「アイヌに会ったことない」それって
本当?『ゴールデンカムイ』を観る前
に知るべきアイヌへの差別の歴史
https://crea.bunshun.jp/articles/-/46411
”職員たちはみんなアイヌだったのですが、彼らを見ても観光客は納得してくれないんです。私は髭を蓄えているのですが、私が登場するとアイヌだと納得される。観光客側には、「こうあって欲しい」という先入観でアイヌ文化を見る傾向があったため、理不尽な質問や態度を取られたこともありました。
ーー言い方が悪くなりますが、観光客はまるで見世物を見に行く「物見遊山」的な感覚だったのでしょうね。そこには、他者をジャッジしたがる差別的な眼差しが透けて見えます。そして自分たちはジャッジしていい側だと思っている。
これは精神障がい者の研究から学んだ考え方なんですけど、スティグマ(一般と異なるとされ、差別や偏見の対象として使われる属性や特徴)って、人間はお互いに他の集団に対して抱いてしまうんですよね。なかでもマジョリティが持ってるスティグマは、社会の基本的な価値になってしまう。障がい者や外国人やLGBTQ+は怖い、とか。
コリアンだとバレないように、というか、コリアン=ニンニク臭いというレッテルを張られないように、というか、そういう日本人のステレオタイプを満足させないように、というか、そういう、ささやかな努力、というか、マイクロアグレッションにより強いられた行動、というか、そんな感じだと受け取りましたので、コリアンだとバレないように、というのとはまたちょっと違うのかなと自己ツッコミ。