ここしばらくの政府の動きが急すぎて、ちょっと頭を整理しないとわからなくなるので、今日は過去の新聞記事のスクラップブックを読み返していました。

経済安保、デュアルユース、セキュリティ・クリアランス、軍産複合体など、ちょっと確認しておかないと議論に置いて行かれそうだったので。(とくに私は経済分野の話に弱い)。

ついでだから、
少し前、クローズアップ現代でも特集されていた「大川原化工機事件」
nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/
のルポがのっている雑誌「世界」の2022年3月号(経済安保特集)もあらためて読んで、本当にひどいことになっているなと思いました。

こういう流れと、最近の学術会議問題とか、大学自治への介入(理由をつけて学内の役員に産業界とかの人を入れさせて人事などを左右しようとしたり、政府から配分されるお金を減らして様々なプロジェクトを組ませて「競争的資金」獲得を促す、など)とか、研究をめぐる話がみんな連動していることだから、ちょっと目が回りそうですが、ついてゆかねば。

 連続BTした、昨日のNHKスペシャル、「”冤罪”の深層”ー警視庁公安部で何がー」、なかなかの評判です。

 この番組のディレクター、石原大史さんは、「原発事故 最悪のシナリオ」の制作者でもあります。

 今のNHKの中では最も、良心的かつ有能なディレクターの一人、と言えると思います。

 仄聞によれば、一世代上のNHKの人からは、「彼、よく生き残ってきたと思うよ」とのコメント。

 この石原さん、実は私の大学院の後輩で、修士論文は『鶴見俊輔と思想の科学』。しかし、この頃駒場ではポストモダニズム@JAPANの全盛期でもあり、石原さんはさまざまな「ハラスメント」に会い、博士進学を断念。NHKへの道を選択しました(同様の理由で同様の選択をした後輩も多い)。

 しかし、石原さん、NHK入社後、公害関係、原発関係、そして米軍の沖縄駐屯問題、さらに今回の作品と、この世代では、一人気を吐いている。

 一時、組織内でやや「干され気味」の時もあったようだが、そこは大学院での「ハラスメント」で鍛えられた石原さん、飄々と乗り越え、再び活躍。

 「原発事故 最悪のシナリオ」はNHK出版から書籍化もされています。ご関心の或る方はぜひご一読下さい。

 また昨日の番組も28日(木)に再放送があります。是非ご覧ください。

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そういえば。

文化庁の「芸術選奨」の記事をなんとなく眺めていたら、
asahi.com/articles/ASS2X4S2YS2

なんと、NHKスペシャル
「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」で、ディレクターの石原大史さんが文部科学大臣賞を受賞されていました。

むろん、あの「大川原化工機事件」を扱った回です。

文化庁の審査の人のなかに、ちゃんと評価してくれる人がいるんだなぁと驚きました。

石原大史ディレクター、おめでとうございます。

  
  [参照]

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