戦時下のオペラ上映(来期の Grounded) 

Grounded 訳すなら「地上より」だろうか(昔の映画も匂わせて)
女性の爆撃機パイロットが、妊娠により地上勤務になって、ドローン爆撃のオペレーターに配置転換になり、正気を保つのを試される…というあらすじのようだ。

ただでさえ身体が大変な妊娠中の人に、つらい活動をさせるなよ(ファーゴとか三体とか)と思うし、女性すなわち母性でありそれが危なくなると悲劇というのも、男性作家の母性信仰とでも呼ぶべきベタなネタである。

世界中で戦争をしてるのに、のんきにオペラかと言われれば、そうだ。
でもフィクションに託して戦争の愚かさが描かれ、観客はそれを共有することもある。

来期にサロメを上演するのも、サムネイル写真のヨハナン像が怖すぎるが、従来の、猟奇的な恋愛の話という面だけでなく、批判者を圧殺する話であることに気づかされる。

スレッドを表示

MET の特典映像(リアル13歳は心配) 

ロメオとジュリエットに触発されて制作されたJuliet's slumber という短編が、METの特典映像として流れた。
オペラは30代の歌手が確かな歌唱で初々しい恋人達を演じるので安心して見られるのであって、
現代のローティーンの人が雪山で水筒から毒を飲んで眠りにつく映像、事件性しか感じなくてハラハラした。仮死ではなく凍死する。
オフィーリアなどを好きな人が作ったのだと思う。

METライブビューイング (Met: Live in HD) のオープニング映像、最後に地球と、太陽光パネルと外壁に突起物がたくさん付いた、白くて短いこけしみたいな形の人工天体のCGが出てくる。壮大さを演出しているのかと思ったが、インタビューでゲルブ総裁が、天気が悪くて配信が途切れたことを謝罪していたので、通信衛星か。

オーロラ、神秘的できれいな気象と思っていたけど、太陽の活動がすごく活発なわけで、通信途絶や停電などの影響があるかもと思うと、禍々しい

韓国映画の THE MOON の予告も流れた。リアリティがある災害サバイバルもので良さそう。
MOON (2009年の映画) とタイトルが似てしまうのは混乱しそう。
どちらも労働環境は厳しい。

それはそれとして、カルメンの「闘牛士の歌」は聞くと楽しい。カルメンが生前に大人気になってビゼーにもっとオペラを作ってほしかった。
牛=カルメン的な暗喩を感じる。

乱暴な人間に捕まった動物の気持ちを味わいそう。怖い

スレッドを表示

映画館で予告編が流れる The Watchers グロくて怖そうなので見ないが、森の中のガラス張り建築、ミース・ファン・デル・ローエとかを思い出す。

哀悼の日 涙の日 抑えられぬ怒り 

凶器は血に濡れ
災いが我らを覆う

Ô jour de deuil! ô jour de larmes!
Un aveugle courroux!
Ensanglante nos armes!
Et le malheur plane sur nous!

第3幕 第2場。周りの大人も止めろよ〜。
でもロメオも最初は挑発に乗らず和解しようとした。
ティボルト、いとこのジュリエットが敵対する家の男と恋仲になるのが気に入らなかったのだろうか。
生まれる前からの因縁と、家に縛られた人生。

来期、とりあえずフィデリオとフィガロ2作は見ようかな
metopera.org/season/in-cinemas

ロメオとジュリエットの言葉遊び 

手をつなぐのは罪だから償いにキスするねとか
こんなに別れが甘いならずっとさよならと言っていたいとか
ひばりじゃなくてナイチンゲールとか
反対の言葉を使うような、言葉遊びや感情表現が興味深かった。

日光で星は見えなくなる、太陽よ昇れ、ジュリエットこそが星というのは、結局どっち?日本語訳だけではよくわからないのもあった

モンタギュー家とキャピュレット家、抗争の発端は?それぞれの事業内容は?資産は?爵位はある?と思ったけど分からなかった。シェイクスピアのほうを読んだら解説があるだろうか
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

MET ライブビューイングにはインタビューのコーナーがあるのだけど、ライアン・スピード・グリーンのインタビュアー役が上手すぎるのか、みんな早口のオタク状態でトークがはずみ、あっもう時間なのでありがとう、になるのがちょっと面白かった。

感想 グノー《ロメオとジュリエット》 | METライブビューイング 

目覚めたら恋人の亡骸、ではないのが優しいが、やっぱり10代の恋人達を大人が全然救えてないのに怒ってしまう。報連相だいじ。神父の計画が弱い。薬で死んだり内臓を傷めたらどうするの。
ロメオ追放時点で駆け落ちすればよい。生活できないか。結婚させてくれないと心中する!と脅すとか

それはともかく、ナディーン・シエラは若鳥のような愛らしさと気丈さだし、ベルナイムは最初は大人すぎではと思ったが若々しく恋に夢中のロメオだった。ジュリエット父がコミカルで頼りない。パリス伯爵がチャーミングで憎めない。
グノーの音楽も優美でモダン、大仰すぎず、劇や歌唱にぴったり。ヤニック・セガンの指揮のおかげでもあるのか。
シックな色調の18世紀(フランスではマリー・アントワネットの時代)の衣装が美しい。仮面舞踏会を満喫できた。回転しない舞台。イタリアの広場を囲む館を完全再現。大きな柱が降りてきたのはびっくり。出演者が小道具を撤去するのはちょっと大変そうだが自然に見えた。

「ああ!哀しみと恐れと涙の日よ」の2人に武器を持たせなければ… という内容の歌詞には、現実世界の戦争のことを思い出さずにおられなかった。

shochiku.co.jp/met/program/551

マイナ保険証の暗証番号忘れが怖い 

マイナ保険証、反対する人も見かけるが、自分はまだ使っていない。
通院や服薬の多い人には、医療情報が正確になってよいかもしれない。

しかし、使えない、医療が受けられなくなるのは困る。
さっき歯科検診の予約電話をしたら(受付がワンオペで少し待った)電話の向こうで、マイナ保険証の暗証番号がわからなくて、受診できずに帰っていく…というやり取りが聞こえた(電話、保留にしよう)
先日ドラッグストアで買い物していた時も、マイナ保険証の暗証番号が分からなくて受診できなかったと話している人がいた。

宇宙天気というか太陽天気では?と思ったけど
(小惑星が衝突するとかだったら宇宙かも)
従来の「天気」や「気象」だって、雲や風の発生も太陽のエネルギーに由来するし
「太陽監視情報」と呼ぶより身近な感じがする

昔の人は太陽を神様と拝んでいたけど、科学が発達して、燃える巨大な火の玉だと分かってきても、お天道様どうぞ災害をおこさないでと拝む感じになる。
swc.nict.go.jp/

シェルチェア組み立てた 

届いたシェルチェア(ジェネリックプロダクト)をさっそく組み立てみた。
意外と大きい。
なかなか座り心地がよい。お尻も背中も。チェアパッドは敷いても薄くてよさそう。
背もたれに適度にしなりがあるが、座面と一体で背面には支柱などないので、あまり体重をかけると根元に負荷がかかりそう。

受験生に時代も社会も厳しすぎる 

朝鮮からの留学生、最初から素敵な同級生だったけど、百年以上前から日本という国がしてきたひどいことを、全部ではないが描こうとした。
身分制の上でも下でもイエに縛られ、家の物品扱い。
就学や就職の権利を、先輩達が懸命に訴え努力したおかげで今がある。
人はなぜ海に行くのか…内陸に住む者にとっては、手垢のついた人里を離れた、大自然を感じる別天地ではある。
ママが強すぎる歌、C'est pour mom Papa モン・パパ という曲か。

スレッドを表示
古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。