さて、先日受けたセミナー「リハビリ医療と生命倫理」のメモ。以下ベタ打ちしていきます。
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B.C400 ヒポクラテス(医学の父)ギリシャ
※呪術的医術→観察を重視する経験科学(観察医学)へ
※医の倫理を追求「ヒポクラテスの誓い」
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1831〜1878 クロード・ベルナール
※観察医学→科学的な実験医学(病気を科学的に支配して治す)へ
∟生理学、病理学、治療学の発展
∟倫理課題の設定
1809〜1882 ダーウィン
「種の起源」弱肉強食、強い種が生き残る。
∟フランシス・ゴルトン(強い種を作る→優生学)
「優生学」を取り込んだ社会政策ー先進国の政策
※消極的優生学→子孫を残すに相応しくないものは残すべきではない
①安楽死 ②不妊手術 ③移民制限
※積極的優生学→子孫を残すに相応しいものには残すことを奨励する
①結婚、育児調整 ②人工授精(目的的優生配偶)
ドイツ
1933 不妊手術
1939 強制断種、強制安楽死
1940 強制収容所(ユダヤ人、政治犯、ジプシー、障害者、同性愛者、捕虜など)
1943 絶滅収容所
1932〜1945 ハルビン郊外
戦前・戦中における日本軍による人体実験
731部隊→エリート医
↓∟生身の人間で実験「マルタ(丸太)を3〜4本持って来い」
↓ 麻酔無しで生体解剖、感染させて治療しない、などの人体実験
∟戦後無罪放免←ニュルンベルグ裁判
∟以後、「治験者の自発的同意」を求める綱領が出来る→効果がなかった。
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1932〜1970 米アラバマ州タスキギー町
「タスキギー事件」約600人の黒人で人体実験(梅毒を治療せず観察し続けた←この頃にはもう特効薬はあった)
1957 サリドマイド事件
∟日本を含む世界40カ国以上で販売
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1974 National Research Act立法
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ベルモント・レポート→進化→医療倫理の4原則
最近の日本の事例
2016 相模原障害者施設殺傷事件
犯人「無差別に障害者を殺傷したのではない。意思疎通の出来ない障害者だけを選択的に殺傷した」
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ベースに「パーソン論」Peter Singer・Michael Toolay(1998)
「意思疎通できない人間は、自己意識という要件を欠いた存在であり、生物学的ヒトであってもパーソンではないから抹殺しても差し支えない」とする考え
∟誰でもそういう部分を持っている。
【片仮名で表記するリハビリテーション】
(対応する日本語がない)
かつての日本では
更生(身体障害者福祉法)=立ち直ること、生き返ること、好ましくない生活態度を変えること
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「更生」に対し障害を有している人々は反発
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日本は漢字の熟語で説明しきれず、片仮名で「リハビリテーション」とした
中国:復権医学、韓国:再活治療
【歴史とともに変化し、多様化したリハビリテーションという言葉】
広義:権利・資格・名誉の回復(理念)→障害を有する人々の尊厳の回復・保持←これを忘れてはならない。
中義:障害を有する人に対する自立支援サービス
=総合リハビリテーションー医学的リハビリテーション、教育的リハビリテーション、職業的リハビリテーション、社会的リハビリテーション
狭義:医学的管理下のリハサービス(リハ医療サービス=PT・OT・ST)=医療保険・介護保険で規定
その他商品としてのリハビリテーション