ところで大阪にはTRIO EXHIBITIONというアーティストユニットがおりましてね :blobcatnervous2: 昨年結成40周年を迎え、今年も元気に新作展をギャラリー白で開催してはりました

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美術史上初の展示手法を用いた「トリオ」展、全34組からベストトリオ、あえてワーストトリオを選んでみた 東京国立近代美術館「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」が開幕 | JBpress autograph jbpress.ismedia.jp/articles/-/

東京国立近代美術館で先日始まった「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展、このあと大阪中之島美術館にも巡回する(2024.9.14〜12.8)けどまぁスルーするかもなぁと思ってたら、お題に沿った作品を各館(東京国立近代美術館、大阪中之島美術館、パリ市立近代美術館)から一点ずつ出して三点セットで見せるという方式を取っているとのこと。上手くいってるのか大スベりしてるのかはともかく、これはちょっと見届けないとアカンのかなぁ…… :blobcatthink:

あたしか さんがブースト

ところで今回の展覧会では、 

カルティエ=ブレッソンの写真について語られる際に代名詞となっている「決定的瞬間」という言葉が(既訳からの引用を除いて)キャプションや説明文、彼自身によるアフォリズムから排除されています。1952年に出版された写真集Image à la sauvetteの英語版が出版されたときにThe Dicisive Momentと改題され、さらに日本語訳されたときに英訳を直訳した「決定的瞬間」となって広く知られるようになったのですが、フランス語タイトルでは「逃げ去るイマージュ」とでも訳されるImage à la sauvetteにはどこにも「決定的」「瞬間」というニュアンスはなく((ベルクソンが論じたように)イマージュとは何らかの持続性・不(確)定性をともなったものとしてある以上、それは必然である)、先に述べたように、この展覧会では〈群衆〉をカルティエ=ブレッソンの写真において被写体以上のイマージュとして再定位する──「揺れ動く世界へのまなざし」というサブタイトルは、そのこと以外ではない──ことが目指されている以上、「決定的瞬間」という言葉を無批判に用いることは、単なる誤訳以上の問題を含んでいると言わなければならないわけで。

そう言えば今回は博物館に加えて、大学内の図書館のミニスペースでも彼の写真集の現物が展示されていましたが(手に取ることはできませんでしたが)、見ての通り、その表紙はマティスが担当しており、写真集の表紙に別人の、写真ではない作品を使用するって、現在の日本ではちょっと考えられないだけに、なかなか驚かされたのでした。

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あたしか さんがブースト

「群衆|不在」というタイトルからもうかがえるように、 

今回は「群衆」が被写体となっている作品と「不在」=人物が写っていない作品とが選ばれています。よく知られているようにカルティエ=ブレッソンは主に1940〜50年代にフランスのみならず世界各地を報道カメラマンとして取材し、植民地支配からの独立運動や内戦、体制変動を現地から記録し続けてきました。インドではガンディーの葬儀を、中国では国共内戦の帰趨を、フランスでは(アルジェリア独立戦争などによって)急速に行き詰まる第四共和制を──といった具合に。で、それらのムーヴメントはほぼ必然的に〈群衆〉から発生する/〈群衆〉を政治的主体として発生させるから、このテーマを彼の写真に対する新たな切り口として導入するのは、確かに理にかなっています。

そして今回のこの展覧会においては、カルティエ=ブレッソンが写真家を志して間もない時期(1930年代前半)の写真も紹介し、若き日の彼がシュルレアリスムの近傍にいたことにも触れることで、
〈群衆〉に単なる被写体以上の意義を与えていたことに注目しなければならないでしょう。カメラとシュルレアリスムを通して見ることで、〈群衆〉はいわば世界に対する無意識──というかここでは下意識とした方が適切でしょうか──の領域として立ち現われてくるし、かかる下意識の領域もしくはイマージュの領域は持続的であるから、その不在もまた〈群衆〉の一局面となるわけです。彼がそのことにどこまで気づいていたかは分かりませんが、少なくとも第二次大戦後1960年代前半までの写真には、そうした下意識の領域としての〈群衆〉を直視する強い持続力があったと言えるでしょう。

写真界隈においては既に古典の地位を確立してひさしいと思われるカルティエ=ブレッソンですが、単なる古典ではなく常に振り返られるべきアクチュアリティを持っていることを、これ以上ないくらい雄弁に作品によって語らせており、その点もまたポイント高。6月13日まで。

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あたしか さんがブースト

大阪芸術大学博物館で開催中の「群衆|不在 アンリ・カルティエ=ブレッソン──揺れ動く世界へのまなざし」展。20世紀フランスを代表する写真家としてつとに知られるアンリ・カルティエ=ブレッソン(1908〜2004)の自選ベスト集──日本では大阪芸術大学だけが所蔵しているという──全411点の中からチョイスされた100点からなる展覧会。写真の選定は、the three konohana(大阪市此花区)を運営する傍ら、昨年から同博物館の学芸員も兼任している山中俊広氏。

:bonnoujinohen02: 

「AIと共存すべき」人気声優・梶裕貴 自身の声で自由にしゃべれるAIソフト発売へ 「たくさん悩んで」決断 itmedia.co.jp/news/articles/24

《ソフトで合成した音声は「個人または同人サークル」に限り、商用・非商用問わない幅広い用途での利用を許諾する方針という。二次創作ガイドラインも整備中だ》そうで、これはまた思い切りましたな。まぁ当方が利用することはないですが(←反AIとか、そういう政治的な話ではなく、単純に使用するシーンが生活の中にないだけです :blobcatnervous2: )、例えばしゃべりがヘタクソな大学教員がこれ使って梶氏の声でパワポとかの内容を読み上げるとか、そういう用途に使えそう? あと奥さんのケケ達もとい竹達彩奈嬢を巻き込んで、女性版もリリースあくs(ry :ablobcatgooglymlem:

展覧会めぐり、本日はちょっと遠出して、大阪芸術大学博物館を見て回りました

「祈りのかがやき」って、展示室の最後にこ いつが来迎しそうですな :ablobcatgooglymlem: :uwa:

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奈良博「超 国宝」、京博「日本、美のるつぼ」 ― 2025年春に関西の国立博物館2館で注目の特別展が開催 | ニュース | アイエム[インターネットミュージアム] museum.or.jp/news/116584

両方とも2025.4.19〜6.15。奈良国立博物館の「超 国宝─祈りのかがやき」展は《(奈良の)仏教・神道美術100%の展覧会とな》り、京都国立博物館の「日本、美のるつぼ─異文化交流の軌跡」展は《1900年パリ万博への参加を契機に明治政府が編纂した書籍で、官製の日本美術史といえる『Histoire de l'art du Japon』を軸に、「世界に見せたかった日本美術」を展示》するそうで、話題性というか見た後誰かに語りたくなる度は後者の方がありそう? しかしそれにしてもなぜ会期を揃えたんでしょうか……

「芸術新潮」6月号 特集「安彦良和 アニメの快楽、マンガの叡智」 美術展ナビ限定のスペシャルインタビューも artexhibition.jp/topics/news/2

なんだかんだで来週末6月8日から兵庫県立美術館で始まる「描く人、安彦良和」展ですが、今月号の芸術新潮誌で特集が組まれてるんですね(←そこからかぃ)。あとで読む。

「描く人、安彦良和」展は早めに見に行かないと混雑がシャレならんことになりそうですが、個人的には『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』のかと思いきや『トニーたけざきのガンダム漫画』のナマ原画だったとか、そういう珍事件が発生してほしくないと言えば嘘になる :ablobcatgooglymlem:  あと島本和彦氏が「カズヒコ・ヨシカズ」名義で描いた「あしたのG」もうっかり展示されてゲフンゲフン←←

【そう言えば昨日お救いしていた文物】ムクロメ『SAN値直葬! 闇バイト』第2巻(芳文社)

:sticker_dangerous_items: 

東京都知事選挙 立民 蓮舫参院議員 立候補の意向を表明 | NHK www3.nhk.or.jp/news/html/20240

当方は都民じゃないので端的に他人事なのですが、都民のためを思ってというより、テメエが沈みゆく泥舟からイチ抜けるための方便としてかかる挙に及んだのではないのかと思うところ。よしんば当選したとしても、数年後、そこには(民主党という同じ釜のメシを食べていたいう共通点があるだけに)東京都の女性版河村たかし名古屋市長がいた──という結果が目に見えるわけでして :kao_oyo: :ablobcatgooglymlem:

本日後場は展覧会めぐり。髙島屋大阪店ギャラリーNEXT→SUNABA GALLERYと見て回りました

本日前場は、当方にしては珍しく映画を見てきました。『Ryuichi Sakamoto|opus』(監督:空音央)。坂本龍一(1952〜2023)が亡くなる半年ほど前にNHK内の509スタジオで行なったピアノソロによる自作の演奏を収録した映像作品。坂本が日本で最も音が良いスタジオと評していた場での演奏の記録とあって、音響が良かったのはもちろんですが、映像の方もところどころでハッとさせられるカメラワークを見せてて、(全編モノクロなことも相まって)なかなか侮れなかったです。空氏の映像には数年前に一度堂島リバービエンナーレで接したことがありますが、そのときはピンと来なかったけど、今回は氏と坂本との親密な関係が良い方に作用したと言えるかもしれません。

ところで今回は心斎橋PARCOの上階にあるイオンシネマで見たのですが、8席しかない最上位のシアターだったので、鑑賞環境としてきわめて良き。まぁその分値が張りましたが :blobcatnervous2:

おひるやすみすきー(← :misskey12_67: ではない)

いよいよ今月30日から京都国立近代美術館に巡回してくる「印刷/版画/グラフィックデザインの断層1957-1979」展。チラシを先日拾ったんですが、《とりわけ関西では「デモクラート美術協会」出身の作家たちを先駆として「版画概念の拡張」を探究する独自の方向性が生まれ、……》というアオリ文に何度見。来月から市立伊丹ミュージアムで──そのデモクラート美術協会の有力メンバーだった──泉茂(1922〜95)の回顧展が始まるし、夏の関西は時ならぬ(時ならぬ?)デモクラート美術協会ルネサンス祭り状態になるようで

あたしか さんがブースト

坂本龍一 追悼連載vol.13:YMO以前の分岐点。坂本龍一を「教授」たらしめた現代音楽家としての足跡 | CINRA https://www.cinra.net/article/202405-sakamotoryuichi13_ymmts

坂本龍一のYMO以前の、東京藝大で作曲を学び現代音楽家として駆け出しだった頃についての記事。真面目なリスナーではなかっただけに、知らんことが多くて、勉強になりました。

かつて高橋悠治(1938〜)御大による新ウィーン楽派ピアノ曲集(
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E6%A5%BD%E6%B4%BE%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86-%E9%AB%98%E6%A9%8B%E6%82%A0%E6%B2%BB/dp/B00008BDFL )を買ったとき、シェーンベルク作曲の一部の楽曲のサブピアノを坂本龍一が担当していて、当時もYMO以前のことについては無知だっただけに(爆)、ぁれこういうこともしはってたんやと驚いたものですが、この方面、もっと深くディグる人がもっと出てきてほしいものです​:yattare:

展覧会めぐり、本日は大阪。Oギャラリーeyes→GALLERY URO→Yoshimi Artsと見て回りました

こんなご時世ですから、店頭にかような体裁のが置かれてたら、すわ閉店か!? :uwa:  となってしまいますゎな :blobcatnervous2:

(実際は開店25年の挨拶でした)

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