「アンチ人権」言説が、日本では草の根から政権中枢まであちこちから発信されている。
アンチ人権とは、つまり「極右」だ。そこで「極右とは何ぞや」を軽くリサーチしてみた。
短く言うと普遍性(平等と友愛)を嫌い「友と敵」(我々と奴ら)を強調、排外主義の"均質な国家"を目指す一派。主敵はフェミニスト、移民、LGBTだ。
下記は欧州委員会の資料"Factbook ‒ Far-right extremism"。極右は何を主張するのか、どのようなナラティブやネットミームを使うのか、等がコンパクトにまとめられている。
https://home-affairs.ec.europa.eu/pages/page/factbook-far-right-extremism-december-2019_en
(続く)一部の過激なテロリストだけの問題ではない。極右は政党、時には政権与党に食い込んでいる。
米国のトランプ政権、そしてハンガリー、トルコ、日本、イタリアの現政権は極右もしくは急進右派に位置づけていいだろう。フランス、ドイツ、スペインで極右政党が伸びる。選挙が近いスロバキア、ポーランドでも。ヨーロッパでは移民排斥が大きなイシューだ。
極右政党がポピュリズム政党として人気を得ているのが世界の現状だが「その背後にあるものは何か?」を分析した研究もある。一つは「女性/移民/LGBTが自分たちの権利を奪う」との妄想が広がっているというもの。
@AkioHoshi ちょっと大雑把過ぎる記事ですね。欧州での「右傾化の限界」の理由は、ウクライナの戦争だったり、EUとの関係だったり、します。なので、今後変わる可能性あり。スペインでは、主流政党への不満が高く、ユーロ危機の際に誕生した抗議政党が躍進。でもその勢いがなくなったところにVox。VoxがPP(主流中道右派政党)と政権をとった自治体があり、そこでの政策を見て、マズイと思った有権者が国政選挙でのVoxの躍進を抑えた、という感じです。面白いのは日本の自民党の政策と欧州の極右の支持する政策の共通点。杉田水脈議員みたいな人は極右政党議員の典型例。私は左派ですが、カタロニアの独立住民投票には反対。特にカタロニア独立派がスペインを権威主義国家と呼んだことなどについて強い不快感を感じます。Vox誕生の責任の一部は過激なカタロニア独立派。