性搾取をいまだに「美化したがる」姿勢を直せない。
 芸大『大吉原展』に掲示された1992年に発表された辻村寿三郎氏のポエム(?)、吐き気がする。

facebook.com/login/?next=https





<呉座勇一氏が日本歴史学協会を訴えた名誉毀損訴訟で日本歴史学協会が全面勝訴しました>

mklo.org/archives/1961?fbclid=

判決全文も上記URLから飛べる。

ほんとうによかった✨
おめでとうございます!

『ベロ出しチョンマ』ほど悲しい話ってあるのか

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