「アイヌに会ったことない」それって
本当?『ゴールデンカムイ』を観る前
に知るべきアイヌへの差別の歴史
crea.bunshun.jp/articles/-/464

”職員たちはみんなアイヌだったのですが、彼らを見ても観光客は納得してくれないんです。私は髭を蓄えているのですが、私が登場するとアイヌだと納得される。観光客側には、「こうあって欲しい」という先入観でアイヌ文化を見る傾向があったため、理不尽な質問や態度を取られたこともありました。

ーー言い方が悪くなりますが、観光客はまるで見世物を見に行く「物見遊山」的な感覚だったのでしょうね。そこには、他者をジャッジしたがる差別的な眼差しが透けて見えます。そして自分たちはジャッジしていい側だと思っている。

 これは精神障がい者の研究から学んだ考え方なんですけど、スティグマ(一般と異なるとされ、差別や偏見の対象として使われる属性や特徴)って、人間はお互いに他の集団に対して抱いてしまうんですよね。なかでもマジョリティが持ってるスティグマは、社会の基本的な価値になってしまう。障がい者や外国人やLGBTQ+は怖い、とか。

 そうするとその社会の中で暮らしてる当事者にもそれが内面化されてしまって、自分は恥ずかしい存在なんだとか、自分は駄目なんだと自己肯定感がどんどん下がっていき、社会に出る気力が削がれてしまう。本当は社会に出て他の人と接触をすることで偏見は解消されていくはずなんですが、その機会も失われて、さらに偏見が強まって固定化してしまう。

 だからアイヌでいうと、期待通りのアイヌとしての振る舞いを何か求められたときに反発の感情が生まれてしまい、アイヌと名乗りたくなくなる人も私の身の回りでは多いです”

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韓ドラとかK-pop好きな人が、私がコリアンだと知ると「〇〇っていいですよねー」とか振ってくることが多々あり、それに反応しなければならない時に同様なハラスメント的な何かを感じるよなー、と。

もちろんポジティブなストロークではあるのでしょうし、こちらもまあそういうを汲み取ることはできるのでキッっとなって指摘することはないのですが。
「お前は○○だから○○な外見で、○○が好きなはずだろ?」という先入観から人を判断してるわけで。
お前が日本人であっても日本の文化を網羅しているワケではないだろう事をこちらも理解しているので、俺がコリアンだからと韓ドラやK-popを網羅していると思ってくれるなよ、というね。

匂いからコリアンだと日本人にバレないように、キムチや焼き肉は金曜日の夜にしか食べれなかった、と辛淑玉さんが仰っていたのだけれど。
ちょうど辛淑玉さんは私と親世代の真ん中位の世代で、私が社会に出た頃はバブルも過ぎ、焼肉やその他ニンニクを利かせたエスニック料理も市民権を得ていたので、辛淑玉さんほどの気を遣う必要がなかったのだけれど。

親世代はもう、そういうのにはかなりの気を遣いひっそりと暮らしていたところがあり。
そういう親世代には相手をする日本人が韓ドラやK-popだったりするだけで、それなりの気を許せるポイントになるようなのだけれど。

私なんかはひねくれているので、韓ドラK-pop好きなんですー、とか言われても文化盗用的な何かを経験上感じとってしまい、警戒心を解くようなことはない感じでしょうかね。
まあ、最終的には人によるんでしょうけど知らんけど。

コリアンだとバレないように、というか、コリアン=ニンニク臭いというレッテルを張られないように、というか、そういう日本人のステレオタイプを満足させないように、というか、そういう、ささやかな努力、というか、マイクロアグレッションにより強いられた行動、というか、そんな感じだと受け取りましたので、コリアンだとバレないように、というのとはまたちょっと違うのかなと自己ツッコミ。

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