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扇風機の掃除が終わるなり気温がさがってきた。昼間はおぎゃあな暑さでも夕方には爽やかな東風で涼しくなる。暑いとはいってもまだまだ初夏。真夏を迎えるとこうはいかない。何時だろうと暑気は去らず、朝から晩までおぎゃあになり続けるのだ。あな恐ろし。恐ろしきかな。

なけなしの知能を絞った後は頬を染めて「お疲れさま」と優しく語りかけながら紅茶を淹れてくれたPerthさんと寄り添いながらこんな時間がいつまでも続けばいいのに願うシチュエーションに浸りたいという欲求に駆られてぢっと手を見る。

読書備忘録『アイロニーはなぜ伝わるのか?』 

*光文社新書(2020)
*木原善彦
俗世を生きているとことあるごとにアイロニカルな言葉を耳にする。私たちは日常的にアイロニーに接している。しかし、そもそもアイロニーとは何だろうか。一般的に「皮肉」「反語」と定義されているものだが、単語の意味を知るだけでは説明不足で「どうしてアイロニーは成立するのだろうか」という疑問が晴れることはない。文学研究者として、翻訳家として数々の英米文学を紹介してきた木原善彦氏の『アイロニーはなぜ伝わるのか?』は、その疑問に答える絶好の教科書である。まずアイロニーを理解するには、嘘と皮肉との区別、いいたいことの逆・反対であることの正確な意味、アイロニーの非対称的な性質、明言による失効といった諸特徴を把握しなければならない。ここでメンタル・スペース理論が登場する。メンタル・スペースとは認知言語学者ジル・フォコニエが確立したものであり「談話理解のための心的な表象空間」(本文より)のこと。このメンタル・スペースを取り入れることでアイロニーの理解は格段深まるので、本書のもう一つのテーマとして念頭に置いておきたい。

ラテンテイストの明るく愉快な異世界ラノベです。謎めいた物語も奥行きのある世界もえちえちなおねえさんたちも楽しめますよ。
拷問人の息子 El hijo del torturadorシリーズ あらすじ Sinopsis|Morihiro Matsushiro #note note.com/mm1941/n/nd9598c5f4b0

得意分野はライトなミリタリーからいわゆるサブカル、ボードゲーム、写真、映画関連です。そのほか、ゲーム内テキストも実績があります。

ネット媒体、紙媒体のいずれも随時、原稿依頼は大歓迎です。
お仕事募集ページ|Morihiro Matsushiro #note #自己紹介 note.com/mm1941/n/nb7f1adb193f

ここ数日ラヴェルの音楽に浸っていた。何度聴いても綺麗だ。ピアノ曲集では『鏡』を推しているけれど(中でも「海原の小舟」が好き)、久しぶりに聴いたら『夜のガスパール』の妖しげな音色に惹かれた。

hontoさまのブックツリーにコラムが掲載されました。
今回は19世紀末葉から20世紀初頭にかけて書かれたアメリカ・ヨーロッパの怪奇幻想小説をご紹介。世紀をまたいで愛されている恐怖の古典。おすすめですよ。
honto.jp/booktree/detail_00011

読書備忘録『対岸』 

*水声社(2014)
*フリオ・コルタサル(著)
*寺尾隆吉(訳)
短編小説の名手フリオ・コルタサルの初期短編集。収録作品はいずれも地方教員時代に書きあげたもので、コルタサルの奇抜な発想と、幻想的にして不気味な表現の原点に触れることができる。原点とはいっても各短編のインパクトは強く、独特の鋭利な語り口はすでに完成の域に達している。この時期のコルタサルは退屈な田舎町でフラストレーションをためるばかりか、フアン・ペロン政権下におけるナショナリズムの勃興も影響して、友人に死を仄めかすほど精神的に追い詰められていたようだ。この極限状態で生みだしたものが『対岸』だった。なお『対岸』は第一部「剽窃と翻訳」、第二部「ガブリエル・メドラーノの物語」、第三部「天文学序説」で構成されている。第一部・第二部では吸血鬼や魔女といった亜人、あるいは突発的な手の巨大化や幽体離脱といった悪夢を模写したような怪奇幻想譚が主流であり、第三部では趣が変わって、異星人との交流や会社による星の清掃などSF寄りの奇抜な物語が続く。その筆致は自由気ままであり、コルタサルの入口としても親しめるのではないだろうか。

C2機関さんのTweetより。赤坂ゆづ氏がお描きになった7周年記念絵の対馬さんが可愛すぎる。魔性を秘めたまなざしが魅惑的で呼吸がとまった。実は対馬さんは海防艦一押しの子なのだ。
twitter.com/C2_STAFF/status/12

薄ぼんやりした日々をダラダラと過ごす中年男と奇妙なお友達が、セクシュアリティやパートナーシップの境目をふわふわ漂う物語。
連作短編紹介 #連作短編 #小説 #短編|Morihiro Matsushiro #note note.com/mm1941/n/n43385982e51

『金閣寺』を読むのは3度目だ。16歳、26歳、36歳と奇しくも10年おき読んでいる。私は三島由紀夫の小説が好きなのだけれど、昔から推していたわけではない。16歳で『金閣寺』を読んだときは面白さがわからなかった。26歳で読んだときは面白さはわかるものの感銘を受けるほどではなかった。ところが36歳の今は金字塔と呼ぶにふさわしい名作だと感動している。再読の効果か、それとも年齢をかさねたからか。

読書備忘録『金閣寺』 

*新潮文庫()
*三島由紀夫(著)
金閣寺こと鹿苑寺放火事件を題材とした三島由紀夫文学の最高峰にして、日本文学史に名を連ねる不朽の名作。放火犯は同寺で学問に励んでいた学僧。幼少より吃音症に悩まされていた彼は、徒弟として鹿苑寺に預けられた後も苦悶の日々を送った。師匠に対する不信感は募り、母親からの重圧は強まり、理解者である友人を失う。何よりも苦悩を引き起こしたのは金閣寺の美しさだった。敗戦後も美の象徴であり続ける金閣寺は、憂愁に駆られる青年を魅了するとともに、彼を無力な存在に貶める呪縛として君臨した。故に学僧は現状からの脱却を試みるたび金閣寺の幻影によって挫かれてしまい、入り乱れる愛憎の念に苦しまされる。この愛憎が放火という呪縛の根源を葬る道を選ばせる。『金閣寺』は放火に至る過程を、放火犯である学僧が語る告白の物語である。その複雑怪奇な心理の描き方は見事で、三島由紀夫の驚異的な才知に触れることができる。いうまでもなく金閣寺の焼失も、放火犯の正体も歴史上の事実なので結末は自明である。しかし結末までの道程に意義を与えた『金閣寺』においては学僧の行動理念こそ重要なのだ。

地震は頻発するし、雷は鳴りまくるし、それほど離れていない場所で木材が燃える騒動はあったし、親父に至ってはゲシュタルト崩壊するほどたくさんいるし、災難の希少価値は下落する一方である。

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ブックツリーコラムをまとめていたら日が暮れた。Tweet&Tootだけでは心もとないのでnoteにも掲載情報マガジンを用意した。準備完了したら改めてお知らせ致す。

読書備忘録『日本近代文学入門』 

*中公新書(2019)
*堀啓子(著)
三遊亭圓朝は師匠の無理難題を交わしながら『怪談牡丹燈籠』を作り、二葉亭四迷は圓朝の創作落語とロシア語に着想を得て『浮雲』を著した。二人の苦心惨憺は口語をそのまま文章化する言文一致体の誕生に結び付いた。現代の文法に繋がる画期的な文体は、圓朝と四迷という近代落語と近代小説の先駆者たちの連携によって生まれたのである。このように本書は明治大正期という日本文学史の過渡期に重きを置き、日本近代文学を形成してきた重要人物をとりあげていく。近代初の女性職業作家として活動した樋口一葉。文学結社「硯友社」を結成した尾崎紅葉。理想の創作を新聞小説に求めた夏目漱石。反自然主義作家として日本流自然主義に背を向けてきた森鷗外。機知に富む短編小説を次々発表するも「ぼんやりした不安」を理由に自殺した芥川龍之介。錚々たる顔触れである。小説家だけではなく、落語家やジャーナリストのエピソードも交えて明治大正期の文学界を概説しているので、当時の文豪たちの交流を詳細にうかがい知ることができる。表題通り入門前に読んでおきたい良書である。

Los cuatro presidentes bebiendo meada de la virgen santa 聖なる処女の尿を飲むプレシデンテたち | 松代守弘 #pixiv pixiv.net/novel/show.php?id=12

La caca de Virgen Santa es sabor de maíz morado 聖なる処女のうんちは紫とうもろこしの味-拷問人の息子外伝- | 松代守弘 #pixiv pixiv.net/novel/show.php?id=11

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